スギノマシン
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種類 | 株式会社 |
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略称 | SML |
本社所在地 |
日本 〒937-8511 富山県滑川市栗山2880番地(早月事業所内) |
設立 | 1956年4月6日 |
業種 | 機械 |
法人番号 | 9230001007095 |
事業内容 | 工作、産業機械等の製造 |
代表者 |
代表取締役社長 杉野良暁 代表取締役副社長 杉野岳 |
資本金 | 23億2,467万5,000円 |
売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
2023年3月期 グループ全体:1,410名 |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | 株式会社スギノダイレクトサービス |
外部リンク | https://www.sugino.com/ |
株式会社スギノマシン(英: SUGINO MACHINE LIMITED CO.,LTD.)は、富山県滑川市に本社を置く、工作機械製造会社である。
1936年に創業し、2016年に創業80周年を迎えた。
全国シェア45%のウォータージェットポンプをはじめ、多種多様な商品を取り扱っている。
事業内容
[編集]高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電所検査保守用機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発・設計、製造、販売
国内拠点
[編集]- 事業所・工場:富山県(早月・滑川)、静岡県(掛川)
- 営業オフィス:東京、水戸、富山、掛川、名古屋、大阪、広島、福岡
海外拠点
[編集]- アメリカ、メキシコ、中国、シンガポール、タイ、インドネシア、インド、フランス、ドイツ
- 他、世界各国に代理店が置かれている。
関連会社
[編集]- 株式会社スギノダイレクトサービス(名古屋市西区)
- 共立精機株式会社(栃木県宇都宮市)
- Sugino Corp.(アメリカ)
- Sugino Machine Mexico, S.A. de C.V.(メキシコ)
- Sugino Machine France S.A.S.(フランス)
- Sugino Europe GmbH(ドイツ)
- 上海杉野機械有限公司(中国)
- 速技能機械製造(常熟)有限公司(中国)
- Sugino Machine(Thailand)Ltd.(タイ)
- Sugino Machine Singapore Pte. Ltd.(シンガポール)
- PT.Sugino Machine Indonesia(インドネシア)
- Sugino Machine India Private Limited(インド)
沿革
[編集]HISTORIY 沿革も参照。
- 1936年3月、大阪市東淀川区加島町96番地[2]で空気圧、当時日本国内唯一の水圧チューブクリーナ専門製作工場として創業。社名は杉野クリーナー製作所で、建坪12坪、電動機3馬力、旋盤その他の機械約10台[3]、社員は5名、資本金は6,000円であった[2]。
- 1942年、杉野精油機製作所に社名変更。
- 1943年、鉄意第五七六工場に社名変更(1945年まで)。
- 1945年6月、太平洋戦争による軍の指示のため社長の故郷である魚津に疎開。木製飛行機の工場の一部を借り、終戦後は社名を杉野クリーナー製作所に戻した上で、1951年まで製粉業にも従事し、機械7台を購入して機械化に努めた[3]。
- 1951年3月、友道に鉄骨造98坪の工場が竣工し、魚津町外10か村学校組合立魚津西部中学校(現・魚津市立西部中学校)の前から横に移転[4][5]。
- 1956年4月、株式会社杉野クリーナー製作所となる。資本金480万円、従業員30名弱[6]。
- 1961年1月、中小企業全国合理化工場の指定を受ける。以降1970年まで10年間連続指定された。
- 1962年3月、魚津市本江2410番地に工場(敷地面積約22,000m2、建築面積3,531m2、延床面積4,494m2、鉄筋造り一部2階建て[7])設置。同年3月21日に落成式挙行[8]。
- 1964年、ジェットポンプによるジェットクリーナー(超高圧ウォータージェット)を発明、主力商品となる。
- 1966年9月22日、研究所が完成[9]。
- 1967年6月5日、滑川市中野島・柳原地内に確保した新工場用地約66,000m2(約2万坪)の協定書に調印[10]。同年中、フランスのニュートマン社と空気工具全般にわたって技術提携し、その生産工場として魚津第二工場を建設した(提携期間終了後は自社開発製品を販売)。
- 1969年9月、滑川工場の起工式(着工は同年11月)[11]。
- 1970年3月20日、滑川市中野島・柳原地内に魚津の約3倍の敷地を持つ滑川工場(建築面積3,343m2、鉄骨ルーフデッキ1階建てALC板壁張り)が完成し、3月25日稼働開始[11][12]。以後、1972年から1975年にかけて工具関係を滑川工場に集約[12]。
- 1971年4月1日、株式会社スギノマシンに社名変更。同時に初代社章も制定[13]。
- 1977年、原子力機器のテストタワー(魚津工場テストタワー)を建設[12]。
- 1986年8月、掛川市長谷地内に掛川工場完成。
- 1992年10月、早月工場起工式[14]。
- 1993年10月、滑川栗山地内に早月工場完成。11月に操業開始。
- 1994年8月、皇太子・同妃が早月工場を視察。
- 1995年9月、スギノメンテナンスサービス株式会社設立。
- 1998年4月、共立精機株式会社をグループ会社化。
- 2002年3月、2001年5月より滑川市栗山にて着工していた早月第二工場が稼働開始。ウォータージェット事業を早月工場に全面移管し、魚津の本社は研究開発に特化させることになった。同時にスギノメンテナンスサービス株式会社を株式会社スギノダイレクトサービスに社名変更。
- 2012年5月7日 - ウォータージェットの実験施設としては当時世界最大級である高さ60mの試験タワー棟および3階建ての技術研究棟を備えた次世代技術センター完成[15]
- 2016年9月29日、創業80周年を機に新ブランド戦略を発表。同時に新たな企業理念やロゴマークを制定[16]。
- 2021年5月25日、滑川市栗山で新工場・微粒テストセンターが竣工・稼働開始。
- 2022年
- 2023年2月1日、滑川事業所の太陽光発電システムを稼働開始[19]。
- 2024年
受賞
[編集]- 2011年 産学官連携功労者表彰総務大臣賞:「高圧水駆動カッターの研究開発」
- 2017年 第47回機械工業デザイン賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞:「精密部品加工・洗浄一貫対応ライン」
- 2024年度日本機械学会『機械遺産』に、スギノポンプ一号機(1964年に開発)が認定される[22]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 株式会社スギノマシン 第68期決算公告
- ^ a b 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)2頁。
- ^ a b 『本江郷土史』(2021年11月15日、本江地区振興会発行)103頁。
- ^ 『本江郷土史』(2021年11月15日、本江地区振興会発行)104頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)10頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)14頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)24頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)25頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)31頁。
- ^ 『広報なめりかわ』第183号(1968年7月1日、滑川市発行)1頁『活発な工場進出 中野島 柳原地内に機械工業工場』より。
- ^ a b 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)32頁。
- ^ a b c 『本江郷土史』(2021年11月15日、本江地区振興会発行)105頁。
- ^ 『半世紀の歩み スギノマシン50年史』(1986年5月16日、株式会社スギノマシン発行)36頁。
- ^ 『滑川市制五十周年記念誌 眼でみる滑川五十年のあゆみ』(2003年7月11日、滑川市総務部企画情報課発行)60頁。
- ^ 『富山新聞』2012年5月3日付3面『除染装置 ロボット開発 スギノマシン次世代センター 7日完成』より。
- ^ 『北日本新聞』2016年9月30日付朝刊5面『スギノマシン 新ブランド戦略発表 ロゴ・戦略デザイン刷新』より。
- ^ 『北日本新聞』2022年8月26日付6面『早月事業所に本社移転 スギノマシン 機能集約』より。
- ^ スギノマシン 本社移転のお知らせ(時事ドットコム、2022年10月13日閲覧)
- ^ 『北日本新聞』2023年1月20日付6面『滑川に太陽光発電導入 スギノマシン CO2排出量491トン削減』より。
- ^ 『北日本新聞』2024年4月3日付28面『富山大 3社と命名権』より。
- ^ 『北日本新聞』2024年9月28日付8面『本社工場に太陽光パネル スギノマシン』より。
- ^ 『北日本新聞』2024年7月25日付6面『「ポンプ1号機」 機械遺産に認定 スギノマシン』より。
参考文献
[編集]『魚津市史 続巻 現代編』(2012年3月31日、魚津市教育委員会発行)312 - 315ページ。