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ジョージ・ヴェナブルズ=ヴァーノン (初代ヴァーノン男爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョン・ヴァンダーバンクによる肖像画、1736年。

初代ヴァーノン男爵ジョージ・ヴェナブルズ=ヴァーノン英語: George Venables-Vernon, 1st Baron Vernon、出生名ジョージ・ヴァーノンGeorge Vernon)、1708年2月9日1780年8月21日)は、グレートブリテン王国の政治家、貴族。庶民院議員(在任:1731年 – 1747年、1754年 – 1762年)を務めた[1]

生涯

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庶民院議員ヘンリー・ヴァーノン(1686年4月 – 1719年2月25日)と1人目の妻アン(Anne、旧姓ピゴット(Pigot)、1692年ごろ – 1714年4月、トマス・ピゴットの娘)の息子として、1708年2月9日に生まれた[2][3]。1715年4月28日に母方の祖母の兄弟にあたるピーター・ヴェナブルズ(Peter Venables) が死去すると、その遺言状に基づきチェシャーでの領地を継承、「ヴェナブルズ」を姓に加えた[2]。1719年に父が死去すると[3]ダービーシャーでの領地を継承した[2]

1731年5月、トーリー党候補としてリッチフィールド選挙区英語版の補欠選挙に出馬した[4]。リッチフィールドでは議席を掌握できるほどの勢力を有する人物がおらず、選挙戦が頻繁に生じていたが、この補欠選挙では選管がトーリー党支持だったためヴェナブルズ=ヴァーノンが当選、1734年1741年の総選挙でも無投票で再選した[4]。議会でははじめ野党の一員として投票したが、1744年にトーリー党の一派である初代ゴア伯爵ジョン・ルーソン=ゴアが与党に転じると、ヴァーノンも与党に転じた[1]。1747年には再び野党に転じたが、1747年イギリス総選挙ではルーソン=ゴア家と初代アンソン男爵ジョージ・アンソンが手を組んだ結果、ヴェナブルズ=ヴァーノンが得票数4位(229票)で落選した[4][1]

1754年イギリス総選挙で政府の支持者としてダービー選挙区英語版から出馬、第4代デヴォンシャー公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュの支持を受けて当選した後、1761年イギリス総選挙で再選した[5][6]。1760年3月20日に首相の初代ニューカッスル公爵トマス・ペラム=ホリスに叙爵を申請して失敗した後、引き続きニューカッスル公爵の支持者として扱われたが、1762年の叙爵は3人目の妻の兄にあたる初代ハーコート伯爵サイモン・ハーコートとトーリー党の首相第3代ビュート伯爵ジョン・ステュアートへの申請が成功した結果とされる[6]。そして、叙爵の内諾を得ると、1762年4月に議員を辞任[6]、同年5月12日にグレートブリテン貴族であるチェシャーにおけるキンダートンのヴァーノン男爵に叙された[2][7]

1780年8月21日に死去、28日にダービーシャーサッドベリー英語版で埋葬された[2]。1人目の妻との間の息子ジョージが爵位を継承した[2]

家族

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1733年6月21日、メアリー・ハワード(Mary Howard、1710年4月26日ごろ – 1740年2月、第6代エフィンガムのハワード男爵トマス・ハワードの娘)と結婚[2]、3男2女をもうけた[1]

  • ジョージ(1735年5月9日 – 1813年6月18日) - 第2代ヴァーノン男爵[2]
  • ヘンリー - 早世[2]
  • ハワード - 早世[2]
  • メアリー - 早世[8]
  • メアリー(1739年12月19日 – 1821年12月11日[9]) - 1763年1月5日、ジョージ・アダムズ英語版(1731年7月25日洗礼 – 1789年10月27日)と結婚、子供あり[10]

1741年12月22日、アン・リー(Anne Lee、1742年9月22日没、第3代準男爵サー・トマス・リー英語版の娘)と再婚したが、2人の間に子供はいなかった[2]

1744年4月10日、マーサ・ハーコート(Martha Harcourt、1715年7月15日 – 1794年4月8日、サイモン・ハーコート閣下英語版の娘)と再婚[2]、4男3女をもうけた。

出典

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  1. ^ a b c d Cruickshanks, Eveline (1970). "VENABLES VERNON, George (1710-80), of Sudbury, Derbys. and Kinderton, Cheshire.". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n Cokayne, George Edward, ed. (1898). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (U to Z, appendix, corrigenda, occurrences after 1 January 1898, and general index to notes, &c.) (英語). Vol. 8 (1st ed.). London: George Bell & Sons. pp. 27–28.
  3. ^ a b Cruickshanks, Eveline (1970). "VERNON, Henry (1686-1719), of Sudbury, Derbys.". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  4. ^ a b c Cruickshanks, Eveline (1970). "Lichfield". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  5. ^ Brooke, John (1964). "Derby". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  6. ^ a b c Brooke, John (1964). "VENABLES VERNON, George (1709-80), of Sudbury, Derbys. and Kinderton, Cheshire". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  7. ^ "No. 10205". The London Gazette (英語). 1 May 1762. p. 6.
  8. ^ Hodgson, John (1832). A History of Northumberland (英語). Newcastle: Charles Henry Cook. p. 240.
  9. ^ a b c d Lodge, Edmund (1859). The Genealogy of the Existing British Peerage and Baronetage (英語). London: Hurst and Blackett. p. 555.
  10. ^ Brooke, John (1964). "ADAMS, George (1731-89), of Sambrook, Salop, and Shugborough, Staffs.". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2022年3月2日閲覧
  11. ^ Debrett, John. Courthope, William (ed.). Debrett's Peerage of England, Scotland, and Ireland (英語) (21st ed.). London. p. 220.
  12. ^ Burke, Sir Bernard; Burke, Ashworth P., eds. (1931). A Genealogical and Heraldic History of the Peerage and Baronetage, The Privy Council and Knightage (英語) (89th ed.). London: Burke's Peerage Limited. pp. 2381–2382.

外部リンク

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グレートブリテン議会英語版
先代
ウォルター・チェットウィンド英語版
リチャード・プラマー英語版
庶民院議員(リッチフィールド選挙区英語版選出)
1731年 – 1747年
同職:リチャード・プラマー英語版 1731年 – 1734年
ローランド・ヒル 1734年 – 1741年
サー・リチャード・ホルト準男爵 1741年 – 1747年
次代
リチャード・ルーソン=ゴア閣下
トマス・アンソン英語版
先代
ダンキャノン子爵英語版
トマス・リヴェット英語版
庶民院議員(ダービー選挙区英語版選出)
1754年 – 1762年
同職:フレデリック・キャヴェンディッシュ卿英語版
次代
フレデリック・キャヴェンディッシュ卿英語版
ウィリアム・フィッツハーバート
グレートブリテンの爵位
爵位創設 ヴァーノン男爵
1762年 – 1780年
次代
ジョージ・ヴェナブルズ=ヴァーノン