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クリスタルオーシャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリスタルオーシャン
欧字表記 Crystal Ocean[1]
品種 サラブレッド
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2014年2月8日[2]
Sea The Stars[2]
Crystal Star[2]
母の父 Mark of Esteem[2]
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Southcourt Stud[2]
馬主 Sir Evelyn De Rothschild[2]
調教師 マイケル・スタウトイギリスの旗 イギリス
競走成績
生涯成績 17戦8勝[2]
獲得賞金 £2,062,400[2]
勝ち鞍
GI プリンスオブウェールズステークス 2019年
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クリスタルオーシャン (Crystal Ocean[1]) はイギリス競走馬である。主な勝ち鞍は2019年プリンスオブウェールズステークス(GI)。

戦績

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2014年2月8日に誕生。マイケル・スタウト厩舎から2016年9月にデビュー。2歳時はデビュー戦2着の1戦のみで終える[2]

2017年4月に初勝利を挙げる。G3での3着2回を挟み、8月のゴードンステークスで重賞初制覇。次戦はセントレジャーステークスに出走し、同年の愛ダービーカプリから半馬身差の2着に入った[2]

2018年は初戦のゴードンリチャーズステークスを皮切りに重賞3連勝と快調な滑り出しを見せる。その勢いのままキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで初G1制覇を狙ったが、ポエッツワードとの競り合いにクビ差敗れ、2着となった。秋はセプテンバーステークスで前年のカルティエ賞年度代表馬エネイブルに3馬身半差の2着となり、凱旋門賞には向かわず英チャンピオンステークスへ参戦。しかし、ここが引退レースとなるクラックスマンに6馬身差をつけられて3戦連続の2着となった[2]

2019年はゴードンリチャーズステークス、アルライヤンステークスを連覇した後、ランフランコ・デットーリとの初コンビでプリンスオブウェールズステークスに出走し、2着マジカルに1馬身1/4差をつけて待望のG1勝ちを果たした。管理するスタウト師はロイヤルアスコット開催通算80勝目となった[3]。前年2着の雪辱を期したキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスには前走エクリプスステークスを完勝したエネイブルも出走し、残り2ハロン地点から両馬の一騎打ちとなった。レース後にBBCからも歴史的な名勝負と評された激しい競り合いの末、クビ差及ばず2年連続の2着となった[4]。続くインターナショナルステークスでは最後の直線で先頭に立ちながらも、追い上げてきた3歳馬ジャパンに僅かに交わされ、アタマ差の2着となった[5]。 その後、凱旋門賞へ向けて調整されていたが、調教中に脚を故障したため、現役を引退することになった[6]

現役引退後はクールモアスタッドによって購入され、アイルランドのザビーチズスタッド(The Beeches Stud)にて障害競走種牡馬となる[7]

競走成績

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以下の内容は、Racing Post[2]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2016.09.17 ニューベリー 未勝利 芝7f 2着 R.ムーア クビ Warrior's Spirit
2017.04.22 ノッティンガム 未勝利 芝10f 1着 T.ダーカン 2馬身 Okool
0000.05.18 ヨーク ダンテステークス G2 芝10.5f 3着 A.アッゼニ 1馬身1/4 (Permian)
0000.06.23 アスコット キングエドワード7世ステークス G2 芝12f 3着 A.アッゼニ 1馬身3/4 (Permian)
0000.08.05 グッドウッド ゴードンステークス G3 芝12f 1着 R.ムーア 3馬身1/2 (Khalidi)
0000.09.16 ドンカスター セントレジャーステークス G1 芝14.5f 2着 J.クロウリー 1/2馬身 Capri
2018.04.27 サンダウン ゴードンリチャーズステークス G3 芝10f 1着 R.ムーア 短頭 (Fabricate)
0000.05.19 ニューベリー アルライヤンステークス G3 芝12f 1着 R.ムーア 6馬身 (Second Step)
0000.06.23 アスコット ハードウィックステークス G2 芝12f 1着 R.ムーア 2馬身1/2 (Red Verdon)
0000.07.28 アスコット キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス G1 芝12f 2着 W.ビュイック クビ Poet's Word
0000.09.08 ケンプトン セプテンバーステークス G3 AW12f 2着 D.プロバート 3馬身1/2 Enable
0000.10.20 アスコット 英チャンピオンステークス G1 芝10f 2着 W.ビュイック 6馬身 Cracksman
2019.04.26 サンダウン ゴードンリチャーズステークス G3 芝10f 1着 R.ムーア 2馬身1/4 (Knight To Behold)
0000.05.18 ニューベリー アルライヤンステークス G3 芝12f 1着 R.ムーア 2馬身 (Laraaib)
0000.06.19 アスコット プリンスオブウェールズステークス G1 芝10f 1着 L.デットーリ 1馬身1/4 Magical
0000.07.27 アスコット キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス G1 芝12f 2着 J.ドイル クビ Enable
0000.08.21 ヨーク インターナショナルステークス G1 芝10.5f 2着 J.ドイル アタマ Japan

血統表

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クリスタルオーシャン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系
[§ 2]

Sea The Stars
2006 鹿毛
父の父
Cape Cross
1994 鹿毛
Green Desert Danzig
Foreign Courier
Park Appeal Ahonoora
Balidaress
父の母
Urban Sea
1989 栗毛
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Allegretta Lombard
Anatevka

Crystal Star
2000 栗毛
Mark of Esteem
1993 鹿毛
Darshaan Shirley Heights
Delsy
Homage Ajdal
Home Love
母の母
Crystal Cavern
1992 栗毛
Be My Guest Northern Dancer
What a Treat
Krisalya Kris
Sassalya
母系(F-No.) 7号族(FN:7-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5×4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ 5代血統表 Crystal Ocean(GB). 2019年8月29日閲覧
  2. ^ 5代血統表 Crystal Ocean(GB). 2019年8月29日閲覧
  3. ^ 5代血統表 Crystal Ocean(GB). 2019年8月29日閲覧
  4. ^ 5代血統表 Crystal Ocean(GB). 2019年8月29日閲覧

脚注

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  1. ^ a b Crystal Ocean(GB). JBIS-Search. 2019年8月29日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n Crystal Ocean | Race Record & Form. Racing Post. 2019年8月29日閲覧
  3. ^ Andrew Dietz (2019年6月19日). “Dettori again as Crystal Ocean makes Group 1 breakthrough in Prince of Wales's”. Racing Post. 2019年8月29日閲覧。
  4. ^ Frank Keogh (2019年7月27日). “Enable beats Crystal Ocean in epic duel to win historic second King George crown at Ascot”. BBC. 2019年8月29日閲覧。
  5. ^ Crystal Ocean denied by Japan in thrilling Juddmonte International at York”. Racing TV. 2019年8月21日閲覧。
  6. ^ 【海外競馬】クリスタルオーシャンが故障で引退 プリンスオブウェールズS覇者”. netkeiba.com (2019年9月13日). 2019年9月14日閲覧。
  7. ^ Crystal Ocean bought by Coolmore and to stand as a National Hunt stallion”. Racing TV (2019年10月3日). 2019年10月8日閲覧。
  8. ^ Crystal Capella(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  9. ^ クリスタルオーシャンの血統表”. netkeiba.com. 2019年8月29日閲覧。
  10. ^ ローズジプシー(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  11. ^ Sasuru(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  12. ^ Tuscan Evening(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  13. ^ Common Grounds(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年9月4日閲覧。
  14. ^ Luso(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  15. ^ ウォーサン | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2019年8月31日閲覧。
  16. ^ Kris Kin(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  17. ^ Queen's Trust(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  18. ^ 血統表 Wigmore Hall”. p.bogus.jp. 2019年8月31日閲覧。

外部リンク

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