オアシスを求めて
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『オアシスを求めて』(オアシスをもとめて)は、1985年10月26日にNHK総合テレビで放送されたテレビドラマ。
概要
[編集]日本のテレビドラマとしては珍しい本格SFである。
放映時から100年後の未来が舞台。酸性雨が降り続き荒廃した環境、スペースコロニー、クローン人間、中枢コンピューターによる管理社会、などのSFアイテムが盛り込まれている。
NHKドラマ部のプロデューサー村上慧と、NHKのドラマも多く手掛ける脚本家の田向正健が「今度はSFをやろう」ということで企画された。
スタッフのほとんどはNHK内部だったが、ミニチュアはヒルマモデルクラフトが製作した。
特撮はビデオ合成によるもので、NHK技術陣の総力が投入された。
あらすじ
[編集]西暦2087年、日本初のスペースコロニー・勝利号が完成する。地球環境が汚染されたこの時代に、人類の希望は宇宙にしかなかった。あるとき、勝利号の開発スタッフである織部路音(中井貴一)は、勝利号のシステムを管理するコンピュータR7の性能に疑問を抱く。同じころに500万人の居住者を乗せたアメリカのコロニーが消息を絶った。疑惑を追う織部の前に、やがて驚くべき存在が姿を現す…。
キャスト
[編集]- 織部路音:中井貴一
- 倉石麗:田中美佐子
- 織部高志:浜村純
- 羽賀:利重剛
- 技師長:神山繁
- 委員:橋爪功
- 委員会主任:佐々木すみ江
- 東:益岡徹
- 君塚:森田順平
- 黒川:北村総一朗
- 案内人:塚本信夫
- R7の声:千葉繁
スタッフ
[編集]- 脚本:田向正健
- 演出:富沢正幸
- 音楽:冨田勲
- 制作:村上慧
- 特殊美術:比留間伸志
- ミニチュア造型:ヒルマ・モデル・クラフト
備考
[編集]- 脚本の田向正健と主演の中井貴一は、大河ドラマ『武田信玄』(1988年)でもコンビを組んでいる。
- 後年、中井貴一と田中美佐子は連続ドラマ『Age,35 恋しくて』(1996年、フジテレビ)でも夫婦役として共演している。
参考文献
[編集]- 特撮雑誌『宇宙船』1985年10月号および12月号