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クビレバイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クビレバイ
北海道産のツブ貝。
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
: 新腹足目 Neogastropoda[1]
: エゾバイ科 Buccinidae
: エゾバイ属 Buccinum 
: クビレバイ
B. opisoplectum[2] 
学名
Buccinum opisoplectum
Dall, 1907 
シノニム

Buccinum opisthoplectum

和名
クビレバイ(括貝)
英名
a kind of the true whelks

クビレバイ(括貝、Buccinum opisoplectum)は、日本海の水深30-80mに生息する殻長約12cm以下の 肉食性の巻貝である。 ツブ貝の一種として漁獲され、市場では「灯台つぶ」と呼ばれる。腸(はらわた)にくせがなく美味い[3]。本種はエゾバイ科 エゾバイ属Buccinumに属す。

外観

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長さ約12cm以下の貝殻は黄褐色の殻皮に覆われ、6層程度の丸みのある螺層には白色の強い螺肋が3~4条張り出し、その間に弱い螺肋が密に巻かれる。縫合下はしわ状になる。殻口は丸く大きく、内面は光沢のある白色。蓋は角質、足は大きくて白色に黒い斑点がある[4]。  

分布

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日本海からオホーツク海[4]

近縁の種

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エゾバイ属のヒモマキバイBuccinum inclytumや太平洋北部産のシライトマキBuccinum isaotakii(水深300~600mに生息しやや大型)[5]と似ているほか、エゾボラ属のエゾボラモドキ Neptunea intersculpta(水深200~800m)[6]と遺伝子的に近縁である[7]

化石

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鮮新世の化石が山形県で見つかっている[8]

脚注

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出典

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  1. ^ 貝類学 2010, p. 83.
  2. ^ Buccinum opisoplectum”. WoRMS Koen Fraussen. 2024年1月19日閲覧。
  3. ^ クビレバイ”. 市場魚貝類図鑑. 2024年1月10日閲覧。
  4. ^ a b 奥谷 2004, p. 156-157.
  5. ^ 奥谷 2004, p. 155.
  6. ^ 奥谷 2004, p. 150-151.
  7. ^ Hayashi 2005.
  8. ^ Buccinum”. 日本古生物標本横断データベース. 2024年1月19日閲覧。

参考文献

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  • 奥谷喬司『世界文化生物大図鑑貝類』(改訂新版)世界文化社、2004年。ISBN 9784418049042全国書誌番号:20617488https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007382848-00 
  • Seiji Hayashi (2005). “The molecular phylogeny of the Buccinidae (Caenogastropoda: Neogastropoda) as inferred from the complete mitochondrial 16S rRNA gene sequences of selected representatives”. Molluscan Research (Magnolia Press) 25 (2): 85-98. doi:10.11646/mr.25.2.4. 

外部リンク

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