コンテンツにスキップ

コフォケトゥス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コフォケトゥス
生息年代: 15.97–11.608 Ma
地質時代
約1597万年前 - 約1160.8万年前 [1]
ランギアン初頭 - サーラバリアン末期
新生代新第三紀中新世中葉)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
階級なし : 有胎盤類 Placentalia
北方真獣類 Boreoeutheria
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
階級なし : クジラ目(クジラ類)Cetacea
Pelagiceti
新鯨類 Neoceti
亜目 : ヒゲクジラ亜目 Mysticeti
階級なし : 無歯ヒゲクジラ類 Chaeomysticeti
Plicogulae
上科 : ナガスクジラ上科 Balaenopteroidea [2]
: ペロケトゥス科 Pelocetidae [2]
: コフォケトゥス Cophocetus
学名
Cophocetus
Packard et Kellogg1934 [3]
タイプ種
Cophocetus oregonensis
Packard et Kellogg, 1934 [3]

コフォケトゥス学名Cophocetus)は、約2043万年前から約1160.8万年前にかけて(新生代新第三紀中新世中葉)の太平洋に棲息していた化石クジラ類 (cf.) の1鯨偶蹄目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ上科ペロケトゥス科に分類される。

化石は、アメリカ合衆国西海岸オレゴン州カリフォルニア州)から発見されている[1]

名称

[編集]

学名

[編集]

学名の言語的由来については情報を確認できない。ただ、cetus は「クジラ」を意味しており、古典ラテン語で「大型の海洋動物(クジラ、サメなど)」を意味する "cētus日本語音写: ケートゥス)" から来ている。

和名

[編集]

"cetus" の読みについては別項「ペロケトゥス科#名称」での解説を参照のこと。また、「コフォ…」と「コポ…」は、古代ギリシア語由来の ph をいかに発音するかの違いで、[pʰ](強く息を吹くp音)なら古典ラテン語発音、[f] なら英語など現代西洋語の発音である[4]。学名がラテン語形であることを鑑みれば [pʰ] 音こそが"正統"かもしれない[5][f] 音のほうが世界で広く一般に用いられており[注 1]分類学でも [f] 音の使用者が圧倒的多数派となっている。

分類

[編集]

下位分類

[編集]
  • Cophocetus oregonensis Packard et Kellogg, 1934和名:コフォケトゥス・オレゴネンシス
タイプ。化石はアメリカ合衆国西海岸オレゴン州で発見され、続いてカリフォルニア州からも発見された。全部で4件が採取されている。

論文

[編集]

記載論文

[編集]

他の研究論文

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 同様の例として、sphincus / sphinx(スピンクスとスフィンクス)、phoenicus / phoenix(ポエニクスとフェニックス)、Xenophon(クセノポンとクセノフォン)。

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]