スターライトエクスプレス
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『スターライトエクスプレス』(英語:Starlight Express)は、イギリスの作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーの作曲で、1984年にロンドンのウエスト・エンドで初演されたミュージカルである。
概要
[編集]列車が動いて言葉を話す子供の夢の世界をベースにした物語で、ローラースケートを装着した俳優が演じることで知られる。ロンドンのウエスト・エンドでは7,461回上演され、同地でロングラン上演されている作品の一つである。ドイツでは最も人気のあるミュージカルとされる [1]。
2019年時点で、全世界での観客動員数は2000万人以上、興行収入は推定12億ドル以上に達する[2]。
音楽は1980年代のディスコやポップスを基調に、カントリー調のラブソングなども加えながら、ロックンロール・ミュージカルに仕上げられている。
観客席の周囲や上部にローラースケートのトラックを縦横無尽に張り巡らし、アクロバットやスタントの演技を取り入れたダイナミックな舞台構成となっている。
列車を表現した衣装は独特のデザインで、トニー賞等の衣装部門賞を受賞している。
スタッフ
[編集]- 作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
- 作詞:リチャード・スティルゴー
- 演出:トレヴァー・ナン
- 振付:アーリーン・フィリップス
- 衣装・美術:ジョン・ネピア
上演歴
[編集]- 1984年 ロンドン・ウエスト・エンド
- 1987年3月 ニューヨーク・ブロードウェイ
- 1987年11月15日 - 1988年5月29日 日本/オーストラリアツアー ※日本公演協賛:ナムコ
- 1988年 ドイツ・ボーフム
- 1989年 アメリカ合衆国ツアー
- 1990年3月23日 - 7月15日 日本ツアー(横浜・名古屋・福岡・広島・大阪)※協賛:キリンビール
- 1993年 ラスベガス
- 1997年 メキシコ
- 1997年 アメリカ合衆国、アイススケート版
- 2003年 アメリカ合衆国ツアー
- 2004年 - 2008年 イギリス〜北欧諸国ツアー
- 2009年 ニュージーランドツアー
- 2012年 イギリスツアー
- 2013年 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ
登場するキャラクター
[編集]- 声の出演
- コントロール:おもちゃの列車で遊ぶことが大好きな少年。夢の中では世界各国から集合した機関車たちの司令塔となり、レース召集やカウントダウンなどの様々な指令を与える。
- 機関車
- ラスティー/サザンパシフィック・スターライトエクスプレス2:主人公。蒸気機関車
- ポッパ/ママ・マッコイ:引退した蒸気機関車
- グリースボール/ユニオンパシフィック・デイライトエクスプレス2:ディーゼル機関車
- エレクトラ:電気機関車
- ハシモト/ニンテンドー/ヤマモト/ナカムラ/マグナ:新幹線
- シティ・オブ・ミルトン・ケインズ/プリンス・オブ・ウェールズ/ブレグジット:英国の機関車
- ボボ/ココ:フランスのTGV
- トルノフ/ウラジミール:ソビエトの機関車
- エスプレッソ/ペンデリーノ:イタリアの機関車
- ウェルツシャフト/ルールゴルド/フライングハンバーガー:ドイツの機関車
- サザンパシフィック・スターライトエクスプレス1:存在が不確かな幽霊列車。ポッパと同じ役者が声を演じる。
- 客車
- 貨車
- コンポーネンツ(エレクトラの構成車両)
- クラップ:装甲車
- レンチ:修理車
- パース:現金輸送車
- ヴォルタ:冷凍車
- ジュール:火薬車
主要キャスト
[編集]ロンドン
[編集]- エレクトラ:ジェフリー・ダニエル
- ラスティー、ダスティン、エレクトラ:グレッグ・エリス
ブロードウェイ
[編集]- ダイナ:ジェーン・クラコウスキー
日本
[編集]1987年
- 新幹線ハシモト:川崎麻世
1990年
受賞歴
[編集]- トニー賞衣装デザイン賞(1987年):受賞(ジョン・ネイピア)
- ドラマデスク賞衣装デザイン賞(1987年):受賞(ジョン・ネイピア)
- ドラマデスク賞舞台デザイン賞(1987年):受賞(ジョン・ネイピア)
脚注
[編集]- ^ “[starlightexpressthemusical.com most popular]”. Starlight Express official site. 23 April 2008閲覧。
- ^ CPLG TO TAKE CENTRE STAGE WITH ANDREW LLOYD WEBBER’S MUSICALS、DHX Media、2019年1月23日。
関連項目
[編集]- 汽車のえほん - 1970年代にアンドルー・ロイド・ウェバーが映像化を計画した鉄道を題材とする児童絵本シリーズ。本作にそのシリーズの影響が見られる。詳細は『きかんしゃトーマス シーズン毎制作史』を参照。
- STAR LIGHT(光GENJI) - 1987年の日本公演宣伝時にイメージソングとして使用。