ジン・ライム
ジン・ライム | |
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画像募集中 | |
基本情報 | |
種別 | ロングドリンク |
作成技法 | ステア |
色 | 無色透明、淡緑色透明 |
グラス | オールド・ファッションド・グラス |
アルコール度数 | |
度数 |
30度[1] |
レシピの一例 | |
ベース | ドライ・ジン |
材料 |
ドライ・ジン …… 45ml |
ジン・ライム(英語: gin and lime)とは、ジンとライムジュースを使ったカクテル。
概要
[編集]イギリスで誕生したカクテルである[2]。誕生説は諸説あり、18世紀にイギリス海軍が長い航海でのビタミンC不足を補うためにジンにライムを加えて飲んだ(氷は用いられない)というものもあるが、決定的な証拠となるものは見つかっていない[3]。19世紀後半になり、バーでシェークして作られるよう洗練されたものはギムレットと呼ばれるようになった[3]。
イギリスでは好まれているカクテルで、以下のようにジン・ライムが登場するイギリス文学作品もある[2]。
- 『恋するオリヴィア』(1936年、ロザモンド・レーマン)
- 『悪い仲間(The Wrong Set)』(1949年、アンガス・ウイルソン)
- 『年上の女』(1957年、ジョン・ブレイン)
日本における普及
[編集]日本でジン・ライムが普及したのは1964年東京オリンピックの頃であり、オン・ザ・ロックが流行した時期と等しい[4]。ジンのオン・ザ・ロックスタイルにライムを少量加えたジン・ライムはギムレットをカジュアル化したようなものであり、当時の日本のバーテンダーの中には賞品的な付加価値を加えるために「ギムレット・オン・ザ・ロックス」と呼ぼうとする動きもあった[4]。しかしながら、消費者のほうがカジュアルを望んだことと、シンプルな名称ということでジン・ライムの呼称のほうが普及した[4]。
当時の日本の大学生は、市販のジンとライムを買い求め、自宅の冷凍庫で作った氷を用いて、自宅でジン・ライムを楽しむようになった[4]。ジン・ライムはそのカジュアルさによって、カクテルが日本の家庭に浸透するのに貢献すると共に、日本のカクテル史上ではじめて日常生活のいちシーンを演出する位置のカクテルとなったのである[4]。
レシピの例
[編集]加糖されたコーディアルライムジュースではなく、ライム果実を絞ったフレッシュライムジュースを用いる場合は、シロップなどを加えることもある[1]。
ギムレットとの違い
[編集]ギムレットもジンとライムジュースを用いるカクテルであるが、以下のような違いがある。
出典
[編集]- ^ a b c d 「ジン・ライム」『カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』(改訂版)池田書店、2021年、70頁。ISBN 978-4262130705。
- ^ a b 福西英三「イギリス文学とジン・ライム」『カクテル入門』保育社、1982年、146頁。ISBN 978-4586505630。
- ^ a b c “ギムレット”. サントリー. 2023年6月9日閲覧。
- ^ a b c d e 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、143頁。ISBN 978-4586508877。
- ^ a b “ジンとライムで作る「ギムレット」の魅力とは?作り方やアレンジレシピを徹底解説”. 男の隠れ家デジタル (2023年3月5日). 2023年6月9日閲覧。