コンテンツにスキップ

グラスマンの法則 (言語学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

グラスマンの法則(グラスマンのほうそく、Grassmann's Law)は印欧祖語における音韻推移を示す法則であり、印欧祖語で2つの帯気音の間に、何も無いか、母音がある場合、ギリシャ語派インド・イラン語派への音韻推移のみは、先頭の帯気音 [*h] が脱落することである。ドイツ言語学者ヘルマン・ギュンター・グラスマンにより1863年に指摘された。

置く 守る・尋ねる
印欧祖語 *dhedhē-
*dhidhē-
*bheudh-
サンスクリット dadhāti bodhati
ギリシア語 tithēmi peuthomai

印欧祖語音韻推移の例外としては、ヴェルナーの法則より先に指摘されたが、法則自体はヴェルナーの方が有名なため、書籍などではヴェルナーの法則の直後に記されることが多い。

関連項目

[編集]