ジェニーの肖像
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『ジェニーの肖像』(ジェニーのしょうぞう、原題:Portrait of Jennie)は、1939年に発行されたロバート・ネイサンの小説。また、それを原作とする1948年のアメリカ映画。『ジェニイの肖像』や『ジェニィの肖像』と表記されることもある。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ある日、貧しい画家イーベン・アダムスはニューヨークのセントラル・パークで昔の人のような服装をした不思議な少女ジェニーと出会う。彼女をモデルに描いた絵が認められ、アダムスは画家として芽が出かける。再びジェニーに出会ったアダムスは彼女が美しい女性に成長していることに驚く。
日本語訳
[編集]- 山室静訳『ジェニイの肖像』鎌倉書房、1950年。OCLC 674349172。
- 井上一夫訳『ジェニーの肖像』早川書房〈Hayakawa Pocket Books〉、1954年。OCLC 673424005。
- 井上訳『ジェニーの肖像』早川書房〈ハヤカワ文庫NV90〉、1975年3月。ISBN 978-4-1504-0090-3。
- 大西尹明訳『ジェニーの肖像』東京創元社〈世界大ロマン全集 第60巻〉、1959年。OCLC 672686842。[1]
- 大友香奈子訳『ジェニーの肖像』東京創元社〈創元推理文庫〉、2005年5月。ISBN 4-48-856601-4。新訳版
映画
[編集]ジェニーの肖像 | |
---|---|
Portrait of Jennie | |
監督 | ウィリアム・ディターレ |
脚本 |
レオナルド・ベルコヴィッチ(潤色) ポール・オズボーン ピーター・バーネイズ ベン・ヘクト[2] デヴィッド・O・セルズニック[2] |
原作 | ロバート・ネイサン |
製作 | デヴィッド・O・セルズニック |
製作総指揮 | セシル・バーカー[2] |
ナレーター | ジョゼフ・コットン |
出演者 |
ジェニファー・ジョーンズ ジョゼフ・コットン |
音楽 | ディミトリ・ティオムキン |
撮影 |
ジョセフ・オーガスト リー・ガームズ[2] |
編集 | ウィリアム・モーガン |
製作会社 |
セルズニック映画 ヴァンガード・フィルムズ[3] |
配給 |
セルズニック映画 東宝洋画部 |
公開 |
1948年12月25日 1951年7月3日 |
上映時間 | 86分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $4,041,000(見積値)[4] |
ストーリー
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キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
NHK版[5] | ||
イーベン・アダムス (貧しい画家) |
ジョゼフ・コットン | 渥美国泰 |
ジェニー・アップルトン (不思議な少女) |
ジェニファー・ジョーンズ | 白坂道子 |
ミス・スピニー (アダムスの描いた絵を気に入った婦人) |
エセル・バリモア | 中村たつ |
マシューズ (画商) |
セシル・ケラウェイ | 諏訪孝二 |
ガス・オトゥール | デヴィッド・ウェイン | 村越伊知郎 |
ジェケス夫人 (家主) |
フローレンス・ベイツ | 遠藤晴 |
マザー・メアリー・オブ・マーシー | リリアン・ギッシュ | |
ナレーター | 伊藤惣一 | |
不明 その他 |
中原郁江 千葉耕市 大川修二 上田敏也 池田よしゑ 財部宏子 千葉順二 矢田稔 | |
日本語吹替版スタッフ | ||
演出 | 福永莞爾 | |
翻訳 | 蕨南千世子 | |
効果 | ||
調整 | ||
制作 | 千代田プロダクション | |
解説 | ||
初回放送 | 1970年1月25日 『劇映画』 14:20-15:46 |
DVD
[編集]- 『ジェニーの肖像』 ビクターエンタテインメント/日本ビクター 映像ソフト事業部 2001年4月
- 『ジェニーの肖像』 ジュネス企画 2005年6月
他に『SF・ファンタジー映画の世紀』(別冊宝島1596 2009年1月 ISBN 978-4796669061)の付録として収録された。
作品の評価
[編集]映画批評家によるレビュー
[編集]Rotten Tomatoesによれば、12件の評論のうち高評価は83%にあたる10件で、平均点は10点満点中7.65点となっている[6]。
受賞歴
[編集]映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
---|---|---|---|
アカデミー賞 | 撮影賞(白黒) | ジョセフ・オーガスト | ノミネート |
特殊効果賞 | ポール・イーグラー J・マクミラン・ジョンソン ラッセル・シェアマン クラレンス・スリファー チャールズ・フリーマン ジェームス・G・スチュワート |
受賞 | |
ヴェネツィア国際映画祭 | 男優賞 | ジョゼフ・コットン | 受賞 |
出典
[編集]- ^ “東京創元社 (Tokyo SogenSha)/ 世界大ロマン全集 全65巻 1956-1956年”. 翻訳作品集成 (Japanese Translation List) ameqlist. 2016年9月12日閲覧。
- ^ a b c d クレジットなし。“Portrait of Jennie (1948) - Full cast and crew” (英語). IMDb. 2012年4月27日閲覧。
- ^ クレジットなし。“Portrait of Jennie (1948) - Company credits” (英語). IMDb. 2019年9月2日閲覧。
- ^ “Portrait of Jennie (1948)” (英語). IMDb. 2019年9月2日閲覧。
- ^ “番組表検索結果詳細”. NHK. 2019年9月2日閲覧。
- ^ "Portrait of Jennie". Rotten Tomatoes (英語). 2020年10月2日閲覧。
参考文献
[編集]雑誌
- 山室静、木下よしひさ (挿画)「名作紹介 ジェニーの肖像」『女学生の友』第1巻第12号、小学館、1951年2月、144頁。国立国会図書館内限定公開
- 丸山ひでゆき「世界名作 ジェニーの肖像 / ロバート・ネーサン」『女学生の友』第11巻第8号、小学館、1960年10月、5頁。国立国会図書館内限定公開
紀要
- 井辻朱美「ファンタジーとはなにか」『ファンタジーの誕生と発展 (平成16年度国際子ども図書館児童文学連続講座講義録)』、国立国会図書館国際子ども図書館、2005年10月12日、86-、ISSN 1880-5035、2016年9月21日閲覧。
書籍
- 井辻朱美 (編著)、佐竹朋子「ジェニーの肖像 / ネイサン原作」『映画にもTVにもなったファンタジー・ノベルの魅力』、七つ森書館、2013年12月、ISBN 9784822813918。
レコード・CD
- クリフォード・ブラウン (tp) (1997). (10) ジェニーの肖像 (モノラル) (CD). クリフォード・ブラウン/ウィズ・ストリングス. リッチー・パウエル (p)、バリー・ガルブレイス (g)、マックス・ローチ (ds)、ニール・ヘフティ (アレンジ、指揮). マーキュリー・ミュージック・エンタテインメント. PHCE-4169. 2016年9月21日閲覧。
- 岸ミツアキ (P) (2003). (5) ジェニーの肖像 (CD). スターダスト. ピーター・ワシントン(B)、グラディ・テイト(DS). BMGファンハウス. BVCJ-34024. 2016年9月21日閲覧。
- クリフォード・ブラウン (TP) (2007). (4) ジェニーの肖像 [Clifford Brown with strings] (CD). 名盤LP100選 クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス. リッチー・パウエル (P) 、バリー・ガルブレイス (G) 、ジョージ・モロウ (B) 、マックス・ローチ (DS) 、ニール・ヘフティ(ARR、COND). ユニバーサルミュージック. UCJU-9071. 2016年9月21日閲覧。
- 津坂浩 (2010). DISC3 (3)ジェニーの肖像 (CD). CROWN RECORDS PW Master Black Label Single Complete Collection. Vol. 1. オムニバス. 日本クラウン、ブリッジ. 2016年9月21日閲覧。
- ジョニー・ハモンド・スミス(OG) (2013) [1960]. (8) ジェニーの肖像 [Talk that talk] (CD). プレスティッジ new jazz クロニクル トーク・ザット・トーク. オリヴァー・ネルソン(TS)、ジョージ・タッカー(B)、アート・テイラー(DS)、レイ・バレット(CONGA). ユニバーサルミュージック. UCCO-5388. 2016年9月21日閲覧。