クロザル

クロザル
	クロザル Macaca nigra
保全状況評価
	CRITICALLY ENDANGERED; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)); ; ワシントン条約附属書II
分類
学名
	Macaca nigra (Desmarest, 1822)
和名
	クロザル
英名
	Celebes crested macaque; Crested macaque

クロザル（黒猿、Macaca nigra）は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサル。

分布

個体数はスラウェシ島で約4000 - 6000頭である。^[5]

顔面の皮膚や体は黒く、頭部の冠毛は長い^[3]^[4]。尾は短い^[3]^[4]。

熱帯雨林に生息する^[6]。50 - 97頭からなる^[6]、複雌複雄の群れで生活する^[4]。

昼行性で1日の大半を摂食とコミュニケーションに費やす。特に、歯を見せ、笑顔にも見える表情をすることで、相手に対して敵意がないことを示すことが特徴。

主にクワ科イチジク属やウルシ科イボモモノキ属（Dracontomelon）の果物を食べるがそれと同程度に無脊椎動物も食べ^[7]、果物が入手しにくくなれば昆虫類、植物の芽や若葉、花を咲かせる植物の茎にも手を出す^[8]^[6]。オオコウモリ科のコウモリ、森林性のヤモリ、カエル、セキショクヤケイやクロエリヒタキ（Hypothymis azurea）といった鳥類の卵を襲う姿も観察されている^[9]^[6]。またトウモロコシ、ヤムイモ、キャッサバ、パパイヤ、バナナ、カカオといった作物を略奪する場合もある^[10]^[6]。

平均寿命は18年^[6]。飼育下では、34年生存した記録がある^[6]。

天敵は、ヘビである。^[11]^{[要出典科学]}

生息地では食用とされることもある^[6]。生息地の破壊や狩猟などにより、生息数は減少している^[1]。一方でモルッカ諸島のバカン島に移入された個体群は、害獣とみなされている^[1]。

^ ^a ^b ^c Supriatna & Andayani (2008).
^ Appendices I, II and III valid from 26 November 2019. <https://cites.org/eng> (Accessed 30/03/2020)
^ ^a ^b ^c ^d ^e 岩本光雄「サルの分類名（その1：マカク）」『霊長類研究』第1巻 1号、日本霊長類学会、1988年、45-54頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 川本芳「クロザル」『世界で一番美しいサルの図鑑』京都大学霊長類研究所編、湯本貴和全体監修・濱田穰「アジア」監修、エクスナレッジ、2017年、102頁。
^ Selamatkan Yaki! article in Zoo News (Whitley Wildlife Conservation Trust newsletter), Issue 69, Autumn 2009, p. 16.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h Bichell, R. (2011年). “ADW: Macaca nigra: Information”. Animal Diversity Web, Museum of Zoology, University of Michigan. 2020年3月30日閲覧。
^ O'Brien & Kinnaird (1997); Rosenbaum et al. (1998b); Riley (2007).
^ Riley (2007); Supriatna & Andayani (2008).
^ O'Brien & Kinnaird (1997).
^ Bynum, Kohlhaas & Pramono (1999); Rosenbaum et al. (1998a); Riley (2007).
^ “388回「顔は口ほどにものを言う！クロザル」”. 2014年11月23日閲覧。^{[リンク切れ]}