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ジャン=ミシェル・ネクトゥー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジャン=ミシェル・ネクトゥー(Jean-Michel Nectoux、1946年11月20日 - )は、フランス音楽学者。とりわけガブリエル・フォーレの生涯と音楽に関する専門家として著名。

フォーレや他のフランスの作曲家に関する書籍を多数出版しており、パリで開催される主要な展覧会において責任者を務めている。

生涯

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ネクトゥーはパリ郊外のル・ランシーに生まれた。1964年から1968年にかけてパリ大学で法学を修め、1968年から1970年の間にイヴ・ジェラールの下で音楽学を、またウラジミール・ジャンケレヴィッチの下で音楽美学を学んだ[1]。博士論文の主題はガブリエル・フォーレと劇場であった[2]。国立高等図書館学校(Ecole nationale supérieure des Bibliothéques1969年 - 1970年)を修了後、ヴェルサイユ私立図書館の主任司書に任用され(1970年 - 1972年)、続いてフランス国立図書館で音楽部門の部門長として勤務した(1972年 - 1985年)。ここではラヴェル、フォーレ、バレエ・リュスストラヴィンスキーマーラーなどの主要な展覧会を監督している[3]

開館準備中の1985年からオルセー美術館に参画したネクトゥーは、音楽活動、演奏会、学際的展示の主任キュレーターとして1997年まで活躍した。その後ラジオ・フランスの副音楽監督に就任、2000年ドビュッシー全作品連続演奏会を取り仕切った[3]。新設された国立美術史研究所フランス語版では「学術顧問」(conseiller scientifique)となっている。2009年になるとフランス音楽遺産研究所(l'Institut de recherches sur le patrimoine musical en France)へと参加している[3]

ネクトゥーは本業の傍ら、1972年から1985年にはRILMの秘書、また1972年から1982年にはRevue de musicologieの編集補佐を務めた。1980年に『Harmoniques』という音楽学の連続出版物を立ち上げると、モーツァルトの書簡全集などを出版した[3]

ネクトゥーの専門研究分野は1850年から1925年にかけてのフランスの音楽、文学、美術である。研究対象にはプルーストマラルメ、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、バレエ・リュス、ストラヴィンスキーなどが含まれる。 ニューグローヴ世界音楽大事典はネクトゥーを「フォーレに関する最大の権威」であると評している[1]

脚注

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  1. ^ a b Gribenski, Jean (2001), “Nectoux, Jean-Michel”, in Sadie, Stanley, The New Grove Dictionary of Music and Musicians, 17 (2nd ed.), Oxford University Press, pp. 732 
  2. ^ "Jean-Michel Nectoux", L'encyclopédie Larousse, retrieved 14 January 2105
  3. ^ a b c d Millot, Jean-Baptiste. "Jean-Michel Nectoux", Les tetes des art, 30 July 2012