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ジシクロベリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジシクロベリン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Byclomine, Bentyl, Dibent, others
Drugs.com monograph
MedlinePlus a684007
ライセンス US Daily Med:リンク
胎児危険度分類
法的規制
薬物動態データ
血漿タンパク結合>99%
半減期5 h
化学的データ
化学式C19H35NO2
分子量309.49 g·mol−1
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ジシクロベリン: Dicycloverine)または、ジサイクロミン: dicyclomine)でも知られている、過敏性腸症候群などの痙攣の治療に用いられる医薬品である[1][2]。投与法は経口または筋肉内注射である[2]乳児疝通英語版腸炎英語版の治療に使用されてきたが、これらの用途を裏付ける証拠はない[2]

一般的な副作用には、口渇、視力の低下、脱力感、眠気、ふらつき、などがあげられる[2]。重度の副作用には、精神病、乳児の呼吸障害などがあげられる[2]妊娠中の人への投与は安全とされるが、授乳中の人への投与は推奨されない[3]。作用機序は完全には解明されていない[2]

ジシクロベリンが米国で医薬品として承認されたのは1950年である[2]後発医薬品として入手できる[1]。2019年の英国の国民保険サービスにかかる費用は1投与につき約1.84ポンドである[1]。米国での卸売価格は1投与につき約0.15米ドルである[4]。2017の米国で181番目に最も一般的に処方された医薬品であり、その処方件数は300万件を超える[5][6]

出典

[編集]
  1. ^ a b c British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). pp. 759. ISBN 9780857113382 
  2. ^ a b c d e f g Dicyclomine Hydrochloride Monograph for Professionals” (英語). Drugs.com. American Society of Health-System Pharmacists. 5 May 2019時点のオリジナルよりアーカイブ3 March 2019閲覧。
  3. ^ Dicyclomine Pregnancy and Breastfeeding Warnings” (英語). Drugs.com. 6 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ3 March 2019閲覧。
  4. ^ NADAC as of 2019-02-27” (英語). Centers for Medicare and Medicaid Services. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
  5. ^ The Top 300 of 2020”. ClinCalc. 12 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ11 April 2020閲覧。
  6. ^ Dicyclomine Hydrochloride - Drug Usage Statistics”. ClinCalc. 12 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。11 April 2020閲覧。