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サバクキンモグラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サバクキンモグラ
サバクキンモグラ
サバクキンモグラ Eremitalpa granti
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: アフリカトガリネズミ目 Tenrecomorpha
亜目 : キンモグラ亜目 Chrysochloridea
: キンモグラ科 Chrysochloridae
亜科 : ケープキンモグラ亜科
Chrysochlorinae
: サバクキンモグラ属
Eremitalpa Roberts, 1924[2]
: サバクキンモグラ E. granti
学名
Eremitalpa granti (Broom, 1907)[1][2]
和名
サバクキンモグラ[3][4]
英名
Grant's golden mole[1][2][3][4]

サバクキンモグラ (Eremitalpa granti) は、哺乳綱アフリカトガリネズミ目キンモグラ科サバクキンモグラ属に分類される哺乳類。本種のみでサバクキンモグラ属を構成する[4]

分布

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ナミビアナミブ砂漠の一部)、南アフリカ共和国南西部[3]

形態

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頭胴長(体長)7.6 - 8.8センチメートルとキンモグラ類最小種[3]。体形は扁平で、上から見ると卵型[3]。背面は灰褐色や灰色、腹面は淡黄白色や淡赤褐色[3]

前肢の第1 - 3指には長い爪が生え、第4指の爪も発達する[3][4]

幼獣は背面が銀色[3]

生態

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海岸や内陸の砂丘に生息し、点在する草地(特にイネ科からなる)を好む[3]夜行性[3]。一晩で4.8キロメートル以上を掘り進んだ跡が確認された例もある[4]

アリ類や甲虫類・シロアリ類などの昆虫クモ、トカゲ類などの小型爬虫類などを食べる[3]。地表にいる獲物を砂中に引きずり込んで捕食することもある[4]

人間との関係

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生息地がほとんど人の手が入っていない海岸沿いの砂漠のため、絶滅のおそれは低いと考えられている[1]。一方でダイヤモンドの採掘や農地開発・観光開発による影響が懸念されている[1]

出典

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  1. ^ a b c d e Maree, S. 2015. Eremitalpa granti. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T7994A21283661. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T7994A21283661.en. Downloaded on 26 April 2021.
  2. ^ a b c Gary N. Bronner & Paulina D. Jenkins, "Order Afrosoricida,". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 71 - 81.
  3. ^ a b c d e f g h i j k 阿部永 「サバクキンモグラ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、133頁。
  4. ^ a b c d e f Margaret A. Kuyper 「キンモグラ」今泉吉晴訳『動物大百科 6 有袋類ほか』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、32 - 33頁。

関連項目

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