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カラヤマドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラヤマドリ
カラヤマドリ
カラヤマドリ(オス) Syrmaticus ellioti
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ヤマドリ属 Syrmaticus
: カラヤマドリ S. ellioti
学名
Syrmaticus ellioti (Swinhoe, 1872)
和名
カラヤマドリ
英名
Elliot's pheasant
Syrmaticus ellioti

カラヤマドリ(唐山鳥、Syrmaticus ellioti)は、キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類

分布

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中華人民共和国南東部

形態

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全長オス80-81cm、メス50-53cm。翼長オス23-24cm、メス23.5-25cm。体重オス1-1.3kg、メス0.7-1.1kg。喉から前頸にかけては黒、腹部は白い羽毛で被われる。

虹彩は黄褐色。後肢の色彩は灰色。卵は長径4.6cm、短径3.4cm、卵を覆う殻は淡黄色や淡ピンク色を帯びた白。

オスは背や胸部は赤褐色の羽毛で被われ、背にアルファベットの「V」字状の白い筋模様が入る。翼の色彩は赤褐色で、人間でいう手首(翼角)を被う羽毛は青い。また翼には2本の白い筋模様が入る。嘴の色彩は象牙色。尾羽の色彩は褐色と白や灰色の横縞が入る。嘴の色彩は象牙色。メスは全身が褐色の羽毛で被われる。嘴の色彩は黄色みを帯びた象牙色。

生態

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標高300-1,500mの下生えが密生した針葉樹林、混交林、竹林などに生息する。

食性は雑食で、植物の葉、果実種子昆虫などを食べる。

繁殖形態は卵生。飼育下では3-5月に1回に6-8個の卵を産んだ例がある。抱卵期間は25日。

人間との関係

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開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、86、174-175頁。
  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、111-112、177頁。

外部リンク

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