クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会
州教会地図 | |
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基礎データ | |
面積: | 約. 10.000 km² |
信仰告白: | 合同教会 |
指導教職者: | ベアテ・ホフマン州教会監督 |
加盟組織: | EKD UEK |
教会管区: | 3 |
教会地区: | 14 |
教会共同体: | 756 |
教会員数 | 767.149 ( 2020年12月31日現在)[1] |
牧師: | 976人 |
全住民における 教会員比率: |
41,4 % ( 2020年12月31日現在)[1] |
州教会公式ウェブサイト: | www.ekkw.de |
クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会(クーアヘッセン=ヴァルデックふくいんしゅぎきょうかい、ドイツ語: Evangelische Kirche von Kurhessen-Waldeck )(EKKW)は、ドイツ福音主義教会 (EKD)に加盟する20の福音主義州教会の1つである。他の州教会と同様に、クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会 (EKKW)も公法上の社団[2][注 1]である。州教会の本部はヘッセン州カッセルにある。この州教会には約767.000人の教会員と756の教会共同体が属している (2020年12月現在)[1]。クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会 (EKKW)はルター派と改革派教会による合同教会であり、福音主義合同教会 (UEK)に加盟している。
州教会監督が説教をする首座教会はカッセルにあるマルティンス教会である。この州教会はカッセル郡ホーフガイスマーにあるシェーンブルク城に研修施設である福音主義アカデミーを置いている[3]。
州教会管轄地域
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会 (EKKW)の管轄地域はドイツ連邦共和国 ヘッセン州のおおむね北部と東部地域、および飛び地としてシュマルカルデン地方 (テューリンゲン州)である。言い換えると、1866年まで存続していたヘッセン選帝侯国 ( 飛び地シュマルカルデン教会地区を含む )、並びに同様に1929年時点でヴァイマル共和国 プロイセン自由州ヘッセン=ナッサウ県に組み込まれる前の選帝侯国領、加えてヴァルデック侯国も含んでいた。この州教会管轄地域はローマ・カトリック教会フルダ司教区のかなりの部分、パーダーボルン大司教区内ヴァルデック管轄区に該当する。
個別の教会共同体における信仰告白に関して、カッセル周辺のニーダーヘッセン地域においてはフランス改革派教会[4][注 2] を含む改革派教会、マールブルク周辺のオーバーヘッセン地域においてはルター派教会、ハーナウ地域においては合同教会が多い。
歴史
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会 (EKKW)は、1934年に2つの独立した州教会が合同したことによって成立した。それはヘッセン=カッセル福音主義州教会とヴァルデック福音主義州教会による合同であった。この2つの州教会にはそれぞれの歴史を有していた。
ヘッセン=カッセル福音主義州教会
[編集]ヘッセン=カッセル福音主義州教会はヘッセン選帝侯国の歴史と分かちがたく結びついている。ヘッセン選帝侯国はヘッセン方伯領から1567年に分かれることで成立していた。フィリップ1世 (ヘッセン方伯) によって、ルター派の信仰告白が導入されたが、モーリッツ (ヘッセン=カッセル方伯) (在位:1592年 - 1627年)によって、カッセル地区では改革派教会の信仰告白が導入された。ただ、マールブルク地区において、ルター派信仰告白が依然として維持された。その後のハーナウ=ミュンツェンベルク伯爵領の併合により、合同教会の信仰告白を奉じる地域が加わった。その結果、信仰告白に関する対立が生じ、とりわけ、1866年にヘッセン選帝侯国がプロイセン王国に併合され、その対立は激しくなった。 1873年、ヘッセン選帝侯国 (クーアヘッセン) のカッセル、マールブルク、ハーナウの3つの領邦教会は一つに統合された。
ヘッセン=カッセル領邦教会のトップは1866年までヘッセン選帝侯であった。その後、プロイセン王国に併合され、教会の上位聖職者はプロイセンと同様に地区長Superintendent、総地区長Generalsuperintendentと呼ばれることになった。1873年以降、最高位聖職者として3人の総地区長が置かれた。その3人はそれぞれルター派、改革派教会、合同教会を代表していた。領邦教会最高宗務局はカッセルに置かれ、最高宗務局長によって領邦教会は管理されていた。
第1次世界大戦後、君主制が終焉すると同時に、領邦君主による教会統治(summus episcopus)も終了した。1924年、州教会規則が制定された。宗務局は州教会事務局になり、事務局長が最高責任者になった。しかしながら、ハーナウのような合同教会信仰告白によって州教会内教会共同体が一本化されることはなかった。今日、クーアヘッセン=ヴァルディク州教会内の教会共同体は、ルター派教会、改革派教会、合同派教会という教派名称で信仰告白を表現しており、単に福音主義教会と名乗っている教会共同体も存在している。
1934年 6月12日、ヘッセン=カッセル福音主義州教会はヴァルデック福音主義州教会を統合した。
ヴァルデック福音主義州教会
[編集]ヴァルデック福音主義州教会はヴァルデック侯国の領邦教会であった。17世紀にピルモント伯領(現在はニーダーザクセン州ハーメルン=ピルモント郡に属する)がヴァルデックに併合された。宗教改革時、ヴァルデック侯国にはルター派信仰告白が導入されが、3つの改革派教会共同体が存在していた。1821年、ルター派教会と改革派教会による教会合同がおこなわれた。1867年、ヴァルデック侯国がプロイセン王国に併合されたが、領邦教会の独立は維持された。その結果、ヴァルデック領邦教会宗務局はヴァルデック伯によって指導される体制が存続していた。
第1次世界大戦後、君主制が廃止され、ヴァルデックでも領邦君主による教会統治は終焉した。1921年、ヴァルデック=ピルモント自由国の州教会であるヴァルデック福音主義州教会は新しい教会規則を制定した。1922年からピルモント地域がプロイセン自由州ハノーファー県に含められた。1929年、残りの地域がヘッセン=ナッサウ県に組み込まれた。1934年、ナチス政権の下でヴァルデック福音主義州教会はヘッセン=カッセル福音主義州教会に併合された。
ヴァルデックにあった3つの教会地区が1つの教区にまとめられた。第2次世界大戦後、ベルンハルト・フォン・ハラーが教会教区長に就任した。1976年、ヴァルデック教会地区がマールブルク教区に組み込まれた。
1926年から1945年まで
[編集]1933年夏、ナチ党NSDAPの教会内党派としてドイツ的キリスト者がドイツ全土の福音主義教会において政治力を持つに至り、ヘッセン=カッセルとヴァルデックの福音主義州教会総会においても多数派になった。ドイツ的キリスト者はナチ党組織に合致させることを目指して教会運営を行おうとした。1934年6月、ヘッセン=カッセル福音主義州教会総会はヴァルデック福音主義州教会を統合することを決定した。なお、ピルモント地区はハノーファー福音ルター派州教会への統合が完了しており、ヴァルデック福音主義州教会から離れていた。同様に、シャウムブルク郡の福音主義教会も1932年の段階でハノーファー州教会に統合されていた。新しく再編成された州教会はクーアヘッセン=ヴァルディクという名称で呼ばれることになった。なお、両州教会の統合を決議した州教会総会にはヴァルデック側の代表は統合に反対する恐れがあると見なされ、会場外に留め置かれていた。
1926年の段階で、ヘッセン州内にあるヘッセン福音主義州教会、フランクフルト・アム・マイン福音主義州教会、ナッサウ福音主義州教会とのさらなる教会統合を目指したプラン(「マールブルク協議会」)が提起されていたが、実施されなかった。この3つの州教会はクーアヘッセン=ヴァルディク州教会とは別に、ナッサウ=ヘッセン福音主義州教会として1933年に統合された ( 現在のヘッセン=ナッサウ福音主義教会)。 1934年 7月3日、旧ドイツ福音主義教会 (DEK)は全ドイツの福音主義教会における全権委任措置導入を断念した[5][注 3]。その後、マールブルク大学ハンス・フォン・ゾーテン教授の下でこの地域においても告白教会が形成された。
1945年以降
[編集]第2次世界大戦後、緊急総会がトライザ (現在のシュヴァルムシュタット)で開催され、州教会監督職が新たに創設され、州教会行政業務の指導監督と結びつけられた。クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会は最初の州教会監督に告白教会に属していたアドルフ・ヴュステマンを選出した。
クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会は、ドイツ福音主義教会 (EKD)の結成を支援し、1948年に制定されたEKD教憲に賛成した。1951年、最初の州教会讃美歌集である福音主義教会讃美歌集 (Evangelische Kirchengesangbuch)を編集し導入した。引き続き使われた州教会讃美歌集は1994年に改訂された。合同礼拝式文は1968年に発行され、1999年には改訂された。1960年、ヘッセン州にある他の州教会と共に、ヘッセン州政府との間で政教協約を結んだ。そこには州教会の独立性が担保されると同時に、公的責任を負うことも明記されている[6]。
1961年末、州教会総会は女性の牧師任職を可能にし、1962年に最初の女性牧師が誕生した[7] 。 1967年、クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会は州教会教憲を制定した。1973年、ロイエンベルク合意 (相互聖餐承認)に同意した上で署名し、欧州福音主義教会共同体に加盟した。 .
テューリンゲン地方のシュマルカルデン地域は1584年以降、ヘッセン選帝侯国に属していた。1945年以降、東ドイツ テューリンゲン州に属することになったが、教会地区はクーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会に属したままであった。1970年、シュマルカルデン教会地区はテューリンゲン福音ルター派教会に属することになった。1990年初め、教会地区総会がテューリンゲン福音ルター派教会から離脱することを決め、翌年1991年、この地域の福音主義教会はクーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会シュマルカルデン教会地区に属することになった。
2018年、礼拝式において同性結婚への祝福を可能する決定を州教会総会はおこなった[8]。
州教会の指導と運営
[編集]霊的指導
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会のトップは監督であり、州教会総会から終身任期で選出される。州教会監督は州教会を公的に代表する存在であり、州教会総会と共に州教会において最終的責任を担う。クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会監督は65歳を過ぎると、通例、引退する。
- 1934年6月-1934年12月:カール・テース、ドイツ的キリスト者出身
- 1935–1945: フリードリヒ・ハッピヒ、州教会常任委員会議長 Vorsitzender des Landeskirchenausschusses
- 1945–1963: アドルフ・ヴュステマン、州教会監督Landesbischof
- 1963–1978: エーリヒ・ヴェルマー、州教会監督 Landesbischof
- 1978–1991: ハンス=ゲルノット・ユング、州教会監督 Landesbischof
- 1991–1992: エアハルト・ギースラー、監督補佐による代行
- 1992–2000: クリスティアン・ツィパート、州教会監督
- 2000–2019: マルティン・ハイン、州教会監督
- 2019–ベアテ・ホフマン、州教会監督 :
州教会総会
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会には議会としての州教会総会が存在し、78人の総会議員が属している。その大部分は信徒であり、教会地区から6年の任期で選出される。さらに、州教会監督、法律、神学担当の監督補佐、3つの管区長、福音主義セミナー所長が選出される。州教会常議員会は12人のメンバーを州教会総会代議員から選ぶ。その際、最低限8人は信徒から選ばなければならない。常議員の任職に際して、教憲に従い、この世における教会の職務に尽くし、働くことを宣誓する[9]。 州教会総会議長はプレゼスPräsesと呼ばれ、2022年5月5日の総会でミヒャエル・シュナイダーが選出されている[10]。 州教会総会は通常、年に2回開催される。その任務は政治の世界における議会に比較し得る。
クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会総会は州教会監督を選出し、州教会常議員を選び常議員会が設置される。総会は教会規則を制定、布告し、予算を決定する。州教会総会は教会内諸問題に関して最終的決定を下す。州教会総会は監督、管区長、常議員会、事務局と共に、州教会を運営していく。他の教会運営組織に関して、州教会総会が責任を担う。州教会総会閉会時において、州教会は教会総会によって選出された監督、常議員会によって運営される。
州教会運営
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会の運営と組織構造
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会 (EKKW)事務局が置かれているカッセルに州教会監督は常駐しており、州教会事務局の最高責任者でもある。州教会事務局には神学、法律部門担当を含むコレギウム (評議会)を置いている。神学担当州教会監督補佐は牧師であり、法律部門担当は同時に、州教会事務局次長を兼任する。1923年まで宗務局最高責任者としての宗務局議長が存在していた。宗務局議長が担っていた業務は1948年からは、州教会事務局次長になっている。2006年にフォルカー・クネッペルが州教会事務局次長に就任している。
州教会事務局は州教会の指導と運営を共に担い、課題達成のための教会組織や業務を支えてながら、その業務を監督する。州教会事務局には150人のスタッフが働いている。
州教会監督と州教会事務局と並んで、教会運営と指導をおこなう連絡機構として州教会常議員会が置かれている。州教会監督が常議員会議長になり、常任職としての監督補佐と州教会総会議長がいる。他に8人の常議員が州教会総会から選ばれるが、6人は信徒、2人は牧師になる[11]。総会閉会時において、必要に迫られた場合、常議員会は法規指示を布告する。
地域に展開している教会共同体 (Kirchengemeinde)が州教会の土台である。同時に、教会共同体は公法人上の社団であり、そこには選ばれた教会役員と牧師がいる。教会の役員たちは任期6年で教会共同体に属する教会員たちから選ばれる。一部の教会共同体には長老と呼ばれる役員が長い任期で選ばれる。しかしながら、現状では長老を選ぶ教会共同体は例外的存在になっている。
複数の教会共同体によって「教会地区」が形成される (ヘッセン州において郡に相当する)。教会地区のトップは地区長 (Dekan)である。教会地区も公法人上の社団であり、議決機関として地区総会を有している。地区総会の代議員たちは教会共同体の代表役員たちから選出されるが、教会共同体の役員とは異なる権限を持つ。2019年まで、24の教会地区があったが、その後統合されて教会地区の数は14に減少した[12]。
複数の教会地区によって「教会管区」が形成される(ヘッセン州において行政管区に相当する)。教会管区のトップは管区長 (Propst)である。なお、教会管区には議決機関としての議会は存在しない。3つの教会管区が集まって、州教会を形成している。
クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会青年フォーラムは州教会の青少年組織である。この組織は14歳から27歳までの青少年の利益を代表し、青少年からの問いかけに対応する。さらに、青年フォーラムは代表を州教会総会に派遣し、ドイツ福音主義ユーゲント活動共同体 (aej)とヘッセン州福音主義ユーゲント (EJH)にも加わっている。
教会管区と教会地区一覧表
[編集]教会地区における教会員数は2015年現在の数値である。
教会地区 | 本部所在地 | 教会管区 | 教会共同体 | 教会員数 |
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エーダー | フランケンブルク | マールブルク | 53 | [13] | 43.097 (2019年現在)
フルダ | フルダ | ハーナウ-ヘルスフェルト | 27 | 44.000 |
ハーナウ | ハーナウ | ハーナウ-ヘルスフェルト | 26 | 73.714 |
ヘルスフェルト=ローテンブルク | バート・ヘルスフェルト | ハーナウ-ヘルスフェルト | 73 | 74.875 |
ホーフガイスマー-ヴォルフハーゲン | ホーフガイスマー | カッセル | 71 | 65.000 |
カッセル独立市 | カッセル | カッセル | 22 | 78.805 |
カウフンゲン | カウフンゲン | カッセル | 35 | 68.400 |
キンツィヒタール | シュリュヒテルン | ハーナウ-ヘルスフェルト | 31 | 66.000 |
キルヒハイン | ケルベ | マールブルク | 35 | 41.913 |
マールブルク | マールブルク | マールブルク | 27 | 48.000 |
シュマルカルデン | シュマルカルデン | ハーナウ-ヘルスフェルト | 17 | 24.000 |
トヴィステ-アイゼンベルク | コルバッハ | マールブルク | 60 | 38.300 |
ヴェラ=マイスナー | エシュヴェーゲ | カッセル | 116 | 60.000 |
シュヴァルム=エーダー | シュヴァルムシュタット | マールブルク | 181 | 117.000 |
教会共同体
[編集]クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会は756の教会共同体によって構成されている。
参考文献
[編集]- Peter Gbiorczyk: „Miteinander und gegenüber“. Das Verhältnis von Landessynode und Bischof in der Ev. Kirche von Kurhessen-Waldeck. In: Hessisches Pfarrblatt 6/1995, S. 167–169.
- Michael Hederich: Um die Freiheit der Kirche. Geschichte der Evangelischen Kirche von Kurhessen-Waldeck. Evangelischer Presseverband Kurhessen-Waldeck, Kassel 1972 (Monographia Hassiae 1, ISSN 0720-4671).
- Rainer Hering, Jochen-Christoph Kaiser: Beiträge zur Kirchengeschichte. Evang. Medienverband, Kassel
- Bd. 1: Kurhessen und Waldeck im 19. Jahrhundert. 2006, ISBN 3-89477-912-8;
- Bd. 2: Kurhessen und Waldeck im 20. Jahrhundert. 2012, ISBN 978-3-89477-880-4.
- Sebastian Parker: Die Marburger Konferenz. Fusionspläne und Zusammenarbeit hessischer evangelischer Landeskirchen im 20. Jahrhundert. Verlag der Hessische Kirchengeschichtlichen Vereinigung, Darmstadt u. a. 2008, ISBN 978-3-931849-28-3 (Quellen und Studien zur hessischen Kirchengeschichte 16; zugleich: Darmstadt, Techn. Hochsch., Magisterarbeit, 2004).
- Karl Schilling: Der Zusammenschluss der Landeskirchen Waldeck und Hessen-Kassel. In: Waldeckischer Landeskalender. 2009 (2008), ZDB-ID 513652-0, S. 80–92.
- Dieter Waßmann: Evangelische Pfarrer in Kurhessen und Waldeck von 1933 bis 1945. Evangelischer Medienverband Kassel, Kassel 2001, ISBN 3-89477-926-8 (Monographia Hassiae 24).
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 公法上の社団の定義に関して、ドイツ連邦共和国基本法140条が規定している。教会の法的地位に関して「基本法」はヴァイマル憲法において定められた規定を踏襲することを宣言している。ヴァイマル憲法137条は教会の法的地位を以下のように規定している。宗教団体はこれまでと同様に公法上の社団である。公法上の社団たる宗教団体は、ラント法の規定に従って税 (教会税)を徴収する権利を有する
- ^ グリム童話初版第1巻において、重要な存在になっているのはハッセンプフルーク家の3人姉妹である。姉妹の父親はヘッセン選帝侯国官吏、母親の実家はフランス・ドーフィネ地方出身のユグノー派家庭ドルーム家であった。ハッセンプフルーク家では日常的にフランス語が話されていた。なお、ハッセンプフルーク家は1798年か99年にハーナウからカッセルに移住していた。グリム童話1815年第2巻初版において、カッセル近郊ツヴェールン村出身のドロテーア・フィーマンからメルヒェンが提供された。この語り手はユグノー派子孫ピエソン家出身で、フランス系説教師ラミュ氏の娘たちから紹介された
- ^ ナチス政府は社会全領域にわたる強制的同一化と指導者原理を貫徹するために、キリスト教会においても統一組織と1人の指導者による福音主義教会 (DEK)を結成した。ナチ党の手足となって活動したのがドイツ的キリスト者であり、バイエルン、ヴュルテンベルク、ハノーファーのルター派州教会以外の州教会総会では多数を得て支配を強めた。しかしながら、前述のルター派州教会だけでなく、他の地域においてもナチス支配に抵抗する告白教会が結成され、ドイツ全域の福音主義教会を指導者原理で支配することに失敗した
出典
[編集]- ^ a b c “Kirchenmitgliederzahlen Stand 31.12.2020” (PDF). ekd.de. 2022年1月10日閲覧。
- ^ 稲本守(1996)「国教会か国民教会か—統一ドイツとキリスト教会」、坂井榮八郎・保坂一夫編『ヨーロッパ=統一ドイツへの道—統一ドイツの現状と課題』pp.221-226, 東京大学出版会
- ^ http://www.akademie-hofgeismar.de/
- ^ ハインツ・レレケ『グリム兄弟のメルヒェン』小沢俊夫訳、岩波書店、1990年、124~146頁。
- ^ 河島幸夫『戦争・ナチズム・教会』新教出版社、1993年 pp117-122
- ^ "Vertrag der Evangelischen Landeskirchen in Hessen mit dem Land Hessen vom 18. Februar 1960". Religion & Recht. 2014年5月23日閲覧。
- ^ 50 Jahre Frauenordination in Kurhessen-Waldeck. Pressemeldung der Evangelischen Frauen in Deutschland e.V. vom 7. März 2012, abgerufen am 10. Oktober 2016.
- ^ Evangelische Kirche von Kurhessen-Waldeck: Traugesetz gilt in Kurhessen-Waldeck künftig auch für gleichgeschlechtliche Paare, 2018
- ^ https://www.ekkw.de/unsere_kirche/synode.html
- ^ https://www.ekkw.de/unsere_kirche/24805.htm
- ^ Grundordnung der EKKW vom 22. Mai 1967, zuletzt geändert am 9. Mai 2009.
- ^ Pressemeldung der EKKW.
- ^ Kirche verliert viele Mitglieder
外部リンク
[編集]- クーアヘッセン=ヴァルデック福音主義教会公式サイト
- Ein Abriss der Geschichte der EKKW findet sich hier (Memento vom 28. 9月 2007 im Internet Archive) (PDF; 374 kB)
- Bestände des Landeskirchlichen Archives der Evangelischen Kirche von Kurhessen-Waldeck im Archivportal-D