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カールスルーエ市電T4形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カールスルーエ市電T4形電車
カールスルーエ市電B4形電車
T4形(1961年撮影)
基本情報
製造所 ラシュタット車両工場ドイツ語版
製造年 1954年 - 1956年
製造数 T4形 15両(119 – 133)
B4形 2両(307 - 308)
運用終了 T4形 1981年
B4形 1978年
投入先 カールスルーエ市電ドイツ語版
主要諸元
編成 ボギー車、片運転台
軸配置 T4形 B'B'
B4形 2'2'
軌間 1,435 mm
電気方式 直流750 V
架空電車線方式
設計最高速度 60 km/h
車両定員 T4形 101人(着席32人)
B4形 107人(着席32人)
車両重量 T4形 17.8 t
B4形 12.2 t
全長 T4形 14,960 mm
B4形 14,950 mm
車体長 14,100 mm
全幅 2,174 mm
全高 3,150 mm
床面高さ 700 - 880 mm
固定軸距 1,600 mm
台車中心間距離 6,000 mm
主電動機出力 T4形 95 kw→120 kw
出力 T4形 190 kw→240 kw
制御装置 T4形 ディスクブレーキ発電ブレーキレールブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
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T4形は、かつてドイツ路面電車であるカールスルーエ市電ドイツ語版で使用されていた電車動力車)。初のボギー車として、付随車であるB4形と共に営業運転に用いられた[1][2][3][4]

概要

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1950年代初頭、カールスルーエ市電に在籍していた営業用車両のほとんどは1920 - 1930年代に製造された小型の2軸車であり、それ以降に製造されたのは1940年代に導入された少数の戦時型車両(クリークスシュトラーセンバーンワーゲン)のみであった。これらの状況を改善し、輸送力増強に加え老朽化が進んだ車両を置き換えるため、初のボギー車として導入されたのがT4形およびB4形である[1][2][3][4][5]

ループ線が存在する路線での走行を前提にした片運転台・片方向型の車体を有しており、全長は約14.5 m、車幅は約2.2 mで、1両単位の収容力は従来の2軸車の2倍となった。速度の制御には電気機器の製造を担当したブラウン・ボベリが開発した多段式抵抗器が採用され、力行96段、制動118段という多い段数により加速・減速が滑らかとなり、それにちなんだ「ファインステッパー(Feinstufer)」と言う愛称も付けられた[1][2][4][5]

1954年動力車のT4形が7両、付随車のB4形が2両導入され、翌1955年から1956年にはT4形が8両増備された。これらの車両はT4形による単行運転、T4形+B4形による連結運転の他、従来の2軸付随車とT4形を組み合わせた運転も実施された。だが1970年代になると連接車の増備により運用が縮小し、B4形は1978年までに、T4形は1981年までに営業運転を終了した。その後は一部の車両がカールスルーエ市電の車庫で保存されたが1994年に車庫の拡張に伴い解体されており、2022年時点で現存車両は存在しない。ただし廃車されたT4形の機器の一部については新造された連接車に流用されている[1][2][3][4][5]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e Großraumtriebwagen”. Treffpunkt Schienennahverkehr Karlsruhe e.V.. 2021年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e Großraumbeiwagen”. Treffpunkt Schienennahverkehr Karlsruhe e.V.. 2021年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月16日閲覧。
  3. ^ a b c d 鹿島雅美「ドイツの路面電車全都市を巡る 10」『鉄道ファン』第46巻第9号、交友社、144-147頁。 
  4. ^ a b c d e Jochen Allgeier 2013, p. 123.
  5. ^ a b c Jochen Allgeier 2013, p. 124.

参考資料

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  • Jochen Allgeier (6 February 2013). Die Entstehung des Karlsruher Stadtbahnsystems 1957 bis 2004 (Report). Karlsruher Institut für Technologie. 2024年8月16日閲覧