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サンショウウオ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンショウウオ属
カスミサンショウウオ
カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Caudata/Urodela
: サンショウウオ科 Hynobiidae
: サンショウウオ属 Hynobius
学名
Hynobius Tschudi, 1838[1][2]
タイプ種
Hynobius nebulosus
(Temminck and Schlegel, 1838)[1]
シノニム

Pseudosalamandra Tschudi, 1838
Hydroscopes Gistel, 1848
Ellipsoglossa
Duméril, Bibron, & Duméril, 1854
Pachypalaminus Thompson, 1912
Satobius Adler & Zhao, 1990.
Makihynobius Fei, Ye, and Jiang, 2012[1]

和名
サンショウウオ属[2][3]

サンショウウオ属(サンショウウオぞく、Hynobius)は、両生綱有尾目サンショウウオ科に分類される属。

分布

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大韓民国中華人民共和国東部、台湾朝鮮民主主義人民共和国トルクメニスタン?、日本[3]

トルクメニスタンサンショウウオ(100年以上前に2標本が採集されたのみで、その標本も現存しない)を除いて東アジア東部に分布し、2011年現在では18種(属内の約60 %)が日本に固有分布する[3]

形態

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鋤骨歯列が発達する[3]。涙骨が他の骨に覆われ不明瞭[3]。後肢の趾は4 - 5本[3]

他属と異なり染色体数が種によって異なる[3]

卵嚢の形状は種による差異が大きい[3]。エゾサンショウウオの絶滅個体群では幼形成熟した例がある[3]

分類

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涙骨が露出する個体がいたことからオオダイガハラサンショウウオをPachypalaminus[4]、染色体数や肋条が少ないこと、鋤骨歯列からエゾサンショウウオをSatobius属に分割する説もあったがいずれも否定されている[3]

以下の分類はAmphibian Species of the World(2018)およびAmphibiaWeb(2018)に従い[1][5]、和名は2011年までに記載された日本産以外の全種を西川(2011)、および日本産の種は日本爬虫両棲類学会の標準和名に従う[2][3]

生態

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変態後は繁殖期をのぞいて水に入ることはまれ[3]

他属と異なり種によって流水と止水(科内では止水で繁殖するのは本属とキタサンショウウオ属のみ)で繁殖する種に分かれる[3]

出典

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  1. ^ a b c d Hynobius. Frost, Darrel R. 2018. Amphibian Species of the World: an Online Reference. Version 6.0 (Date of access). Electronic Database accessible at http://research.amnh.org/herpetology/amphibia/index.html. American Museum of Natural History, New York, USA. (Accessed: 31/03/2018)
  2. ^ a b c 日本爬虫両棲類学会 (2017) 日本産爬虫両生類標準和名リスト(2017年12月9日版). http://herpetology.jp/wamei/ (2018年3月31日閲覧)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 西川完途「東アジアの有尾類 第4回 サンショウウオ科(その2)-サンショウウオ属-」『クリーパー』第68号、クリーパー社、2011年、40-47頁。
  4. ^ 池田純 「オオダイガハラサンショウウオ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、294頁。
  5. ^ Hynobiidae. AmphibiaWeb: Information on amphibian biology and conservation. [web application]. 2016. Berkeley, California: AmphibiaWeb. Available: https://amphibiaweb.org/ (Accessed: 31/03/2018).
  6. ^ a b Masafumi Matsui, Kanto Nishikawa, Atsushi Tominaga, "Taxonomic relationships of Hynobius stejnegeri and H. yatsui, with description of the Amber-Colored Salamander from Kyushu, Japan (Amphibia: Caudata)," Zoological Science, Volume 34, Issue 6, The Zoological Society of Japan, Tokyo, 2017, Pages 538-545.