サタンタンゴ
サタンタンゴ | |
---|---|
Sátántangó | |
監督 | タル・ベーラ |
脚本 |
タル・ベーラ クラスナホルカイ・ラースロー |
製作 | フェルハー・ジョージー |
出演者 |
ウィーグ・ミハーリ ホルバート・プチ ペーター・ベルリング |
配給 | モズゴケプ・イノバーシオス・ピクチャーズ |
公開 | 1994年 |
上映時間 | 438分 |
製作国 |
![]() ![]() ![]() |
言語 | ハンガリー語 |
サタンタンゴ(Sátántangó)は、1994年の東京国際映画祭において本邦公開された、ハンガリーの映画監督タル・ベーラによるドラマ映画である。7時間を超える上映時間により、珍しい映画と呼ばれ話題になった[1]。尚、日本での一般劇場初公開は2019年9月13日である。
概要[編集]
1985年に出版されたクラスナホルカイ・ラースローの同名の小説の映画化で、題名は「悪魔のタンゴ」の意。12の章で構成される。
あらすじ[編集]
集団農場が崩壊し、教会も荒れ果てたハンガリーのとある村。
農夫のシュミットは友人クラーネルと組んで村人たちの貯金を持ち逃げする計画を妻に話して聞かせるが、妻と不倫関係にある村人フタキが盗み聞きをしていた。フタキは自分も話に乗ることを思いつく。
一方、皆から「先生」と呼ばれる医者は自らの経験や村での出来事を日記に書き綴っていたが、家から出ることはほとんどなかった。ある日、貯蔵していたブランデーを切らした彼は酒場へ買い出しに行くことにするが、思わぬ邂逅ののちに病に倒れる。
家族から邪険に扱われ、孤独な毎日に苦しむ少女エスティーケは見つけた猫をいじめると、ミルクに殺鼠剤を混ぜて殺し、自分も同じ毒で自殺する。
その頃、村は1年半前に死んだはずのイリミアーシュが帰郷するという噂で持ちきりだった。村人たちは酒場で喧々諤々の議論を始めるが、いつの間にか酒宴になり、夜は更けていく。
やがて実際に帰郷したイリミアーシュは集団農場の再建を目指すというが……。
スタッフ[編集]
- 監督 - タル・ベーラ
- 製作 - フェルハー・ジョージー
- 脚本 - タル・ベーラ
クラスナホルカイ・ラースロー - 音楽 - ウィーグ・ミハーリ
- 撮影 - メドウィジー・ガボール
- 編集 - フラニツキー・アグネス
- 特殊効果 - パストルフィ・ピーター
- 配給 - モズゴケプ・イノバーシオス・ピクチャーズ
日本の発売[編集]
本作は1994年4月28日に初ビデオ化された。2020年には本作が4Kデジタル・リストア版のDVDやブルーレイの3ディスクセットが発表された。日本語字幕は深谷志寿が担当した。
サウンドトラック[編集]
- Sátántangó Original Soundtrack [2]
後世への影響[編集]
2012年英国映画協会のサイト・アンド・サウンドによる雑誌の評価が高い映画のトップ100をつくり、サタンタンゴは36位となった。そのリストの唯一のハンガリー映画であり、一番有名なハンガリー映画とも言われる[3]。
備考[編集]
- エスティーケが猫を殺すシーンはリアルだったため、動物虐待とされ、多くの国ではカットされた。監督によれば、撮影時には獣医の協力を得て、最適なタイミングで猫を眠らせたという。[4]
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- サタンタンゴ - allcinema
- Sátántangó - IMDb(英語)