カルナック列石
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カルナック列石(Carnac stones、Alignements de Carnac)は、フランス北西部、ブルターニュ地方のカルナックにある巨石遺構。1996年9月に世界遺産暫定リストに登録されている。
概要
[編集]カルナック列石は、ブルターニュ地方最大[1]の巨石遺構で、巨大なメンヒルが総延長およそ4kmにわたり数列に並んでいる三つの列石群からなる。紀元前5000年[2]あるいは、紀元前3000年から紀元前2000年頃[1]に造られたとされるが、その目的は精霊や巨人が建てたとする伝説の他[1]、戦士の墓、種族の記念碑、天文学上の目的など諸説があり[2]、はっきりしていない。スコットランドの巨石遺構研究者のアレクサンダー・トムが提唱した古代の天文学装置であるとする説や、ヘルムート・トリブッチの提唱した蜃気楼の観測所であるとする説などが主流である[2]。
カルナック列石に関連のあるとされる古墳が近辺に多く見られ、聖ミシェル古墳などが知られている。
構成
[編集]列石は西側から順に、メネク列石、ケルマリオ列石、ケルレスカン列石の主要3群に分かれ[1]、メネク列石が最も長い。
カルナック列石の構成情報[3]
列石群 | 長さ | 立石数 | 幅 | 備考 |
---|---|---|---|---|
メネク | 1167m | 1169 | 100m | 両端に環状列石がある |
ケルマリオ | 1120m | 1029 | 101m | - |
ケルレスカン | 860m | 594 | 139m | 一端に環状列石がある |
立石数に関しては研究者によって記述が異なっており、年代を経る間に破壊されたり、取り去られたりしたものと考えられる。メンヒルの大きさは現存するもので最小50cm、最大6mであるが、かつては20mを超えるものも存在したとされる[2]。
ギャラリー
[編集]-
メネク列石群
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ケルマリオ列石群
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カルナック列石ビジターセンター
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ケルレスカン列石群の俯瞰模型
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『「科学の謎」未解決ファイル』(PHP文庫、日本博学倶楽部)
- 『「世界の古代文明」がよくわかる本』(PHP文庫、島崎晋)