コンテンツにスキップ

スンダ文字補助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スンダ文字補助
Sundanese Supplement
範囲 U+1CC0..U+1CCF
(16 個の符号位置)
基本多言語面
用字 スンダ文字
主な言語・文字体系
割当済 8 個の符号位置
未使用 8 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
6.1 8 (+8)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
テンプレートを表示

スンダ文字補助(スンダもじほじょ、英語: Sundanese Supplement)は、Unicodeの66個目のブロック

解説

[編集]

インドネシアジャワ島西部で話されるスンダ語を表記するためのスンダ文字のうち、スンダ文字ブロックに含まれていない、歴史的な写本などに見られる句読点などの約物類が収録されている。

Unicodeのバージョン6.1において初めて追加された。

収録文字

[編集]
コード 文字 文字名(英語) 用例・説明
約物
U+1CC0 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU SURYA 太陽を模した記号[1]

᳆᳀᳆という形で用いられて、テキストの内容が宗教的なものであることを表す[2]。 また、"closing bindu"として用いられ、文末に置かれて句点として機能することもある[2]

U+1CC1 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU PANGLONG 半月を模した記号[1]

᳆᳁の形で用いられて、テキストの内容が宗教的なものであることを表す[2]

U+1CC2 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU PURNAMA 満月を模した記号[1]

᳅᳂᳅の形で用いられて、テキストの内容が歴史的なものであることを表す。 U+1CC0 ᳀ SUNDANESE PUNCTUATION BINDU SURYAが文末にある、すなわち句点として用いられている場合に読点として用いられる。欧文におけるコンマ(,)に相当する。

U+1CC3 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU CAKRA 車輪を模した記号[1]

一般的に読点として用いられる。欧文におけるコンマ(,)に相当する。

U+1CC4 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU LEU SATANGA 何を表していたかは不明瞭である。元はU+1BBC ᮼ UNDANESE LETTER LEUの「装飾」バージョンだが、® が R でなく、© が C でないのと同じように、これはᮼではない[2]
U+1CC5 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU KA SATANGA ᳅᳂᳅の形で用いられて、テキストの内容が歴史的なものであることを表す。これは、元々U+1B8A ᮊ SUNDANESE LETTER KAの「半分」の「装飾された」バージョンである[2]
U+1CC6 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU DA SATANGA ᳆᳀᳆という形で用いられて、テキストの内容が宗教的なものであることを表す。これは元々 U+1B93 ᮓ SUNDANESE LETTER DAの「装飾された」バージョンである[2]
U+1CC7 SUNDANESE PUNCTUATION BINDU BA SATANGA ᳇᳇という形で用いられて、テキストの内容が宗教的なものであることを表す。これは元々 U+1B98 ᮘ SUNDANESE LETTER BAの「装飾された」バージョンである[2]

小分類

[編集]

このブロックの小分類は「約物」(Punctuation)の1つのみとなっている[1]

約物(Punctuation

[編集]

この小分類にはスンダ文字のうち、歴史的な写本などに見られる句読点などの約物類が収録されている。

文字コード

[編集]
スンダ文字補助(Sundanese Supplement)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+1CCx
注釈
1.^バージョン16.0時点


履歴

[編集]

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
6.1 U+1CC0..1CC7 8 L2/09-190 Michael Everson (5 May 2009), Preliminary proposal for encoding additional Sundanese characters for Old Sundanese (WG2 N3648) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e "The Unicode Standard, Version 15.1 - U1CC0.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年11月4日閲覧
  2. ^ a b c d e f g Michael Everson (2009年5月5日). “Preliminary proposal for encoding additional Sundanese characters for Old Sundanese (WG2 N3648)” (英語). Unicode. 2024年11月4日閲覧。

関連項目

[編集]