クリスタルオーシャン
クリスタルオーシャン | ||||||
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欧字表記 | Crystal Ocean[1] | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牡[2] | |||||
毛色 | 鹿毛[2] | |||||
生誕 | 2014年2月8日[2] | |||||
父 | Sea The Stars[2] | |||||
母 | Crystal Star[2] | |||||
母の父 | Mark of Esteem[2] | |||||
生国 | イギリス | |||||
生産者 | Southcourt Stud[2] | |||||
馬主 | Sir Evelyn De Rothschild[2] | |||||
調教師 | マイケル・スタウト( イギリス) | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 17戦8勝[2] | |||||
獲得賞金 | £2,062,400[2] | |||||
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クリスタルオーシャン (Crystal Ocean[1]) はイギリスの競走馬である。主な勝ち鞍は2019年のプリンスオブウェールズステークス(GI)。
戦績
[編集]2014年2月8日に誕生。マイケル・スタウト厩舎から2016年9月にデビュー。2歳時はデビュー戦2着の1戦のみで終える[2]。
2017年4月に初勝利を挙げる。G3での3着2回を挟み、8月のゴードンステークスで重賞初制覇。次戦はセントレジャーステークスに出走し、同年の愛ダービー馬カプリから半馬身差の2着に入った[2]。
2018年は初戦のゴードンリチャーズステークスを皮切りに重賞3連勝と快調な滑り出しを見せる。その勢いのままキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで初G1制覇を狙ったが、ポエッツワードとの競り合いにクビ差敗れ、2着となった。秋はセプテンバーステークスで前年のカルティエ賞年度代表馬エネイブルに3馬身半差の2着となり、凱旋門賞には向かわず英チャンピオンステークスへ参戦。しかし、ここが引退レースとなるクラックスマンに6馬身差をつけられて3戦連続の2着となった[2]。
2019年はゴードンリチャーズステークス、アルライヤンステークスを連覇した後、ランフランコ・デットーリとの初コンビでプリンスオブウェールズステークスに出走し、2着マジカルに1馬身1/4差をつけて待望のG1勝ちを果たした。管理するスタウト師はロイヤルアスコット開催通算80勝目となった[3]。前年2着の雪辱を期したキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスには前走エクリプスステークスを完勝したエネイブルも出走し、残り2ハロン地点から両馬の一騎打ちとなった。レース後にBBCからも歴史的な名勝負と評された激しい競り合いの末、クビ差及ばず2年連続の2着となった[4]。続くインターナショナルステークスでは最後の直線で先頭に立ちながらも、追い上げてきた3歳馬ジャパンに僅かに交わされ、アタマ差の2着となった[5]。 その後、凱旋門賞へ向けて調整されていたが、調教中に脚を故障したため、現役を引退することになった[6]。
現役引退後はクールモアスタッドによって購入され、アイルランドのザビーチズスタッド(The Beeches Stud)にて障害競走用種牡馬となる[7]。
競走成績
[編集]以下の内容は、Racing Post[2]の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2016. 9.17 | ニューベリー | 未勝利 | 芝7f | 2着 | R.ムーア | クビ | Warrior's Spirit | |
2017. 4.22 | ノッティンガム | 未勝利 | 芝10f | 1着 | T.ダーカン | 2馬身 | Okool | |
5.18 | ヨーク | ダンテステークス | G2 | 芝10.5f | 3着 | A.アッゼニ | 1馬身1/4 | (Permian) |
6.23 | アスコット | キングエドワード7世ステークス | G2 | 芝12f | 3着 | A.アッゼニ | 1馬身3/4 | (Permian) |
8. 5 | グッドウッド | ゴードンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 3馬身1/2 | (Khalidi) |
9.16 | ドンカスター | セントレジャーステークス | G1 | 芝14.5f | 2着 | J.クロウリー | 1/2馬身 | Capri |
2018. 4.27 | サンダウン | ゴードンリチャーズステークス | G3 | 芝10f | 1着 | R.ムーア | 短頭 | (Fabricate) |
5.19 | ニューベリー | アルライヤンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 6馬身 | (Second Step) |
6.23 | アスコット | ハードウィックステークス | G2 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 2馬身1/2 | (Red Verdon) |
7.28 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス | G1 | 芝12f | 2着 | W.ビュイック | クビ | Poet's Word |
9. 8 | ケンプトン | セプテンバーステークス | G3 | AW12f | 2着 | D.プロバート | 3馬身1/2 | Enable |
10.20 | アスコット | 英チャンピオンステークス | G1 | 芝10f | 2着 | W.ビュイック | 6馬身 | Cracksman |
2019. 4.26 | サンダウン | ゴードンリチャーズステークス | G3 | 芝10f | 1着 | R.ムーア | 2馬身1/4 | (Knight To Behold) |
5.18 | ニューベリー | アルライヤンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 2馬身 | (Laraaib) |
6.19 | アスコット | プリンスオブウェールズステークス | G1 | 芝10f | 1着 | L.デットーリ | 1馬身1/4 | (Magical) |
7.27 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス | G1 | 芝12f | 2着 | J.ドイル | クビ | Enable |
8.21 | ヨーク | インターナショナルステークス | G1 | 芝10.5f | 2着 | J.ドイル | アタマ | Japan |
血統表
[編集]クリスタルオーシャンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Sea The Stars 2006 鹿毛 |
父の父 Cape Cross1994 鹿毛 |
Green Desert | Danzig | |
Foreign Courier | ||||
Park Appeal | Ahonoora | |||
Balidaress | ||||
父の母 Urban Sea1989 栗毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | ||
Hopespringseternal | ||||
Allegretta | Lombard | |||
Anatevka | ||||
母 Crystal Star 2000 栗毛 |
Mark of Esteem 1993 鹿毛 |
Darshaan | Shirley Heights | |
Delsy | ||||
Homage | Ajdal | |||
Home Love | ||||
母の母 Crystal Cavern1992 栗毛 |
Be My Guest | Northern Dancer | ||
What a Treat | ||||
Krisalya | Kris | |||
Sassalya | ||||
母系(F-No.) | 7号族(FN:7-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer5×5×4=12.50% | [§ 4] | ||
出典 |
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- ケープクロス産駒の半姉クリスタルカペラ(Crystal Capella)はプライドステークス2勝などイギリスで重賞4勝[8]。
- デインヒルダンサー産駒の半兄ヒルスター(Hillstar)は加G1カナディアンインターナショナルステークスの勝ち馬[9]。
- 祖母の半妹ローズジプシーは仏1000ギニーの勝ち馬(本邦輸入)[10]。
- 3代母の半弟にイスパーン賞勝ち馬サズルー(Sasuru)[11]、3代母の半妹の仔にゲイムリーステークスなど重賞6連勝を挙げたタスカンイヴニング(Tuscan Evening)[12]。
- 5代母Valyaの半姉Sweet And Loveryの孫にサラマンドル賞勝ち馬コモングラウンズ(Common Grounds)[13]、曾孫世代にはルソー(Luso、アラルポカル2勝など伊・独でG1競走4勝)[14]・ウォーサン(Warrsan、コロネーションカップ連覇・バーデン大賞連覇)[15]兄弟、クリスキン(Kris Kin、英ダービー)[16]。その他同馬の子孫にはクイーンズトラスト(Queen's Trust、BCフィリー&メアターフ)[17]、ウィグモアホール(Wigmore Hall、加G1ノーザンダンサーターフステークス連覇)[18]、アヴニールセルタン(仏牝馬二冠、本邦輸入)などがいる。
脚注
[編集]- ^ a b Crystal Ocean(GB). JBIS-Search. 2019年8月29日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Crystal Ocean | Race Record & Form. Racing Post. 2019年8月29日閲覧
- ^ Andrew Dietz (2019年6月19日). “Dettori again as Crystal Ocean makes Group 1 breakthrough in Prince of Wales's”. Racing Post. 2019年8月29日閲覧。
- ^ Frank Keogh (2019年7月27日). “Enable beats Crystal Ocean in epic duel to win historic second King George crown at Ascot”. BBC. 2019年8月29日閲覧。
- ^ “Crystal Ocean denied by Japan in thrilling Juddmonte International at York”. Racing TV. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “【海外競馬】クリスタルオーシャンが故障で引退 プリンスオブウェールズS覇者”. netkeiba.com (2019年9月13日). 2019年9月14日閲覧。
- ^ “Crystal Ocean bought by Coolmore and to stand as a National Hunt stallion”. Racing TV (2019年10月3日). 2019年10月8日閲覧。
- ^ “Crystal Capella(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “クリスタルオーシャンの血統表”. netkeiba.com. 2019年8月29日閲覧。
- ^ “ローズジプシー(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “Sasuru(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “Tuscan Evening(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “Common Grounds(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “Luso(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “ウォーサン | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “Kris Kin(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “Queen's Trust(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “血統表 Wigmore Hall”. p.bogus.jp. 2019年8月31日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post