キャサリン・ホイール
キャサリン・ホイール Catherine Wheel | |
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ボーカルのロブ・ディッキンソン。2006年のコーチェラ・フェスティバルにて | |
基本情報 | |
出身地 | イングランド ノーフォーク グレート・ヤーマス |
ジャンル |
オルタナティヴ・ロック シューゲイザー |
活動期間 | 1990年 - 2000年 |
レーベル | ワイルド・クラブ、フォンタナ、マーキュリー、コロムビア、クリサリス |
公式サイト | |
メンバー |
ロブ・ディッキンソン (ボーカル、ギター) ブライアン・ファター (ギター) ニール・シムズ (ドラム) ベン・エリス (ベース) |
旧メンバー | デイヴ・ホーズ (ベース) |
キャサリン・ホイール(Catherine Wheel)は、イギリスのロックバンド。1990年にロブ・ディッキンソンとブライアン・ファターを中心にイングランド極東部の港町グレート・ヤーマスで結成され、2000年に解散。
概要
[編集]1992年にアルバム『Ferment』でデビューを飾る。バンドは当時のイギリスで隆盛だったシューゲイザーに分類されるが、バンド自身はラッシュやブラック・サバス、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン(セカンド・アルバム『Chrome』にギタリストであるロバート・フリップの名前を冠したFrippという曲が収録されている)といった'70年代のHR/HMやプログレッシブ・ロック、当時アメリカを席巻していたグランジ、ジョイ・ディヴィジョンやザ・サイケデリック・ファーズなどのポストパンク~ニュー・ウェイヴ、ハウス・オブ・ラヴやエコー&ザ・バニーメンなどのネオ・サイケまで様々な影響を受けており、他のシューゲイザーバンドとは一線を画す表情豊かなサウンドを提示した。デビュー当初は特にハウス・オブ・ラヴやエコー&ザ・バニーメンと比較されることが多く、ロブ自身、1992年のインタヴューで「1990年5月に、ハウス・オブ・ラヴのライブを見てぶっ飛んだ。"Love in a Car"のような曲が書きたいと思って、3ヶ月の間曲作りに没頭したよ。それで出来たのが"I Want to Touch You"(1stアルバム収録)なんだ」と語っている。
1993年にセカンド・アルバム『Chrome』、1995年にサード・アルバム『ハッピー・デイズ』を発表し、この2作でよりグランジ、HR/HMシーンに接近。イギリス本国よりもアメリカで熱烈な支持を受ける。4枚目のアルバムとなる1997年発表の『Adam and Eve』ではピンク・フロイドの『炎〜あなたがここにいてほしい』やトーク・トークの『スピリット・オブ・エデン』といったアルバムからのインスピレーションが垣間見える[1]、前2作とは異なる叙情的なロックを展開。2000年にバンドは新ベーシストであるベン・エリスを迎える。そして定冠詞の付いた「The Catherine Wheel」名義でリリースされた5枚目のアルバム『Wishville』で以前のハードロック・グランジ路線に回帰したが、アルバム売り上げの低迷を受けバンドは解散している。
解散後、その他
[編集]ロブはバンド解散後の2005年にソロ・デビュー・アルバム『Fresh Wine for the Horses』を発表。ブライアンとニールは「50ft Monster」というユニットで2007年にデビュー・アルバム『Life After Debt』を発表した。
ロブはポルシェの愛好家であり、解散後はロサンゼルスでポルシェ・911のレストアを行う「シンガー・ビークル・デザイン(singer vehicle design)」を設立している。社名はロブが歌手(Singer)だったことにちなむ。ちなみに彼はヘヴィメタルバンド、アイアン・メイデンのボーカリストであるブルース・ディッキンソンの従弟として知られている[2]。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- Ferment (1992年)
- Chrome (1993年)
- 『ハッピー・デイズ』 - Happy Days (1995年)
- Like Cats and Dogs (1996年) ※コンピレーション盤
- Adam and Eve (1997年)
- Wishville (2000年)
シングル
[編集]- "She's My Friend" (1991年)
- "Painful Thing" (1991年)
- "Black Metallic" (1991年)
- "Balloon" (1992年)
- "I Want to Touch You" (1992年)
- "30 Century Man" (1992年)
- "Crank" (1993年)
- "Show Me Mary" (1993年)
- "Judy Staring at the Sun" (1995年)
- "Waydown" (1995年)
- "Delicious" (1997年)
- "Ma Solituda" (1998年)
- "Broken Nose" (1998年)
- "Sparks Are Gonna Fly" (2000年)
関連項目
[編集]- ティム・フリーズ・グリーン - ほとんどの作品でキーボード奏者またはプロデューサーとして参加。
- ストーム・ソーガソン - アルバム・ジャケットを手掛けている。
脚注
[編集]- ^ Judd Weiss (2010年4月12日). “Music Pick of the Day – Catherine Wheel”. Hustle Bear. 2012年1月29日閲覧。
- ^ “ため息が止まらない美しさ│シンガー・ポルシェは 日本に上陸していた!”. Octane Japan 2021年2月2日. 2023年3月6日閲覧。