コンテンツにスキップ

タイコガシラスッポン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイコガシラスッポン
タイコガシラスッポン Chitra chitraの甲羅の化石
保全状況評価[a 1][a 2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : スッポン上科 Trionychoidea
: スッポン科 Trionychidae
亜科 : スッポン亜科 Trionychinae
: コガシラスッポン属 Chitra
: タイコガシラスッポン
C. chitra
学名
Chitra chitra Nutphand, 1986
和名
タイコガシラスッポン
英名
Striped narrow-headed softshell turtle

タイコガシラスッポン(泰小頭鼈、Chitra chitra)は、爬虫綱カメ目スッポン科コガシラスッポン属に分類されるカメ。

分布

[編集]
C. c. chitra
タイ西部[1][2]
C. c. javanensis
インドネシアジャワ島[1]

形態

[編集]

最大甲長140センチメートル[2]。背甲の色彩は明褐色や黄褐色で、暗褐色の縁取りがある黄色い斑紋が入る[1][2]。斑紋はインドコガシラスッポンと比べると太く単純[1][2]

分類

[編集]
  • Chitra chitra chitra Nutphand, 1986 
  • Chitra chitra javanensis McCord & Pritchard, 2003 

生態

[編集]

底質が砂で[1]、流れがあり水が清涼な河川に生息する[2]。完全水棲で、産卵以外で上陸することはない[2]

食性は動物食で、二枚貝甲殻類魚類などを食べる[2]

繁殖形態は卵生。川岸の砂地に深さ50-75センチメートルの穴を掘り、1回に60-117個の卵を産む[2]

人間との関係

[編集]

ダムや堰の開発による生息地の破壊、生活排水による水質汚染、食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少していると考えられている[2]。タイでは飼育下での繁殖プログラムが試みられている[2]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。主に飼育下繁殖個体と思われる少数流通していた[1]

参考文献

[編集]
  1. ^ a b c d e f 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、72頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、208頁。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Asian Turtle Trade Working Group 2000. Chitra chitra. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.2.