サンプソン級駆逐艦
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サンプソン級駆逐艦 | |
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基本情報 | |
艦種 | 駆逐艦 (DD) |
命名基準 | 海軍功労者 (1番艦はウィリアム・サンプソン提督に因む) |
就役期間 | 1914年 - 1936年 |
準同型艦 | タッカー級 |
次級 | コールドウェル級 |
要目 | |
常備排水量 | 1,100トン[1] |
満載排水量 | 1,225トン[2] |
全長 | 96.10 m |
幅 | 9.10 m |
吃水 | 2.90 m |
ボイラー | 水管ボイラー×4缶 |
主機 | 蒸気タービン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 17,500馬力 |
速力 | 29.5ノット |
燃料 | 重油290トン |
乗員 | 99名 |
兵装 |
・50口径4インチ単装砲×4基 ・37mm単装機銃×2基 ・21インチ3連装魚雷発射管×4基 |
サンプソン級駆逐艦(英語: Sampson-class destroyers)は、アメリカ海軍の駆逐艦の艦級[2]。
設計
[編集]→「タッカー級駆逐艦 § 設計」も参照
本級は、カッシン級以来の1,000トン型駆逐艦の最終発達型にあたる。1914年度計画で建造されたタッカー級をもとに兵装を強化したものであり、世界の艦船ではタッカー級の一部として扱われている[1]。主機関も、同級と同じカーチス直結タービンである[2]。
魚雷発射管は、オブライエン級およびタッカー級では21インチ魚雷発射管を連装4基として搭載していたのに対し、本級では3連装4基として、4門増加している。また艦砲は、50口径4インチ単装砲4基はオブライエン級およびタッカー級と同様だが、本級では、アメリカ駆逐艦初の高角砲として、37mm単装機銃(QF 1ポンド砲)2基が追加された[2][1]。
同型艦
[編集]1915年度計画に基いて6隻が建造され、1916年から1917年にかけて竣工した。第一次世界大戦に従軍したのち、一部の艦は沿岸警備隊に転籍しラム・パトロールに従事した。大部分の艦は1930年代に除籍されたが、「アレン」のみ1940年代まで生き残り、第二次世界大戦に参加した[1]。
- サンプソン (USS Sampson, DD-63)
- 由来の人物は、米西戦争時に総司令官を務めたが、不在時にスペイン艦隊との決着がつき殊勲を逸したウィリアム・T・サンプソン少将。
- フォアリバー造船所にて1915年4月15日起工、1916年3月4日進水、1916年6月27日就役。1921年6月15日退役後、1936年解体。
- ローワン (USS Rowan, DD-64) ※水雷艇(TB-8)以来二代目
- 由来の人物は、南北戦争時にニューアイアンサイズ号艦長を務め、チャールストン封鎖を完遂したスティーブン・C・ローワン中将。
- フォアリバー造船所にて1915年5月10日起工、1916年3月23日進水、1916年8月22日就役。1922年6月19日退役後、1939年解体。
- デイヴィス (USS Davis, DD-65) ※水雷艇(TB-12)以来二代目
- 由来の人物は、海軍生活を通じて天文・潮流・海底地形の測量と研究に従事し、航路開発を続けたチャールズ・H・デイヴィス少将。
- バス鉄工所にて1915年5月7日起工、1916年8月15日進水、1916年10月5日就役。1922年6月20日退役後、沿岸警備隊に1926-33年従事し1934年解体。
- 由来の人物は、米英戦争時にアーガス号乗組士官で、英軍ペリカン号との交戦で戦死したウィリアム・H・アレン大尉。
- バス鉄工所にて1915年5月10日起工、1916年12月5日進水、1917年1月24日就役。1945年10月15日退役後、1946年解体。
- ウィルクス (USS Wilkes, DD-67) ※水雷艇(TB-35)以来二代目
- 由来の人物は、世界一周の調査遠征を行い、南北戦争初期にトレント号事件を起こしたチャールズ・ウィルクス代将。
- ウィリアム・クランプ・アンド・サンズにて1915年3月11日起工、1916年5月18日進水、1916年11月10日就役。 1922年6月5日退役後、沿岸警備隊に1926-34年従事し1934年解体。
- ショー (USS Shaw, DD-68)
- 由来の人物は、擬似戦争・第一次バーバリ戦争・米英戦争で複数の海軍艦艇の艦長を歴任したジョン・ショー。
- メア・アイランド海軍造船所にて1916年2月7日起工、1916年12月9日進水、1917年4月9日就役。1922年6月21日退役後、沿岸警備隊に1926-33年従事し1934年解体。
参考文献
[編集]- ^ a b c d 中川務「アメリカ駆逐艦史」『世界の艦船』第496号、海人社、1995年5月、32-33頁、NCID AN00026307。
- ^ a b c d Randal Gray (1984). Robert Gardiner. ed. Conway's All the World's Fighting Ships 1906-1921. Naval Institute Press. p. 123. ISBN 978-0870219078