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スギカズラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スギカズラ
分類
: 植物界 Plantae
: ヒカゲノカズラ植物門 Lycopodiophyta
: ヒカゲノカズラ綱 Lycopodiopsida
: ヒカゲノカズラ目 Lycopodiales
: ヒカゲノカズラ科 Lycopodiaceae
: ヒカゲノカズラ属 Lycopodium
: スギカズラ L. annotimum
学名
Lycopodium annotimum L.
和名
スギカズラ

スギカズラ Lycopodium annotimum L. はヒカゲノカズラ科小葉植物。直立茎はトウゲシバに似るが、匍匐茎や胞子嚢穂はヒカゲノカズラなものと類似する。

特徴

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小型の常緑性多年生草本 、匍匐茎と直立茎があり、直立茎は殆ど分枝せず葉鋸歯を持ちトウゲシバのような外見をしている。胞子嚢穂は直立茎の先端に一つだけ無茎で円柱形のものが付く。

分布

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福井県以東の本州北海道、南千島、ロシア朝鮮中国モンゴル台湾、南アジア、ヨーロッパ北米に分布している[1]

利用

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フィンランドの民間療法ではくる病や発疹、炎症の治療薬として用いられてきた。また、胞子は油分が多く燃えやすいという性質から火薬としても使われてきた[2]

近似種

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基準変種として葉が90度以上の広い角度につき細鋸葉のあるシンノスギカズラがある。

鋸葉緑のヒロハノスギカズラと全緑で厚い葉を持つタカネスギカズラとで区別される事もあるが、どちらも葉の開出が90度より小さくこの2種の関係の研究は十分ではない[3]

出典

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  1. ^ 日本産シダ植物標準図鑑Ⅰ 海老原淳著 日本シダの会企画・協力 261頁2016年7月27日初版第1刷発行
  2. ^ Piirainen, Mikko; Piirainen, Pirkko; Vainio, Hannele (1999). Kotimaan luonnonkasvit [Native wild plants] (in Finnish). Porvoo, Finland: WSOY. p. 15. ISBN 951-0-23001-4.
  3. ^ 日本産シダ植物標準図鑑Ⅰ 海老原淳著 日本シダの会企画・協力 261-262頁2016年7月27日初版第1刷発行