コンテンツにスキップ

スヴァンテ・ヘンリソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スヴァンテ・ヘンリソン
Svante Henrysson
基本情報
出生名 Svante Jon Henrysson
生誕 (1963-10-22) 1963年10月22日(61歳)
出身地  スウェーデン
ヴェステルボッテン県 ウメオ
ジャンル クラシック
現代音楽
ヘヴィ・メタル
ロック
ポップス
ジャズ
フュージョン
ワールド・ミュージック
職業 チェリスト
コントラバス奏者
ベーシスト
作曲家
担当楽器 チェロ
コントラバス
ベース
活動期間 1975年 -
共同作業者 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
ノルウェー室内管弦楽団
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
イングヴェイ・マルムスティーン

スヴァンテ・ヘンリソンSvante Henryson1963年10月22日 - )は、スウェーデン出身のチェロコントラバスヴィルトゥオーソにしてヘヴィ・メタルジャズ中心に活躍する世界的に名高い超絶技巧派ベーシスト現代音楽作曲家である。

略歴

[編集]

スヴァンテ・ヘンリソンは、ウメオ大学の教授の父親と教務部長の母親を両親に持ち、スウェーデン北部のウメオで育つ。12歳からロック・バンドでベースを弾き始めるようになり、2年後にはジャズ・ベースも始める。ウメオ・ジャズ・フェスティヴァルでのスタン・ゲッツの演奏に感化されミュージシャンになることを決意する。一方で、エステルスンドでのロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートをきっかけにクラシックにも興味を持つ。14歳からヘルネーサンドで2年間音楽を学んだ後、インゲスンド音楽大学とチェコプラハ音楽院でコントラバスと作曲を学ぶ。プラハ音楽院在学中にマリス・ヤンソンスの元、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団に楽団史上最年少で入団し、首席コントラバス奏者になる。ヨハン・バプティスト・ヴァンハルコントラバス協奏曲でコントラバスのソリスト・デビューを果たす。1987年から1989年にかけて、ノルウェー室内管弦楽団芸術監督はアイオナ・ブラウン)の首席コントラバス奏者を務める。1989年から1992年までヘヴィ・メタル・ギタリストイングヴェイ・マルムスティーンのバンドにベーシストとしてアルバム・レコーディングとツアーに参加。この頃からノルウェー室内管弦楽団首席チェリストとして活動するようになり、1991年にはベンジャミン・ブリテンの作品をリリースする。その後、クラシックのコントラバス奏者とチェリストとしての活動以外でも、ベーシストとしてジョーイ・テンペストグレン・ヒューズ、ライオンズ・シェア、ブレイズン・アボット、ハウス・オブ・シャキラなどのヘヴィ・メタル・ミュージシャン、スティーヴィー・ワンダーエルヴィス・コステロライアン・アダムスなどのロック/ポップス・ミュージシャン、スティーヴ・ガッド、プッテ・ウィックマンなどのジャズ・ミュージシャンに至るまであらゆるジャンルで活躍する。

作品

[編集]

(selected)

オーケストラ曲

[編集]
  • チェロとオーケストラのためのレガティシモ (1996)
  • チェロとオーケストラのための協奏曲ソングス・フロム・ザ・ミルキー・ウェイ (1997)
  • チェロと弦楽オーケストラのためのモーメント (2003)
  • エレクトリック・ベースとオーケストラのためのエレクトリック・ベース協奏曲 (2007)
  • オーケストラのための演奏会用序曲ヴィンターフェスト (2007)[1]
  • オーケストラのためのシンフォニア・コンチェルタンテ (2009)
  • チェロとオーケストラのためのチェロ協奏曲作品二番 (2010)

合唱曲

[編集]
  • 五声のためのアイズ・オブ・ア・チャイルド (1999)
  • ソプラノ、混声合唱とピアノのためのヒムラー・アヴ・ジュパステ・グラッジェ (2007)
  • ソプラノ、メッゾ、アルト、混声合唱、弦楽八重奏、ギターと六手のピアノのためのエンファルディガ・レン (2009)
  • チェロ、男声合唱とジャズ・トリオのためのドレミ (2009)

室内楽

[編集]
  • ソプラノ、テノール、ナレーター、クラリネット、バスーン、ヴァイオリン、コントラバスとパーカッションのためのヴィンタームジク (1980)
  • チェロとシティ・サウンズのためのスルッセン(水門) (1994)
  • ソプラノ・サクソフォーンとチェロのためのオフ・ピスト (1996)
  • ヴァイオリン、チェロとドラムスのためのπ (pi) (2006)
  • チェロとピアノのためのサラバンデ・メタモルフォーゼ (2007)
  • クラリネット、チェロとピアノのためのアレグロ・モデラート (2007)
  • ヴァイオリン、ヴィオラと二台のチェロのためのカルテット (2007)
  • チェロとピアノのためのエッケンシー (2008)
  • チェロ組曲 (2008)
  • ヴァイオリン・ソナタ (2009)

ディスコグラフィー

[編集]

(抜粋)

リーダー作品

[編集]
  • Enkidu (1997) composer, cello, celtar, double bass
  • 21st Century Swedish Composers - Concertos by Henryson, Nelson, Högberg (2001) composer, cello

その他アーティスト

[編集]

クラシック

[編集]

ヘヴィ・メタル

[編集]
  • Eclipse - イングヴェイ・マルムスティーン (1990) electric bass, double bass
  • Fire & Ice - イングヴェイ・マルムスティーン (1991) electric bass, cello, double bass
  • Guitars that rule the world (1991) electric bass
  • Crisis vs crisis - Glory (1994) electric bass, double bass, cello
  • Pounds - Mental Hippie Blood (1994) cello
  • Live and learn - Brazen Abbot (1995) electric bass
  • Lint - House of Shakira (1997) cello
  • Fall From Grace - Lion's Share (1999) cello

ジャズ

[編集]
  • Sol Niger Within - Fredrik Thordendal (1993) electric bass
  • Amazing Orchestra - Thomas Jäderlund (1994) cello, composer
  • Stoneheater - Erik Weissglas (1994) composer, electric bass, double bass, cello
  • With a little help from my friends - Mats Bergström (1994) electric bass
  • On a Friday - Putte Wickman (1995) double bass
  • The spirit of milvus milvus - Christer Bothén (1996) double bass
  • Kyanos - Jon Balke's Magnetic North Orchestra (2000) cello, composer
  • Seafarer's Song - Ketil Bjørnstad (2003) cello
  • Ten Easy Pieces - Morten Halle Trio (2004) cello
  • Waiting For Atonesjka - Krister Jonsson Trio + Svante Henryson (2004) composer, cello
  • Factotum - Kristin Asbjørnsen (2004) cello
  • Attitude & Orbit Control - Jeanette Lindström (2009) cello

ポップス

[編集]

ロック

[編集]

ワールド・ミュージック

[編集]
  • Por donde me lleva el ritmo - Erik Steen Flamenco Fusion (1991) composer, cello, electric bass
  • Ohcan - Giron (1993) electric bass
  • Ealát - Giron (1993) composer, electric bass
  • Entre atardecer y amanecer - Erik Steen Flamenco Fusion (1995) composer, cello
  • yellow - HaLo (2000) cello
  • Simon Issát Marainen (2007) electric bass, cello

参照

[編集]
  1. ^ Financial Times, Feb 19, 2008 "Wonderland in dead of winter"