コルネリス・クラース・ファン・ウィーリンゲン
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コルネリス・クラースゾーン・ファン・ウィーリンゲン(オランダ語:Cornelis Claesz van Wieringen、1576年ごろ - 1633年12月29日)[1]は、オランダ黄金時代の画家。
生涯
[編集]ファン・ウィーリンゲンはハールレムで船長の息子として生まれ、ヘンドリック・ホルツィウスやコルネリス・ファン・ハールレムら友人たちとともに素描、油彩、銅版画にいそしんだ。また彼は1597年にハールレムの聖ルカ組合に参加し、その中心的な役割を担った[2]。
ファン・ウィーリンゲンは特に艦船や海戦の絵を得意とし、ハールレムやアムステルダムの市議会から注文を受けた。彼の代表作は、ハールレムのダミアーチェス伝説を題材とした作品である。これは第5回十字軍がエジプトのダミエッタを攻撃した際、ハールレムの艦船が果敢に突撃して防鎖を破り、イスラーム勢力に対する勝利を決定的にした、というものである。この絵は非常に好評を博して、タペストリーの形で再注文されるほどであった。この作品は横10.75メートル、縦2.40メートルにおよぶ、17世紀最大のタペストリーとなった。現在、両方の作品はフランス・ハルス美術館の所蔵品となっている。
ハールレム市のアーカイブは、1629年にファン・ウィーリンゲンにタペストリーを注文した記録を現在に至るまで保存している。このタペストリーはハールレム市役所の会議室にかけられており、年に一度ヨーロッパ文化遺産の日に一般公開されている。
脚注
[編集]- ^ “Home Cornelis Claesz. van Wieringen”. 2019年6月24日閲覧。
- ^ Cornelis Claesz van Wieringen entry|accessdate=2019-06-24 in the RKD
- Deugd boven geweld, Een geschiedenis van Haarlem, 1245-1995. Gineke van der Ree-Scholtens. (1995). ISBN 90-6550-504-0