ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | SPE、SPEJ |
本社所在地 |
日本 〒105-8415 東京都港区虎ノ門4丁目1番28号 虎ノ門タワーズ オフィス |
設立 |
1984年(昭和59年)2月10日 (アール・シー・エー・コロンビア・ピクチャーズ・ビデオ株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 6010401071344 |
事業内容 | 映画、ビデオソフト、テレビ番組、音声・映像のソフトウェアなどの企画・制作・販売・輸出入・賃貸および放送・上映・配給 |
代表者 | 代表取締役 仲澤 直美 |
資本金 | 4億8,004万円 |
純利益 |
18億0500万円 (2020年03月31日時点)[1] |
総資産 |
179億7500万円 (2020年03月31日時点)[1] |
従業員数 |
75名 (2024年04月01日現在) |
所有者 | ソニーグループ株式会社(直接・間接所有あわせて100%) |
主要株主 |
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・インク 66.7% ソニーグループ株式会社 33.3% |
主要部門 |
映画 ディストリビューション インターナショナルプロダクションズ |
外部リンク | https://www.sonypictures.jp/ |
株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment (Japan) lnc.、SPEJ)は、ソニーグループ子会社の米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)の日本支社であり、東京都港区に本社を置く日本の映画スタジオである。日本国内において、映画・ディストリビューション・インターナショナルプロダクションズのビジネス部門を持っている[2]。
概要
[編集]1991年にコロンビア ピクチャーズ・トライスター ピクチャーズの配給を担当していた「コロンビア トライスター映画」(コロンビア トライスターえいが)、同社のビデオソフトを販売する「アール・シー・エー・コロンビア・ピクチャーズ・ビデオ株式会社」、テレビ局向け映画・テレビ番組配給会社の「日本国際エンタープライズ」(にほんこくさいエンタープライズ)の3社が統合して発足した。
米SPEの一員であるソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ(SPMPG)とソニー・ピクチャーズ テレビジョン(SPT)が製作する作品を始め、それ以外にも買い付けや受託した国内外の作品の配給・販売を行う。またSPMPGの傘下であるインターナショナル・プロダクションズ(International Productions)は世界の主要な地域でローカル言語による現地映画を製作している部門であり、SPEJでも日本映画の製作を手掛けている[3][4][5]。
沿革
[編集]下記の通り現在の社名となったのは1991年だが、アール・シー・エー・コロンビア・ピクチャーズ・ビデオ株式会社の法人格を引き継いでいる為に会社案内における設立年は1984年となっている。
- 1933年(昭和8年) - コロンビア映画会社日本支社が設立(後にコロンビア トライスター映画となる)。
- 1960年(昭和35年) - 日本国際エンタープライズ株式会社が設立。
- 1984年(昭和59年)2月10日 - RCA/Columbia Pictures International Video(RCAとコロンビア映画の合弁会社)の日本法人として、アール・シー・エー・コロンビア・ピクチャーズ・ビデオ株式会社(RCAコロンビア)が設立。1986年(昭和61年)にはポニー(現:ポニーキャニオン)と契約[6]、ビデオソフトは同社から販売されていた。
- 1989年(平成元年) - ソニー(現:ソニーグループ)がコロンビア ピクチャーズ(米国法人)を買収。
- 1991年(平成3年) - RCAコロンビア・コロンビア トライスター映画・日本国際エンタープライズの3社を統合し、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPEJ)となる。
- 1995年
- 4月 - 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの部署として、制作事業本部を設置[7]。
- 9月1日 - 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの全額出資により、株式会社エスピーイー・ミュージックパブリッシング(SPE Music Publishing Inc.)として設立[8][9]。
- 1997年(平成9年)1月 - 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(初代法人)が資本参加。同時に株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの制作事業本部を承継し、株式会社エスピーイー・ビジュアルワークス(SPE Visual Works Inc.)に商号を変更[7]。白川隆三が代表取締役社長に就任。
- 1998年(平成10年)
- 5月20日 - ソニー・ピクチャーズテレビジョン・ジャパン(SPTVJ)、合弁により株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパンが設立。
- 10月 - ゲームミュージックレーベルとして、VORN(ヴォーン)を発足[8]。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 1月1日 - 株式会社エスピーイー・ビジュアルワークスは、株式会社エスエムイー・ビジュアルワークス(SME Visual Works Inc.)に商号を変更[10]。
- 12月1日 - SPEJとSPTVJが合併(後にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・インク(SPE)が保有する株式のうち、ソニー・放送メディアを発行済み株式2.3%が、シーピーイー ホールディングス・インク(CPE Holdings, Inc.、CPE HD, Inc.)を発行済み株式4.6%がそれぞれ取得し子会社化したため、SPEは引き続き株式62.1%を保持している)。
- 2003年(平成15年)8月1日 - SPEJより会社分割により株式会社AXNジャパン設立。
- 2008年(平成20年)11月4日 - 株式会社ミステリチャンネルの全株式を取得。
- 2009年(平成20年)9月2日 - ソニーの放送事業は非中核事業と位置付けられ、ソニー・放送メディアは事業合理化の為に同年11月1日にソニーと合併して消滅した[11]。SPEJは、株式2.3%のソニー・放送メディアからソニーに株式が譲渡。
- 2017年(平成29年)3月31日 - 三井物産と共同出資による持株会社・株式会社AK Holdingsを設立し、SPEJ系のアニマックスと三井物産系のキッズステーションを傘下にして経営統合。
- 2021年(令和3年)
- 2024年(令和6年)
- 4月1日 - アニマックスブロードキャスト・ジャパンとキッズステーションをノジマ子会社のAXNに売却[17]。
- 5月1日 - ビデオソフトの製造・販売事業をハピネット(ハピネット・メディアマーケティング)に移管する[18][19]。これにより、統合前のRCAコロンビア時代以来33年ぶりに外部委託へ切り替える。
- 5月9日 - SPEJは、株主4.6%のシーピーイー ホールディングス・インクからSPEに株式が譲渡。
- 9月4日 - この日に発売されたアニメ作品『ただいま、おかえり』(第1巻)以降のソフト発売・販売(旧作も含む)をハピネット・メディアマーケティングが担当。日本国外とは異なり、SPEJは全作品の権利元として関わるようになり、全作品におけるソフトの販売権を失った[20][21]。
製作に参加したアニメ作品
[編集]2008年からはアニメ作品の製作に本格的に参入し、1クール当たり1作品がテレビ放映されている[注釈 1]。2011年4月にはオリジナルアニメーション映画「鬼神伝」がアニプレックスでは無く当社より製作・配給されている(SMEJも製作参画。)[注釈 2]。
『アストロボーイ・鉄腕アトム』以外は全て製作委員会に出資する方式で参加し、DVDは『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』を除いて自社から販売している[注釈 3][注釈 4]。
作品名の後はテレビ放映された期間もしくは封切月。
- アストロボーイ・鉄腕アトム(2003年4月 - 2004年3月)
- 人造昆虫カブトボーグ V×V(2006年10月 - 2007年9月)
- ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜(2008年1月 - 6月)
- ウルトラヴァイオレット Code:044(2008年7月 - 9月)
- 黒塚 KUROZUKA(2008年10月 - 12月)
- VIPER'S CREED(2009年1月 - 3月)
- 戦場のヴァルキュリア(2009年4月 - 10月)
- 宙のまにまに(2009年7月 - 9月)
- アイアンマン(2010年10月 - 12月)
- ウルヴァリン(2011年1月 - 3月)
- X-MEN(2011年4月 - 6月)
- 鬼神伝(2011年4月)
- ブレイド(2011年7月 - 9月)
- デスマーチからはじまる異世界狂想曲(2018年1月 - 3月)
- こみっくがーるず(2018年4月 - 6月)
- ムヒョとロージーの魔法律相談事務所(2018年8月 - 10月)
- ゴブリンスレイヤー(2018年10月 - 12月)
- ノー・ガンズ・ライフ(2019年10月 - 12月、2020年7月 - 9月)
- 裏世界ピクニック(2021年1月 - 3月)
- マジカパーティ(2021年4月 - 2022年3月)
- 大雪海のカイナ(2023年1月 - 3月)
- ただいま、おかえり(2024年4月9日 - 6月25日)
テレビ放映に関する特記事項
[編集]以下の事項は、『アストロボーイ・鉄腕アトム』を除く大半の作品に該当する(各作品のページも参照のこと)。
- 放映上の基幹局はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが筆頭株主のアニメ専門チャンネル・アニマックスで2007年12月に開局して間もなかったBS11に現在に至るまで全作品がネットされている。原則としてテレビ放映は以上の2局のみである。
- 何れの作品も第1話の放送前週に事前特番が放映されている。ただし『ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜』と『ウルトラヴァイオレット Code:044』はBS11のみの放映だった[注釈 5]。
- BS11では作品の放映完了後に再放送が行われたことは無いが、アニマックスでは放映から数か月後以降を中心に度々行っている。
- ただしBS11では2008年10月から予定されていた『かんなぎ』の放映が急遽キャンセルされた為[注釈 6]、その穴埋めの一つとして『黒塚 KUROZUKA』の事前特番を再放送したことがある。因みに『かんなぎ』は同じソニーグループのアニプレックスやA-1 Picturesが製作に参加している作品である。
- 系列会社であるアニマックスが製作に協力した作品全般(DVD版が当社以外のソフトメーカーから発売されているものも含む)については、こちらを参照のこと。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2009年10月期に新作は発表されていなかったが、翌2010年10月からマーベルとアニマックスとの共同によるマーベル作品のアニメ化がされる事に伴い一時的だが行われる事となったものの、アニプレックスとのソニーグループ間での事業間重複が起こっている為に今後も続けるかについては不明である。
- ^ 間接的だが制作には関わっているものの、他のスポンサーとの兼ね合いでソニー・ミュージック名義として参加している。
- ^ SPEJ自身としては「VIPER'S CREED」以降は販売が途絶えていたが、前述のマーベル×アニマックスによる4作品で再びリリース元となった。また、このマーベル×アニマックス4作品にて初めてブルーレイ商品もリリース。
- ^ 『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のDVD/BDはavex picturesより販売。
- ^ BS11ではこの様な特番を度々制作・放映しており、作品によっては市販されるDVDに特典映像として収録されることがある。また『ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜』のみTOKYO MXでも放映された。
- ^ Blu-ray BOX発売を記念して2012年4月期に改めて放送された。
出典
[編集]- ^ a b 株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 第37期決算公告
- ^ “会社概要”. www.sonypictures.jp. 2020年5月18日閲覧。
- ^ “会社概要(英語 / 日本語版)”. SONY PICTURES. 株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “ソニー・ピクチャーズ インターナショナルプロダクションズの日本代表にウィリアム・アイアトンが就任(プレスリリース<報道資料>)”. SONY PICTURES. 株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント (2019年1月11日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント インターナショナルプロダクションズ 業務委託契約締結のお知らせ(プレスリリース<報道資料>)”. SONY PICTURES. 株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント (2019年3月19日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ 会社概要・アクセス・沿革|企業情報 - ポニーキャニオン 2024年4月20日閲覧
- ^ a b “会社案内”. 株式会社アニプレックス. 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
- ^ a b “会社情報”. 株式会社アニプレックス (2004年2月16日). 2004年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ “株式会社アニプレックスの会社情報と与信管理”. NIKKEI COMPASS. 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b 『グループ会社の商号変更のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、2000年12月27日 。2023年11月9日閲覧。
- ^ 子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ 2009年9月2日
- ^ 『ソニーグループの経営機構改革について』(プレスリリース)ソニー、2020年5月19日 。2020年12月21日閲覧。
- ^ ソニー・ピクチャーズ、アニメ事業を展開するAK HOLDINGSを吸収合併 AK HOLDINGSは解散へ、gamebiz、2021年5月27日
- ^ “ノジマ、衛星放送事業に参入 ソニー系から買収”. 日本経済新聞 (2021年8月2日). 2021年8月3日閲覧。
- ^ “ノジマ、衛星放送参入へ ソニーグループなどから買収”. 時事通信 (2021年8月2日). 2021年8月3日閲覧。
- ^ “株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの子会社及びJCOM株式会社が出資する有料衛星放送事業譲受に関する株式取得完了のお知らせ”. 株式会社ノジマ (2021年10月1日). 2021年10月5日閲覧。
- ^ “ソニー系、「アニマックス」など売却 ノジマ子会社に”. 日本経済新聞 (2023年12月19日). 2023年12月20日閲覧。
- ^ “株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとのビデオグラム包括ライセンス契約締結に関するお知らせ” (PDF). ハピネット (2024年3月22日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “ソニー・ピクチャーズの映像パッケージソフト、ハピネットが制作・販売へ。スパイダーマンなど全作品対象”. PHILE WEB (2024年3月23日). 2024年3月24日閲覧。
- ^ “TVアニメ「ただいま、おかえり」Blu-ray・DVD発売決定!”. PR TIMES (2024年4月30日). 2024年5月11日閲覧。
- ^ “ハピネットからソニー映画のUHD BD。「イコライザー THE FINAL」など”. AV Watch. 株式会社インプレス (2024年7月18日). 2024年7月19日閲覧。
- ^ 毎日放送『ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜』公式サイト、毎日放送『戦場のヴァルキュリア』公式サイト
関連項目
[編集]- 当社と関係の深いソニーグループ各社
- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(アメリカ、傘下にコロンビア ピクチャーズなどがある)
- ソニー・ピクチャーズ アニメーション
- ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
- ソニー・放送メディア(2009年11月1日にソニーと合併、会社消滅)
- ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ) - 2009年 - 2015年に盛田昌夫がSPEJ代表取締役とSMEJ代表取締役会長を兼務していた。
- アニプレックス
- クランチロール - ソニーグループの傘下である、米国に本社を置くソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと、ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるアニプレックスの2社が独自に運営する合弁会社
外部リンク
[編集]- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- ソニー・ピクチャーズ (@SonyPicturesJP) - X(旧Twitter)
- ソニー・ピクチャーズ映画 公式 (@SonyPicsEiga) - X(旧Twitter)
- ソニー・ピクチャーズ 海外ドラマ (@SonyPics_TV_JP) - X(旧Twitter)
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