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カートランドアメリカムシクイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カートランドアメリカムシクイ
カートランドアメリカムシクイ
カートランドアメリカムシクイ(オス)
Dendroica kirtlandii
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: アメリカムシクイ科 Parulidae
: Dendroica
: カートランドアメリカムシクイ
D. kirtlandii
学名
Dendroica kirtlandii (Baird, 1852)
和名
カートランドアメリカムシクイ
英名
Kirtland's warbler

カートランドアメリカムシクイDendroica kirtlandii)は、スズメ目アメリカムシクイ科に分類される鳥類

分布

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アメリカ合衆国イギリスタークス・カイコス諸島[1][2]

夏季にウィスコンシン州ミシガン州で繁殖し、冬季になるとタークス・カイコス諸島へ南下し越冬する[1][2]

形態

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全長14-15センチメートル[1][2]。翼開張20センチメートル[2]。背に黒い縦縞が入る[1][2]。眼の上下に三日月状の白い斑紋が入る[1][2]

嘴は黒い[1]

卵の殻は白く褐色の斑点が入る[2]

オスの成鳥は上面の羽衣が青灰色で、頭部に黒い縦縞が入り眼先も黒い[1][2]。下面の羽衣は黄色で、体側面に黒い斑紋が入る[1][2]。メスの成鳥は頭部に縦縞が入らず、眼先も黒くない[1][2]。また頸部側面や胸部に黒い斑紋が入る[2]

生態

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繁殖地では樹高2-4メートルのバンクスマツからなる低木林、越冬地ではカリビアマツからなる森林や広葉樹林、低木林に生息する[1][2]。越冬地では他種と混群を形成する。

食性は雑食で、昆虫果実樹液を食べる[2]。地表や樹上で採食を行う[1]

繁殖形態は卵生。植物で隠れた木の根もとの窪みに草や枯れ葉、コケ、獣毛などを組み合わせたお椀状の巣を作り[1]、1回に3-6個(主に4個)の卵を産む[2]。メスのみが抱卵し、抱卵期間は13-15日[2]コウウチョウ托卵されることもある[1][2]。雛は孵化してから9日で巣立つ[2]

人間との関係

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バンクスマツの低木林は山火事のあとにできるため森林管理による山火事の減少、コウウチョウによる托卵の増加などにより生息数は減少した[1][2]。繁殖地の森林で人為的に山火事の後の状況を再現したり、コウウチョウの駆除、環境教育エコツーリズムといった啓蒙活動などの保護対策が進められている[2]。一方で越冬地での生息地の破壊も懸念されている[2]。繁殖地での1987年における囀るオスの生息数は167羽、1994年における囀るオスの生息数は633羽、1999年における囀るオスの生息数は903羽と推定されている[1][2]

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、96、249頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『絶滅危惧動物百科4 カザリキヌバネドリ―クジラ(シロナガスクジラ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、8-9頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Dendroica kirtlandii. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.2.