サンダース・ロー シュリンプ
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サンダース・ロー シュリンプ
サンダース・ロー シュリンプ(Saunders Roe A.37 Shrimp)は、1930年代にカウズのサンダース・ロー社("Saro")により製造されたイギリスの複座4発エンジンの実験用飛行艇である。
開発
[編集]シュリンプは、ショート サンダーランドの代替機を求める要求仕様 R.5/39に応じた4発哨戒飛行艇サンダース・ロー S.38開発の一環として縮尺1/2大の研究機として1939年にH・ノウラー(H Knowler)により設計された[1]。R.5/39計画はキャンセルされたが、シュリンプはプライベートベンチャーとして完成した。機体記号「G-AFZS」を付けた機体は1939年10月にカウズで初飛行を行い、この機のためにスリップウェイが設けられたアングルシー島のビューマリスを拠点として試験が行われた。
1944年に航空生産省がこの機体を買い上げ、R.5/39計画の後継機としてSaro社とショート・ブラザーズ社が共同開発したショート シェトランドの設計のための試験を行った。元々の双尾翼は1枚の垂直尾翼に取り換えられ、艇体はシェトランドを模したものに改造された[2]。
シュリンプは1949年にフェリックストウで廃棄処分にされた。
運用
[編集]要目
[編集]出典: Warplanes of the Second World War, Volume 5: Flying Boats[3]
諸元
- 乗員: 2
- 全長: 12.88 m (42 ft 31⁄4 in)
- 全高: 3.88 m (12 ft 83⁄4 in)
- 翼幅: 15.24 m(50 ft)
- 翼面積: 31.6 m2 (340 ft2)
- 空虚重量: 1,979 kg (4,362 lb)
- 運用時重量: 2,586 kg (5,700 lb)
- 最大離陸重量: 2,812 kg (6,200 lb)
- 動力: ポブジョイ ナイアガラ III 星型エンジン、71 kW (95 hp) × 4
性能
- 最大速度: 209 km/h (113 knots) 130 mph
- 上昇率: 3.23 m/s (635 ft/min)
- 翼面荷重: 82 kg/m2 (16.8 lb/ft2)
- 馬力荷重(プロペラ): 0.11 kW/kg (0.067 hp/lb)
関連項目
[編集]出典
[編集]- 脚注
- 参考文献
- Green, William. Warplanes of the Second World War, Volume 5: Flying Boats. London: Macdonald & Company (Publishers) Ltd., 1962 (5th Impression 1972). ISBN 0-356-01449-5.
- Jackson, A.J. British Civil Aircraft since 1919. London: Putnam & Company, 1974. ISBN 0-370-10014-X.
- Jarrett, Philip. "Nothing Ventured...No 12". Aeroplane Monthly, March 1991, Vol 19 No, 3 Issue 215. ISSN 0143-7240. pp. 146—150.
- London, Peter. Saunders and Saro Aircraft Since 1917. London: Putnam (Conway Maritime Press), London, 1988. ISBN 0-85177-814-3.
- The Illustrated Encyclopedia of Aircraft (Part Work 1982-1985). Orbis Publishing
外部リンク
[編集]- British Aircraft Directory
- British aircraft of WWII
- "Dynamic Similarity" - ウェイバックマシン(2014年2月1日アーカイブ分) a 1940 Flight article