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シンク・タンク (ブラーのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『シンク・タンク』
ブラースタジオ
リリース
録音 2001年11月 – 2002年11月
ジャンル オルタナティヴ・ロックエクスペリメンタル・ロックアラブ音楽北アフリカ音楽
時間
レーベル パーロフォンEMI
プロデュース ベン・ヒリアー、ノーマン・クックウィリアム・オービット、ブラー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス)
  • 3位(アイルランド)
  • 4位(イタリア)
  • 8位(ドイツ)
  • 9位(スイス、ベルギー・フランデレン地域)
  • 11位(フランス、デンマーク)
  • 14位(日本)
  • 15位(フィンランド)
  • 18位(ノルウェー)
  • 19位 (オーストリア、ベルギー・ワロン地域)
  • 27位 (ニュージーランド)
  • 28位(ポルトガル)
  • 30位(オーストラリア)
  • 31位(スペイン)
  • 44位(スゥエーデン)
  • 52位(オランダ)
  • 56位(アメリカ)
  • ブラー アルバム 年表
    13
    (1999年)
    シンク・タンク
    (2003年)
    ザ・マジック・ウィップ
    (2015年)
    『シンク・タンク』収録のシングル
    1. アウト・オブ・タイム
      リリース: 2003年4月14日
    2. クレイジー・ビート
      リリース: 2003年7月7日
    3. グッド・ソング
      リリース: 2003年10月6日
    テンプレートを表示

    シンク・タンク』(Think Tank)は、イギリスオルタナティヴ・ロックバンドブラーの7枚目のスタジオ・アルバム全英1位を記録。

    概要

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    2001年から2002年にかけてロンドン、デヴォン、モロッコのマラケシュでレコーディングが行われた。当初、プロデューサーにファットボーイ・スリムノーマン・クック)を据え、後にベン・ヒリアー、ウィリアム・オービットらが加わる。レコーディングのさなか、ギタリストのグレアム・コクソンがバンドを脱退。

    モロッコでの経験から、サウンドはアフリカ音楽に加えアラブ音楽への傾倒も見せ、また同時にデーモン・アルバーンの反イラク戦争の活動を通じて、歌詞も政治的色彩を色濃くしている。

    アルバム・アートワークには覆面芸術家バンクシーのグラフィティが使用されている。このオリジナルグラフィティは、2006年にオークションで販売され£62,400で落札された。

    NMEが発表した「トップ100グレーテスト・アルバム・オブ・ザ・ディケード」では20位にランクインしている。

    グレアムの脱退に伴い、アルバム発表後のツアーでは元ザ・ヴァーヴのサイモン・トングがサポートライブ・ギタリストとして参加した。

    収録曲

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    作詞・アルバーン、特筆のない限り作曲・アルバーン、アレックス・ジェームスデイヴ・ロウントゥリー。特筆のない限り、ベン・ヒリアー、ブラーによるプロデュース。

    1. ミー・ホワイト・ノイズ - "Me, White Noise" - 6:48
      シークレット・トラック。フィル・ダニエルズがボーカルで参加。
    1. アンビュランス – "Ambulance" - 5:09
    2. アウト・オブ・タイム – "Out of Time" - 3:52
      グレアムが脱退して3人編隊になってから最初のシングル曲。全英5位。プロモーション・ビデオではアメリカ海兵隊所有の戦艦を舞台に航空母艦から戦場へ向かう女性兵士が描かれている。
      本アルバムの収録曲では、グレアム復帰後のライブで唯一演奏されている曲である。
    3. クレイジー・ビート – "Crazy Beat" - 3:15
      シングル曲。ノーマン・クックによるプロデュース。
    4. グッド・ソング – "Good Song" - 3:09
      シングル曲。
    5. オン・ザ・ウェイ・トゥ・ザ・クラブ – "On the Way to the Club" - 3:09
      3人に加え、ジェームス・ドリングが作曲者にクレジットされている。
    6. ブラザーズ・アンド・シスターズ – "Brothers and Sisters" - 3:47
    7. キャラヴァン – "Caravan" - 4:36
    8. ウィーヴ・ガット・ア・ファイル・オン・ユー – "We've Got a File on You" - 1:03
    9. モロッコ人の革命的ボウルズ・クラブ – "Moroccan Peoples Revolutionary Bowls Club" - 3:03
    10. スウィート・ソング – "Sweet Song" - 4:01
      ウィリアム・オービットによるプロデュース。
    11. ジェッツ – "Jets" - 6:25
      3人に加え、マイク・スミスが作曲者にクレジットされている。
    12. ジーン・バイ・ジーン – "Gene by Gene" - 3:49
      ノーマン・クックによるプロデュース。
    13. バッテリー・イン・ユア・レッグ – "Battery in Your Leg" - 3:20
      3人に加え、アルバム中グレアムが作曲者に唯一クレジットされている曲。
    日本版ボーナストラック
    1. アウトサイダー - "Outsider" - 5:14

    脚注

    [編集]
    1. ^ AllMusic Review
    2. ^ Future, Andrew (7 May 2003). “Blur - Think Tank”. Drowned in Sound. 16 February 2011閲覧。
    3. ^ Rob Brunner (9 May 2003). “Think Tank Review”. Entertainment Weekly. 16 February 2011閲覧。
    4. ^ Alex Needham (12 September 2005). “Album Reviews - Blur: Think Tank”. NME. 16 February 2011閲覧。
    5. ^ Brent DiCrescenzo (5 May 2003). “Blur: Think Tank”. Pitchfork Media. 25 November 2012閲覧。
    6. ^ Devon Powers (9 May 2003). “Blur: Think Tank”. PopMatters. 16 February 2011閲覧。
    7. ^ Greenwald, Andy (15 June 2003). “Blur, 'Think Tank' (Virgin)”. Spin. 16 February 2011閲覧。
    8. ^ Sam Bloch (1 September 2003). “Blur - Think Tank - Review”. Stylus Magazine. 16 February 2011閲覧。
    9. ^ Walters, Barry (22 April 2003). “Think Tank”. Rolling Stone. 25 May 2012閲覧。
    10. ^ Uncut Review”. Metacritic.com. 16 February 2011閲覧。