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タヌージャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タヌージャー
Tanuja
Tanuja
タヌージャー(2021年)
本名 タヌージャー・サマルト(Tanuja Samarth)
生年月日 (1943-09-23) 1943年9月23日(80歳)
出生地 イギリス領インド帝国の旗 イギリス領インド帝国 ボンベイ州英語版ボンベイ(現マハーラーシュトラ州ムンバイ)
職業 女優
ジャンル ヒンディー語映画ベンガル語映画
活動期間 1952年-現在
配偶者 ショーム・ムカルジー英語版(1973年-2008年、死別)
著名な家族 ムカルジー=サマルト家英語版
 
受賞
フィルムフェア賞
助演女優賞英語版
1970年『Paisa Ya Pyar
生涯功労賞英語版
2014年
その他の賞
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タヌージャー(Tanuja、1943年9月23日[1] - )は、インドヒンディー語映画で活動する女優。ヒンディー語映画界の名門ムカルジー=サマルト家英語版の出身で、カジョールタニシャー・ムカルジー英語版の母でもある[2]。主に1960年代から1970年代にかけて活動し、『Paisa Ya Pyar』でフィルムフェア賞 助演女優賞英語版を受賞している。

生い立ち[編集]

映画監督クマールセーン・サマルト英語版と女優ショーバナ・サマルト英語版の娘として生まれた[3]。姉ヌータン英語版、祖母ラッタン・バーイー英語版、従姉ナリーニ・ジェイワント英語版はいずれも女優として活動していた[3]。タヌージャーが幼少のころに両親が離婚し、後にショーバナ・サマルトはモーティラール英語版と再婚している。

1972年に出演した『Ek Bar Mooskura Do』で知り合ったショーム・ムカルジー英語版と交際を始めて1973年に結婚し[4]、2人の娘(カジョールタニシャー・ムカルジー英語版)を出産した[3]。夫ショーム・ムカルジーは2008年4月10日に死去している[4]

キャリア[編集]

イーシャー・デーオールの結婚披露宴に出席するタヌージャー、カジョール、タニシャー(2012年)

1950年に母ショーバナ・サマルトが監督を務める『Hamari Beti』に姉ヌータンと共に子役として出演したが、興行成績は芳しくなかった[5]。その後は海外に留学して英語・フランス語・ドイツ語を学び、帰国後の1960年には再び母が監督した『Chhabili』で姉ヌータンと共演した[5]。1961年は『Hamari Yaad Aayegi』に出演し、1966年に共演した『Baharen Phir Bhi Aayengi』で注目を集め、1967年に出演した『Jewel Thief』ではフィルムフェア賞 助演女優賞英語版にノミネートされた。1968年に『Izzat』でダルメンドラと共演し、1969年にはジーテンドラ英語版と共演した『Jeene Ki Raah』で興行的な成功を収め、『Paisa Ya Pyar』でフィルムフェア賞助演女優賞を受賞している[5]

1960年代に入るとベンガル語映画にも活動の幅を広げ、『Deya Neya』ではウッタム・クマール英語版と共演した。その後は『Antony Firingee』『Rajkumari』などに出演し、『Teen Bhubaner Pare』『Pratham Kadam Phool』などでショウミットロ・チャテルジー英語版と共演している。タヌージャーはこれらの作品では吹替を用いず、自身がベンガル語で演技をしている。

その後は映画への出演を控えていたが、結婚後は助演キャストとして『Pyar Ki Kahani』『Khuddar』『Prem Rog』などに出演し、1986年にはスリランカ映画界英語版からの招待でヴィジャヤ・クマーラトゥンガ英語版主演の『Peralikarayo』に出演している[6]。その後も『Saathiya』『Rules: Pyaar Ka Superhit Formula』『Khakee』などに出演し、2008年には娘カジョールと彼女の夫アジャイ・デーヴガンと共に『Rock-N-Roll Family』の審査員を務めている。2013年にはニティーシュ・バラドワージ英語版マラーティー語映画Pitruroon』に出演している。

受賞歴[編集]

ドゥルガー・プージャー英語版に参加するタヌージャー、カジョール、タニシャー(2021年)
部門 作品 結果 出典
フィルムフェア賞
1968年 助演女優賞英語版 『Jewel Thief』 ノミネート [7]
1970年英語版 『Paisa Ya Pyar』 受賞
2014年英語版 生涯功労賞英語版 N/A [8]
マハーラーシュトラ州映画賞英語版
2014年 ラージ・カプール生涯功労賞英語版 N/A 受賞 [9]
ベンガル映画ジャーナリスト協会賞英語版
1965年英語版 ヒンディー語映画部門助演女優賞英語版 『Benazir』 受賞
西ベンガル映画ジャーナリスト協会賞英語版
2019年 主演女優賞英語版 Shonar Pahar ノミネート [10]
製作者組合映画賞英語版
2014年 生涯功労賞 N/A 受賞
マハーラーシュトラチャ・フェイバリット・コン?アワード英語版
2014年 主演女優賞英語版 『Pitruroon』 ノミネート
プネー国際映画祭英語版
2015年 生涯功労賞 N/A 受賞 [11]

出典[編集]

  1. ^ “Tanuja”. https://timesofindia.indiatimes.com/topic/Tanuja 2019年3月19日閲覧。 
  2. ^ Tanishaa Mukerji reveals how her 'amazing' family feels about her being unmarried at 43” (英語). Hindustan Times (2021年7月18日). 2021年10月24日閲覧。
  3. ^ a b c Clans in Indian Cinema: Tanuja, Kajol, Rani Mukerji and 4 Generations of Mukherjee-Samarth Family”. NEWS18 (2021年4月16日). 2024年6月22日閲覧。
  4. ^ a b Shomu Mukherjee passes away”. Mumbai Mirror (2011年4月11日). 2024年6月22日閲覧。
  5. ^ a b c Sparkling spitfire: Tanuja”. Rediff.com. 2024年6月22日閲覧。
  6. ^ Kajal has no visa”. Sarasaviya. 2021年3月18日閲覧。
  7. ^ Filmfare Nominees and Winner”. deep750.googlepages.com (2006年). 2009年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月19日閲覧。
  8. ^ Tanuja wins Lifetime Acheivement at 59th Idea Filmfare Awards 2013”. India Times (2015年1月25日). 2024年6月23日閲覧。
  9. ^ Tanuja honoured with Raj Kapoor Lifetime Achievement Award” (英語). India Today. 2014年6月23日閲覧。
  10. ^ WBFJA 2019 Nominations”. WBFJA. 2020年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月23日閲覧。
  11. ^ Pune International Film Festival to honour actors Tanuja, Shatrughan Sinha on January 8”. The Times of India (2015年1月3日). 2024年6月23日閲覧。

外部リンク[編集]