オオバンガジュツ
オオバンガジュツ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オオバンガジュツの塊根
| |||||||||||||||||||||
分類(APGIII) | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Boesenbergia rotunda (L.) Mansf. | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
|
オオバンガジュツ (大判我朮· 大判我術· 大判我蒁·大判莪荗, Chinese keys[1])は、中国及び東南アジアが原産の医薬品や料理に使われるハーブである。地下茎の形が指の形に似ているため、英語では、伝統的に根の部分はfingerrootと呼ばれる。
ショウガ科の一年草である。中国の雲南省南部からマレーシアが原産であり、熱帯雨林で育つ[2]。地下茎は、バナナやショウガ、ガランガル、ウコン等と同じように多くの房状に広がる。これらの構造は栄養を蓄積し、末端よりも中央部が膨れた形となる。内部は種類により様々な色、香りを持つ。地上部は鞘で覆われた葉と茎で構成される。葉鞘は赤色で、葉全体は楕円形であり、頂部は鋭い[3]。高さは61-91 cmであり、葉の大きさは、約50 dm[疑問点 ]×12 cmである[2]。葉柄の中央には深い溝がある。花は、幹の根元部分の葉鞘の間に現れる。花弁は白色または薄い桃色で、一度に一つの花が咲く[3]。
利用
[編集]インドネシアではtemu kunciと呼ばれて、ジャワ料理で広く用いられる。
料理での利用に加え、スパイス、香料、染料、また伝統医薬にも用いられる。その発見後、オオバガンジュツは、ラットや微生物の研究材料として用いられた[独自研究?]。
タイではkrachaiと呼ばれ、ゲーン・タイ・プラー等のタイ料理の材料に用いられる。カンボジアではk'cheayと呼ばれ、カンボジア料理のクルンというペーストの材料にする。西洋では、ピクルスや冷凍の状態で見られる。地下茎はメインディッシュ用の野菜として調理したり、若い根は生のまま食べることもある。伝統的なインドネシア料理のテンペを作る際にも用いられる。インドネシアやインドシナ、インドでは地下茎や根を栽培し、カレー料理にもよく使う[4]。ジャムウのような内服薬の成分としても用いられる。
ショウガ科の別種で、lesser galangalという同じ別名を持つリョウキョウと混同されることがある。
出典
[編集]- ^ "Boesenbergia rotunda". Germplasm Resources Information Network (GRIN). Agricultural Research Service (ARS), United States Department of Agriculture (USDA). 2017年12月12日閲覧。
- ^ a b “Boesenbergia rotunda (L.) Mansf. | Plants of the World Online | Kew Science”. powo.science.kew.org. 15 October 2017閲覧。
- ^ a b “กระชาย สมุนไพรลดน้ำหนัก ชะลอความชรา บำรุงร่างกายให้ฟิตปั๋ง [クラチャイ、体重を減らすハーブ、老化を遅らせ、フィットするように体に栄養を与える。]” (タイ語). kapook.com (2015年7月21日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “Boesenbergia rotunda (L.) Mansf.”. Plants of the World Online. Kew Science. 2018年10月25日閲覧。 “First published in Kulturpflanze 6: 239 (1958)〔改行〕This species is accepted〔改行〕 The native range of this species is Assam to China (S. Yunnan) and W. Malesia. It is a rhizomatous geophyte and grows primarily in the wet tropical biome. [初出は『Kulturpflanze』第6巻第239号、1958年。〔改行〕本種は受理された。〔改行〕本種の原産地はアッサム地方から中国(雲南省南部)とマレシア西部。根茎状の地中植物であり、主に湿潤な熱帯生物群(バイオーム)で成長する。]”