カミーユ・カブラル
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カミーユ・カブラル (フランス語:Camille Cabral) | |
名前: | カミーユ・カブラル |
生年: | 1944年5月31日 |
生地: | ブラジルパライバ州 |
政治的立場: | 寛容、エコロジー、LGBT |
所属: | 緑の党 |
役職: | パリ第17区区議 |
前職: | 皮膚科医、性労働者 |
カミーユ・カブラル(Camille Cabral、1944年5月31日 - )は、フランスの政治家、トランスジェンダーの女性、皮膚科医、性労働者。2001年3月に緑の党公認でパリ第17区区議会議員選挙に当選し、以来、同区議を務めている。ブラジルパライバ州出身。
略歴
[編集]2002年国民議会議員選挙(6月9日、16日投票)では緑の党公認でパリ第17区から出馬し、832票(2.39%)を得て落選した。2006年10月にイル=ド=フランス地域圏の緑の党支部は「カブラル区議が緑の党から逸脱した行動をとっている」という理由からカブラルの再入党届けを不受理にした。2007年国民議会議員選挙(6月10日、17日投票)ではカブラル区議はパリ第5区から無所属で出馬し232票(0.78%)を得て落選した。
活動歴
[編集]- 1992年にHIVの予防啓発、トランスジェンダーの社会的地位向上、性労働者の人権擁護を目的とした協会PASTT[1](トランスジェンダーの労働と健康のための予防と行動)を創立し、代表に就任した。1997年10月31日に警察によって市民団体として認可される。
- 毎年6月の最終土曜日に開催されるパリのゲイ・パレードにPASTTは公式なチームとして参加している。
- 2006年3月18日にPASTTやAct Upが中心となって性労働者の祭典売奴プライド[要曖昧さ回避](Pute Pride)を開催した。約300人の娼婦・男娼の活動家が集まり、「犯罪者でもなく犠牲者でもなく、ただ娼婦(男娼)であることに誇りを持つ」[2]をスローガンにして、性労働者の権利擁護を訴えてパリ市内を行進した。売奴プライド(Pute Pride)は毎年開催されることになり、2007年3月17日にもパリ市内で催された。
主張
[編集]- フランス国内における売春の完全な合法化を主張している。
- 性労働者(セックスワーカー)の権利擁護と待遇の改善を主張している。
- 街娼の取り締まりなどを目的に2003年3月19日に施行されたサルコジ法を廃止する。
- 大麻を合法化する。
- LGBTなどに対するあらゆる差別と闘う。
- 多文化主義を推進する。
- 環境主義を貫く。
- 動物の尊厳を尊重する。
註
[編集]- ^ Prévention et d'Action pour la Santé et le Travail des Transsexuel(le)sの頭文字をとってこの名前が付けられた。
- ^ "Ni victimes, ni coupables... fières d’être putes" !
参考文献
[編集]- 『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』及川健二(著)長崎出版
- 「フランス緑の党とニュー・ポリティクス(1)」、『佐賀大学経済論集 』 2003年5月号、畑山敏夫(著)佐賀大学経済学会
- 「フランス緑の党とニュー・ポリティクス(2)」、『佐賀大学経済論集 』 2003年7月号、畑山敏夫(著)佐賀大学経済学会
- 「フランス緑の党とニュー・ポリティクス(3)」、『佐賀大学経済論集 』 2003年9月号、畑山敏夫(著)佐賀大学経済学会
- 「政権に参加したフランス緑の党」、『政策科学 』 2004年3月号、畑山敏夫(著)立命館大学政策科学会