ジョー・チッカレリ
ジョー・チッカレリ (Joe Chiccarelli) は、アメリカの音楽プロデューサー、ミキシング・エンジニア。1970年代から活動しており、スタン・リッジウェイ、オインゴ・ボインゴ、サンドラ・バーンハード、マイ・モーニング・ジャケット、カウンティング・クロウズ、ザ・シンズ、オーギー・マーチ、マンチェスター・オーケストラ、マイナス・ザ・ベアー、カート・エリングなどのプロデュースを手がけてきた。また、フランク・ザッパのアルバム『シーク・ヤブーティ』(1979年)、『ジョーのガレージ第1, 2, 3集』(1979年)、『ティンゼル・タウン・リベリオン』(1981年)、『黙ってギターを弾いてくれ』(1981年)でエンジニアを務めている[1]。日本人では松任谷由実のエンジニアを手掛けている。
経歴
[編集]ジョー・チッカレリはトーリ・エイモスの発掘と、トーリのバンドY Kant Tori Readのレーベル契約で知られているが[2]、本人はヒットクォーターズとのインタビューの中で「それは事実ではなく、トーリは私が関わりを持つ以前にアトランティック・レコードとの契約にサインしていた」と否定している[3]。
2003年に発表されたカフェ・タクーバのアルバム『Cuatro Caminos』ではエンジニアとミキシングを担当し[1]、同アルバムでチッカレリはバンドと共にグラミー賞最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・アルバム賞を受賞した[4]。また、ザ・ホワイト・ストライプスのアルバム『イッキー・サンプ』(2007年)でもエンジニアとミキシングを担当し[1]、同アルバムでバンドと共にグラミー賞最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞[5]。
2008年にはチッカレリがエンジニアを務めたザ・ラカンターズのアルバム『コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー』が発売され[1]、同作でグラミー賞最優秀エンジニア・アルバム賞(ノン・クラシカル部門)を受賞[6]。また、ケンタッキー州ルイビル出身のロック・バンドマイ・モーニング・ジャケットのアルバム『イーヴィル・アージズ』、ポートランド出身のロック・バンドカステラのアルバム『ハウ・ディッド・ウィ・ゲット・ヒア』、オーストラリア出身のバンドオーギー・マーチのアルバム『ウォッチ・ミー・ディサピア』のプロデュースを手がけている。
2011年には、チッカレリがプロデュースを手がけたザ・ストロークスの4枚目のアルバム『アングルズ』が発売された。また、アラニス・モリセットのアルバム『ハヴィック・アンド・ブライト・ライツ』(2012年)ではプロデュースに加えてドラム・プログラミングやキーボード演奏でも貢献[1]。2014年にはモリッシーのアルバム『ワールド・ピース・イズ・ノン・オブ・ユア・ビジネス〜世界平和など貴様の知ったことじゃない』をプロデュースしている。
脚注
[編集]- ^ a b c d e “Joe Chiccarelli - Credits”. AllMusic. 2014年10月7日閲覧。
- ^ Rogers, Kalen (1994年). Tori Amos: all these years : the authorized illustrated biography. Omnibus Press. p. 34. ISBN 9780711948273 2010年8月1日閲覧。
- ^ “Interview with Joe Chiccarelli”. ヒットクォーターズ (2010年6月14日). 2010年8月17日閲覧。
- ^ “Cuatro Caminos - Café Tacuba - Awards”. AllMusic. 2014年10月7日閲覧。
- ^ “Icky Thump - The White Stripes - Awards”. AllMusic. 2014年10月7日閲覧。
- ^ “Consolers of the Lonely - The Raconteurs - Awards”. AllMusic. 2014年10月7日閲覧。