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ケトテリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケトテリウム属 Cetotherium
Cetotherium riabininiの骨格標本
地質時代
中新世前期 - 鮮新世後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
階級なし : クジラ目 Cetacea
亜目 : ヒゲクジラ亜目 Mysticeti
上科 : ナガスクジラ上科
: ケトテリウム科 Cetotheriidae
: ケトテリウム属 Cetotherium
学名
Cetotherium Brandt, 1843
  • C. crassangulum
  • C. furlongi
  • C. rathkii
  • C. riabinini

ケトテリウム (Cetotherium) は新生代中新世前期 - 鮮新世後期にかけて生息したヒゲクジラ絶滅したである。

分類

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鯨偶蹄目 - ヒゲクジラ亜目 - ケトテリウム科に属する。このケトテリウム科はナガスクジラ科の祖先を含むとされる。北アメリカヨーロッパアジアの海に生息した[1]

2010年代には、現生のヒゲクジラ類における最小種であり、もっとも生態情報が不明とされるコセミクジラが、従来のコセミクジラ科ではなくてケトテリウム科に属する可能性が示唆されたため、ケトテリウムとの近縁性が強い可能性もある[2][3]

形態

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想像図

体長約4mと小型のクジラである。現生のコククジラあるいはナガスクジラの小型版といった姿であったと推定される。部の骨は平坦であり、下面に鯨ひげに養分を運ぶ血管の孔が並ぶ[1]。このヒゲはかなり短く荒かったとされ、おそらくはオキアミプランクトンあるいは小型の魚などをこしとり、食料としていたと推定されている。頭骨は対象形で噴気孔は二つであったとされる[4]。また、上顎を形成する骨が後方へくさび上に伸長するのが独特な形態である。このクジラの属するケトテリウム科は雑多な系統の寄せ集めであったが、現在[いつ?]この特徴を共有するクジラのみをケトテリウム科とし、単系統の分類群となる様再構成が行われつつある[5]

脚注

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  1. ^ a b 冨田幸光 2002, p. 123.
  2. ^ Fordyce, R. E.; Marx, F. G. (2013). “The pygmy right whale Caperea marginata: the last of the cetotheres”. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 280 (1753): 1–6. doi:10.1098/rspb.2012.2645. PMC 3574355. PMID 23256199. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3574355/. 
  3. ^ 'Extinct' whale found: Odd-looking pygmy whale traced back 2 million years”. CSMonitor.com (April 23, 2012). 2024年1月15日閲覧。
  4. ^ リチャードソン 2005, p. 185.
  5. ^ 村山司 2008, pp. 40–41.

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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