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オオハンゴンソウ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオハンゴンソウ属
Rudbeckia hirta 'Brown-eyed Susan, Gloriosa daisy'
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: オオハンゴンソウ属 Rudbeckia
学名
Rudbeckia
L. (1753)
和名
オオハンゴンソウ属
英名
Coneflower

オオハンゴンソウ属(オオハンゴンソウそく、学名Rudbeckia)は、キク科であり、学名よりルドベキア属ルドベキアとも呼ばれる。原産は北アメリカ大陸。

グラジオラスとオオハンゴンソウ属の1種
ルドベキア・フルギダ(水戸市植物公園

概要

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開花時期は夏~秋。 北米に15種ほどの自生種があり、ほとんどが多年草である。学名はカール・フォン・リンネにより、彼のウプサラ大学での師であるオロフ・ルドベック(Olof Rudbeck the Younger)にちなんで命名された[1]。また、黒い瞳のスーザン(black-eyed-susan)という愛称で呼ばれることもある[1][2]

根生葉(ロゼット)には柄があり、へら形で長い。草丈は1〜1.5mくらいになり、花は大きいものでは直径20cm以上になる。一重咲きの他に、見事な八重咲きもある。多年草で非常に繁殖力旺盛な草花であるため、中部山岳地帯や北関東以北を中心に帰化し、今や邪魔者になっているところもある。特にオオハンゴンソウ特定外来生物に指定されている[3]

オオハンゴンソウ Rudbeckia laciniata は明治中期に観賞用に導入され[4]、日本に自生するハンゴンソウ Senecio cannabifolius に葉の様子が似ていて、背丈が大きいことから命名された。

90年代から多く栽培されるようになった矮性種は、和名をアラゲハンゴンソウという R. hirta の改良種で、品種名をグロリオサ・デージー (Gloriosa daisy) という。草丈は40〜50cm。本来は多年草だが、耐寒性一年草として扱われている。全体に梳毛があり、開花期が長い。花径は5cm位だが、多花性である。

脚注

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  1. ^ a b 「花の名物語100」p288-289
  2. ^ ターシャ・テューダー著 「ターシャの庭」 ISBN 4-8401-1265-7 p101
  3. ^ 特定外来生物等一覧 環境省
  4. ^ 特定外来生物の解説

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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