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ステイン・ヴァンデンベルフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ステイン・ヴァンデンベルフ
Stijn Vandenbergh
基本情報
本名 Stijn Vandenbergh
愛称 VDB
生年月日 (1984-04-25) 1984年4月25日(40歳)
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
身長 1.99m
体重 86kg
選手情報
所属 引退
分野 ロード
役割 選手
特徴 クラシックスペシャリスト
プロ経歴
2007

2008
2009-2011
2012-2016

2017-2020
ユニベット・ドット・コム
チーム・カチューシャ
Ag2r・ラ・モンディアル
オメガファルマ・クイックステップ
Ag2r・ラ・モンディアル
グランツール最高成績
ツール・ド・フランス 2009 総合96位
主要レース勝利

2007 ツアー・オブ・アイルランド総合優勝

2016 ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ区間1勝(第5ステージ)
最終更新日
2021年2月7日

ステイン・ヴァンデンベルフ (Stijn Vandenbergh 1984年4月25日-)は、ベルギーオウデナールデ出身の元自転車競技(ロードレース)の選手。

プロ1年目である2007年にツアー・オブ・アイルランドで区間1勝と総合優勝を達成[1]。以来2016年にボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで区間勝利を飾るまで勝利には恵まれなかったが[2]オメガファルマ・クイックステップに所属していた2012年から2016年までは、ニキ・テルプストラズデネク・シュティバルらと共にトム・ボーネンの主力アシストとして、北のクラシックをはじめとする石畳のレースで活躍した。ツール・デ・フランドルは11回、パリ~ルーベは9回出走し、全て完走している。

経歴

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2007年 オランダのプロチームであるユニベット・ドット・コムでプロデビュー。ツアー・オブ・アイルランドで区間1勝と総合優勝。

2008年 Ag2r・ラ・モンディアルに移籍。

2009年 チーム・カチューシャに移籍。

2010年 ツール・デ・フランドルをチーム最上位の12位で完走。

2012年 オメガファルマ・クイックステップに移籍。トム・ボーネンのツール・デ・フランドル、パリ~ルーベのモニュメント連勝をアシスト。

2013年 オムロープ・ヘット・ニウスブラットで2位。チームのエースとして参戦したニキ・テルプストラが寒さで苦戦する中、ルカ・パオリーニと1対1のゴール前スプリントまで持ち込んだ[3]。続くヘント~ウェヴェルヘムで8位、ドワルス・ドール・フランデレンで10位、ツール・デ・フランドルで14位といずれも上位集団で完走しており、北のクラシックでの適正を発揮する。最終戦のパリ~ルーベでは、終盤の石畳区間であるカルフール・ド・ラルブルで沿道の観客と接触し落車。同じくシュティバルも観客との接触によって優勝争いから脱落しており、クイックステップとしては不運な年となった[4]。なお、10月にはジャパンカップ参戦のため来日している。

2014年 クールネ~ブリュッセル~クールネでトム・ボーネンの優勝に貢献し、自身も5位で完走。E3・ハレルベークではチームメイトのニキ・テルプストラ、ゲラント・トーマスペーター・サガンら4名での優勝争いを繰り広げるも、ゴールスプリントでサガンに敗れ4位。続くツール・デ・フランドルでは、中盤にアタックをかけたフレフ・ファン・アヴェルマートと共に最終局面まで持ち込むも、後に集団から抜け出したファビアン・カンチェラーラセプ・ファンマルクらにスプリントで敗れ4位。

2015年 強い風雨に見舞われたヘント~ウェヴェルヘムでは、ニキ・テルプストラ、ヴィアチェスラフ・クズネツォフ、ルカ・パオリーニら4名で最終局面に持ち込むも、再びパオリーニに敗れ4位。主要レースで4位が続いた。

2016年 ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの第5ステージで逃げ切りをきめ、約9年ぶりとなる勝利を挙げた[5]

2017年 古巣であるAg2r・ラ・モンディアルに移籍。以降はオリヴァー・ナーセンのアシストとして貢献。ダンケルク・4日間レースで自身最大の落車を経験した[6]

2019年 ツール・デ・フランドルを23位、パリ~ルーベを20位でそれぞれ完走。

2020年 ファン・アヴェルマートらがチームに加入することが決まったこともあり、契約更新されないことが発表される。移籍先は見つからず36歳で引退を表明[7]

ついにUCIワールトツアーのレースを含む大きな勝利はなかったが、特にクイックステップ所属時代の走りは強力であり、ゼネラルマネージャーのパトリック・ルフェーブルが選ぶ夢のクラシックドリームチームに名を連ねている[8]

主な戦績

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2004
U23 オムループ・ヘット・ヴォルク 優勝
2007
ツアー・オブ・アイルランド 区間1勝(第1ステージ)、総合優勝
GP・アルゴヴィエ 9位
カンピウンスハップ・ファン・フラーンデレン 10位
2008
グランプリ・ド・ドナン 9位
フロット・プライス・ジェフ・シェーレン 2位
2010
ドワルス・ドール・フランデレン 9位
2013
オムロープ・ヘット・ニウスブラット 2位
ヘント~ウェヴェルヘム 8位
ドワルス・ドール・フランデレン 10位
2014
E3・ハレルベーク 4位
ツール・デ・フランドル 4位
クールネ~ブリュッセル~クールネ 5位
ツアー・オブ・カタール 総合8位
2015
ヘント~ウェヴェルヘム 4位
オムロープ・ヘット・ニウスブラット 4位
ル・サミン 7位
2016
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ 区間1勝(第5ステージ)
ベルギー・ツアー 総合3位
2018
トロ・ブロ・レオン 10位
2019
ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌ 総合5位
ル・サミン 6位

参考文献

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  1. ^ August 2007, Cycling News 27. “Unusual day of racing finishes off inaugural Tour of Ireland” (英語). cyclingnews.com. 2021年2月6日閲覧。
  2. ^ February 2016, Cycling News 07. “Volta a la Comunitat Valenciana 2016: Stage 5 Results” (英語). cyclingnews.com. 2021年2月6日閲覧。
  3. ^ Vandenbergh and Boonen swap leadership roles at Omloop - cyclingnews
  4. ^ Collisions with spectators cost Vandenbergh and Stybar Paris-Roubaix podium spots - cyclingnews
  5. ^ Volta a la Comunitat Valenciana: Vandenbergh upsets the sprinters on final stage - cyclingnews
  6. ^ May 2017, Cycling News 27. “Vandenbergh leaves hospital after two weeks” (英語). cyclingnews.com. 2021年2月6日閲覧。
  7. ^ Stijn Vandenbergh announces his retirement - cyclingnews
  8. ^ March 2020, Patrick Lefevere 29. “Patrick Lefevere's Classics dream team” (英語). cyclingnews.com. 2021年2月6日閲覧。

外部リンク

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