クリンソウ
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クリンソウ | |||||||||||||||||||||
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クリンソウ(御嶽 (兵庫県)・2016年5月)
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Primula japonica A.Gray (1859) | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
クリンソウ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Japanese Primrose |
クリンソウ(九輪草、学名Primula japonica)は、日本原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草[1]。
概要
[編集]北海道、本州、四国の山間地の比較的湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。10-20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、花季となる4-6月にその中心から花茎が伸びる。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。花の色は濃い紅紫色(径2-2.5cm)が普通だが、ときにピンクや白、絞り咲きなどの変種も見られる[1][2]。
花が大きく美しいため山野草として人気があり、庭に植えられることも多い。園芸品種はヨーロッパでいくつか作出されたが、普及はしていない[1]。
サクラソウ科は、アレルゲンを持つことが多く、その毒性からニホンジカなど草食動物は忌避する。しかし、シカの個体数増加がみられる奈良県春日山では、クリンソウの葉まで食害を受ける事例が見られている[3]。
育て方
[編集]播種は2-3月と秋まきの9-10月。春と秋は日当たりのいい場所に置き、夏季は広葉樹の下など日陰を好む。性質は強健だが、高温多湿には弱い。元来が渓流沿いなどに自生する植物のため、乾燥や水切れに注意。休眠中の冬季にも極度の乾燥は避ける。花季を過ぎたころから直射日光の当たらない明るい日陰が適す。寒さには強い。アオムシやヨトウムシなどの害虫に注意。株分けと種で繁殖させる。種まきは6-7月頃に種子を採取しすぐに蒔くが、一定の低温に当たらないと発芽しないため翌春以降に発芽する[1]。
クリンソウの群落地
[編集]- ノンノの森(北海道網走郡津別町字上里)
- 中禅寺湖千手ヶ浜(栃木県日光市)
- 九十九谷森林公園(長野県下伊那郡喬木村)[4]
- 妙高山(兵庫県丹波市市島町)[5]
- 御嶽山麓(兵庫県丹波篠山市)[6]
- ちくさ高原(兵庫県宍粟市千種町)[7]
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御嶽山麓のクリンソウ群落
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中禅寺湖千手ヶ浜のクリンソウ
脚注
[編集]- ^ a b c d ヤサシイエンゲイ - クリンソウ
- ^ コトバンク > 百科事典マイペディア > クリンソウとは
- ^ “女王「クリンソウ」 一大群生地で研究者が講演/兵庫・篠山市”. 丹波新聞 (2019年2月20日). 2019年2月21日閲覧。
- ^ たびネット信州 - 九輪草(クリンソウ)南信州喬木村、九十九谷森林公園
- ^ 丹波市観光協会 - クリンソウ (妙高山)
- ^ あえてよかった丹波篠山
- ^ 千種まちづくり推進委員会