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タチノウゼン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タチノウゼン
タチノウゼンの花
(2024年5月 沖縄県石垣市)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
: テコマ属 Tecoma
: タチノウゼン T. stans
学名
Tecoma stans (L.) Juss. ex Kunth
英名
yellow trumpetbush, yellow bells
タチノウゼン(2024年5月 沖縄県石垣市)

タチノウゼン(立凌霄、別名キンレイジュ(金鈴樹)、キバナテコマ、学名:Tecoma stans[1])はノウゼンカズラ科テコマ属常緑小高木。

特徴

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高さ2–5 m。葉は小葉1–5対、鋭鋸歯縁で明るい黄緑色の奇数羽状複葉が対生する。頂小葉は長さ7–15 cmで最も大きい。花は鮮やかな黄金色のラッパ状で直径5 cmほど。頂生の総状花序で、枝が垂れ下がるほど多数の花を咲かせる。花期は春~秋で、盛期は3–6月と9–12月。果実は線形の蒴果で長さ7–18 cm、熟すると裂けて、中から薄い翼をもつ扁平な種子を多数放出する。種子は風に乗り飛散する[2][3][4][5][6][7]

分布、利用

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南北アメリカ(米国南部~アルゼンチン)原産。沖縄県内では庭や公園に植栽される。土質は選ばず、日当たりと排水の良い場所であれば良く生育する。病害虫の被害もほとんどなく、乾燥にも強い。繁殖は種子または挿し木による。生長が早いため、剪定を適宜行って樹形を整える。冬越しには最低気温7–10℃以上を要する[8][2][3][5][6][7]

脚注

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  1. ^ タチノウゼン”. YList 植物和名-学名インデックス. ylist.info. 2024年9月22日閲覧。
  2. ^ a b (海洋博記念公園管理財団 1997, p. 134)
  3. ^ a b (屋比久 2006, p. 64)
  4. ^ (平良ほか 2009, p. 101)
  5. ^ a b (大川・林 2016, p. 421)
  6. ^ a b (沖田原 2021, p. 406)
  7. ^ a b (林 & 名嘉 2022, p. 299)
  8. ^ (Brickell 1996, p. 1001)

参考文献

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  • Brickell, Christopher, ed. (1996), “Tecoma”, RHS A-Z encyclopedia of garden plants, United Kingdom: Dorling Kindersley, p. 1001, ISBN 0751303038 
  • 海洋博記念公園管理財団『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732  
  • 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730 
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「タチノウゼン」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。 
  • 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024 
  • 沖田原耕作「キンレイジュ」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832 
  • 林将之; 名嘉初美「キンレイジュ」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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