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タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星
Tuttle-Giacobini-Kresák
2017年3月3日にM108ふくろう星雲付近で観測されたタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星。
仮符号・別名 1858 III, 1907 III, 1951 IV, 1962 V, 1973 VI, 1978 XXV, 1990 II
発見
発見日 1858年5月3日(タットル)
発見者 ホレース・タットル
ミシェル・ジャコビニ
ルボール・クレサーク
軌道要素と性質
元期:2017年4月1.0日
軌道長半径 (a) 3.0850032 AU[1]
近日点距離 (q) 1.045024274 AU[1]
遠日点距離 (Q) 5.12496382 AU[1]
離心率 (e) 0.661251[1]
公転周期 (P) 1979.16日/5.42年[1]
軌道傾斜角 (i) 009.22913度[1]
近点引数 (ω) 062.15859度[1]
昇交点黄経 (Ω) 141.06629度[1]
平均近点角 (M) 357.86232度[1]
前回近日点通過 2017年4月12日[2]
次回近日点通過 2022年9月12日[2]
物理的性質
直径 1.4km[1]
絶対等級 (H) 15.3[1]
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タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P/Tuttle-Giacobini-Kresák) は周期彗星の直径は1.4kmと推定されている[1]

1858年5月3日ホレース・タットル1907年1951年ミシェル・ジャコビニルボール・クレサークがそれぞれ発見した。 また、この彗星は木星族彗星のひとつである。

2006年の観測

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2006年6月1日、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星は視等級10程度になり、しし座かに座の境界付近にあり、6月10日から11日にかけて近日点に到達すると予想された。この彗星は印象的に輝いため注目され、1973年には肉眼で視等級4ほどで見えることもあった[3]。しかし、2006年の接近では6月22日には視等級11まで落ち、輝きを生じなかった。

2011年の接近

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2011年の接近では彗星が太陽の向かい側にあるときに近日点が来たため、観測には都合の悪い条件だった。

2017年の接近

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2016年11月10日に視等級が21の条件でパンスターズにより発見された[2]。2017年4月1日には地球から0.142AU(2100万km)の位置を通過した[4]。当時彗星は視等級7にまでなり、双眼鏡でも見ることができた[5][6]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l JPL Small-Body Database Browser: 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak”. ジェット推進研究所. 2019年12月21日閲覧。
  2. ^ a b c 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak Orbit”. 小惑星センター. June 16, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ2019年12月21日閲覧。
  3. ^ Gary W. Kronk. “41P/Tuttle-Giacobini-Kresák”. 2019年12月21日閲覧。
  4. ^ JPL Close-Approach Data: 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak”. December 13, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ2019年12月21日閲覧。
  5. ^ Seiichi Yoshida (December 31, 2006). “41P/Tuttle-Giacobini-Kresak”. Seiichi Yoshida's Comet Catalog. 2019年12月21日閲覧。
  6. ^ Bob King (2017年1月4日). “Bright Comet Prospects for 2017”. スカイ&テレスコープ. 2019年12月21日閲覧。

外部リンク

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