カッショクハイエナ
カッショクハイエナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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カッショクハイエナ Hyaena brunnea
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Hyaena brunnea Thunberg, 1820[3][4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム[4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
カッショクハイエナ[3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Beach wolf[3] Brown hyena[1][3][4] Strand wolf[3] |
カッショクハイエナ(褐色鬣犬[5]、学名: Hyaena brunnea)は、ハイエナ科シマハイエナ属に分類される食肉類。本種のみでParahyaena属を構成する説もある[2]。
分布
[編集]アンゴラ南西部、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ南東部、南アフリカ共和国[1]
模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)は、喜望峰[4]。
形態
[編集]頭胴長(体長)110 - 140センチメートル[3]。尾長20 - 27センチメートル[3]。体高65 - 88センチメートル[3]。体重35 - 50キログラム[3]。平均11.2センチメートルの、暗褐色の粗い体毛で被われる[4]。独名Schabrackenhyaeneは、本種の長い体毛に由来する[4]。頭部は灰色[3]。
生態
[編集]夜行性で[4]、昼間は穴の中で休む[3]。カラハリ南部では、行動圏は235 - 480平方キロメートルに達するという報告例もある[4]。時速4キロメートルで歩行するが、時速40 - 50キロメートルで走行することもできる[4]。カラハリ南部では1日のうち42.6 %を食物の探索に費やし、1晩あたり2 - 54キロメートル(平均32キロメートル)を移動したという報告例もある[4]。
主に動物の死骸を食べるが、甲虫類やシロアリ類などの昆虫、鳥類の卵、スイカなどの果実なども食べる[4]。トビウサギ類、スプリングボックの幼獣、オオミミギツネなどの小動物を捕食することもある[4]。沿岸部ではカニ類、魚類、鳥類、海岸に打ち上げられた海洋哺乳類などを食べる[4]。独名やアフリカーンス語の名称であるStrandwolfは英名のBeach wolfと同義で、海岸で採食を行うことに由来する[4]。語食物は単独で探し、死骸などは群れで分配する[3]。水分は主にスイカなどの果実から摂取し、飲めるときには飲むと考えられているものの水を必要としない[4]。
野生下ではカラハリ南部で12年以上の生存例が報告されており、飼育下でも13年以上の生存例が報告されている[4]。
人間との関係
[編集]骨などが薬用になると信じられていたり、スポーツハンティングの対象とされることもある[1]。
2015年の時点では、生息数は安定していると考えられている[1]。一方で害獣としての駆除、イヌによる捕食などによる影響が懸念されている[1]。1975年のワシントン条約発効時にワシントン条約附属書Iに、1995年からはワシントン条約附属書IIに掲載されていたが、2000年に掲載が抹消された[6]。
日本では2021年の時点でハイエナ科単位で特定動物に指定されており、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された(2020年6月に施行)[7]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f Wiesel, I. 2015. Parahyaena brunnea. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T10276A82344448. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-4.RLTS.T10276A82344448.en. Downloaded on 08 February 2021.
- ^ a b Lars Werdelin & Nikos Solounias, “The Hyaenidae: taxonomy, systematics and evolution,” Fossils and Strata, No. 30, Scandinavian University Press, 1991, Pages 1–104. https://doi.org/10.18261/8200374815-1991-01.
- ^ a b c d e f g h i j k l 川口幸男 「ハイエナ科の分類」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、119 - 123頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p M. G. L. Mills, "Hyaena brunnea," Mammalian Species, No. 194, American Society of Mammalogists, 1982, Pages 1 - 5.
- ^ 祖谷勝紀. “「カッショクハイエナ」の解説”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク). 2021年9月15日閲覧。
- ^ UNEP (2021). Hyaena brunnea. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 08/02/2021]
- ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理) (環境省・2021年2月8日に利用)
関連項目
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