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シナククリィヘビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シナククリィヘビ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: ナミヘビ科 Colubridae
亜科 : ナミヘビ亜科 Colubrinae
: ククリィヘビ属 Oligodon
: シナククリィヘビ O. chinensis
学名
Oligodon chinensis
(Günther, 1888)
和名
シナククリィヘビ
英名
Chinese kukri snake

シナククリィヘビOligodon chinensis)は、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ククリィヘビ属に分類されるヘビ。

分布

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中華人民共和国南部、ベトナム北部[1][2]

形態

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最大全長72.9センチメートル[1]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体鱗列数)は17[1]。総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)は177-197[1]。総排出口から後部の鱗の数(尾下板数)は48-65ずつ[1]。頭部に三角形の黒褐色の斑紋が入る[1]。頭部から頸部にかけても、アルファベットの逆「V」字状をした黒褐色の斑紋が入る[1][2]。背面の色彩は灰褐色や褐色[1]。14-16本の黒褐色の横縞が入り、横縞の間にも不規則に黒い斑紋が入る[1]。正中線上に赤や橙色の縦縞が入る個体もいる[1]。腹面の色彩は淡黄色や白で、側面に不明瞭な褐色斑が入る個体もいる[1]

孵化直後の幼蛇は全長10-12センチメートル[1]

生態

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平地から標高1,000メートル以下の山地にかけて生息する[1][2]。地表棲だが、堆積した落ち葉に潜ることもある[1]夜行性だが、昼間に活動する事もある[1]

食性は動物食で、主に爬虫類の卵を食べるが[2]、小型爬虫類そのものも食べる[1]。卵は殻を上顎の湾曲した歯で切断し、中に頭部を入れて食べる[1][2]

繁殖形態は卵生。飼育下では1回に5個の卵を産んだ例がある[1]

人間との関係

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ペットとして飼育される事もあり、日本にも輸入されている。

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 乙部洋一 「シナククリィヘビ」『クリーパー』第46号、クリーパー社、2009年、124-126頁。
  2. ^ a b c d e 鳥羽通久 「シナククリィヘビ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、102頁。

関連項目

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