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エレジー (ザ・ナイスのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『エレジー』
ザ・ナイススタジオ録音を含む ライブ・アルバム
リリース
録音 [ライブ音源]
1969年12月19日、20日
アメリカ合衆国の旗ニューヨーク、フィルモア・イースト
[スタジオ音源]
1969年夏
イングランドの旗ロンドン、トライデント・スタジオ
ジャンル サイケデリック・ロックプログレッシブ・ロック
時間
レーベル カリスマ・レコード
プロデュース The Nice
ザ・ナイス アルバム 年表
ファイヴ・ブリッジズ
(1970年)
エレジー
(1971年)
オータム'67 – スプリング'68
(1972年)
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エレジー』 (Elegy) は、イングランドロックバンドザ・ナイスの5作目のアルバム。解散後の1971年に発表された。

解説

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経緯

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カリスマ・レコードは、ザ・ナイスが解散した直後の1970年5月に前作『ファイヴ・ブリッジズ』を発表。引き続いて1971年4月に未発表音源を編集して本作を発表した。解散時のメンバーのうち、キース・エマーソンは編集に関与していない[1]

内容

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計4曲の収録曲の内訳は、2曲が1969年12月19日と20日のフィルモア・イーストでのライブ録音、2曲が1969年夏のトライデント・スタジオでの録音。

ジャケットは前作と同じくヒプノシスによる[2]

ライブ録音

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「夢を追って」の原曲はアメリカのシンガーのティム・ハーディンの'How Can We Hang On to a Dream'で、ザ・ナイスは3作目のアルバム『ジャズ+クラシック/ロック=ナイス』でスタジオ録音版を発表した。「アメリカ」は、ミュージカルウエスト・サイド・ストーリー』の挿入歌を演奏だけでカバーした彼等の代表曲の一つで、1968年7月に2作目のシングルとして発表されて英米でヒットした。

「夢を追って」のスタジオ録音版には女性コーラス、「アメリカ」のシングルには当時在籍していたギタリストのデヴィッド・オリストが参加したが、本作にはエマーソンのキーボードを中心としたトリオ演奏が収録された。「夢を追って」の中間部の即興演奏に入る直前に、ベーシストのリー・ジャクソンボウイング奏法を披露している。

スタジオ録音

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マイ・バック・ページズ」はボブ・ディランが1964年に発表したアルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』に収録した曲。冒頭のボーカル部分はピアノ・トリオによるが、ジャクソンのボウイングの後、オルガン・トリオによるブルース演奏に移行し[注釈 1]、その編成のまま最後のボーカル部分に入る。

「パセティーク」はチャイコフスキー作曲の交響曲第六番の第三楽章の改作で、前作『ファイヴ・ブリッジズ』ではシンフォニア・オブ・ロンドンと共演したライブ録音版が収録されたが、本作では彼等だけによるスタジオ録音版が収録された。

収録曲

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LP
Side One
#タイトル作詞・作曲時間
1.「Hang On to a Dream (夢を追って)(Live at Fillmore East)Tim Hardin
2.「My Back Pages (マイ・バック・ページズ)Bob Dylan
合計時間:
Side Two
#タイトル作詞・作曲時間
1.「Pathetique (Symphony No. 6, 3rd Movement) (パセティーク)Tchaikovsky, arranged by The Nice
2.「America (アメリカ)(Live at Fillmore East)Leonard Bernstein, Stephen Sondheim, The Nice
合計時間:
CD
トラックリスト
#タイトル作詞・作曲時間
1.「Hang On to a Dream」(Live at Fillmore East)Tim Hardin
2.「My Back Page」Bob Dylan
3.「Pathetique (Symphony No. 6, 3rd Movement)」Pyotr Ilyich Tchaikovsky arr. The Nice
4.「America (2nd Amendment)」(Live at Fillmore East)Leonard Bernstein/Steven Sondheim arr. Keith Emerson/Lee Jackson/Brian Davison
5.「Country Pie」(Bonus Track. Recorded for BBC Radio 1's "Sounds of the Seventies")Bob Dylan
6.「Pathetique (Symphony No. 6, 3rd Movement)」(Bonus Track. Recorded for BBC Radio 1's "Sounds of the Seventies")Pyotr Ilyich Tchaikovsky, arr. Emerson, Joseph Eger
合計時間:
#タイトル作詞・作曲時間
1.「Hang On to a Dream (夢を追って)(Live at Fillmore East)Tim Hardin
2.「My Back Page (マイ・バック・ページズ)Bob Dylan
3.「Pathetique (パセティーク)Pyotr Ilyich Tchaikovsky arr. The Nice
4.「America (アメリカ)(Live at Fillmore East)Leonard Bernstein/Steven Sondheim arr. Keith Emerson/Lee Jackson/Brian Davison
5.「Country Pie (カントリー・パイ)(Bonus Track. BBC Radio 1 "サウンズ・オブ・ザ・セヴンティーズ"より)Bob Dylan
6.「Pathetique (パセティーク)(Bonus Track. BBC Radio 1 "サウンズ・オブ・ザ・セヴンティーズ"より)Pyotr Ilyich Tchaikovsky, arr. Emerson, Joseph Eger
合計時間:

評価

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全英アルバム・チャートで最高位5位を記録した[3]

参加ミュージシャン

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The Nice

脚注

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注釈

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  1. ^ 曲の開始後4分30秒あたりからのオルガンの即興演奏のフレーズは、エマーソンが結成したエマーソン・レイク・アンド・パーマーの『展覧会の絵』に収録された「ブルース・ヴァリエイション」でも演奏された。
  2. ^ Virgin Records. CASCDR 1030. Bonus Tracks recorded for BBC Radio 1's "Sounds of the Seventies" at the Playhouse Theatre, Northumberland Avenue. Recorded 6th April 1970.
  3. ^ UICY-25578。ユニバーサルミュージック。SKU: 4988031144077。

出典

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  1. ^ Hanson (2014), p. 170.
  2. ^ CD Elegy (Virgin CASCDR 1030)のライナーノーツ。
  3. ^ Hanson (2014), p. 172.

引用文献

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  • Hanson, Martyn (2014). Hang on to a Dream: The Story of the Nice. London: Foruli Classics. ISBN 978-1-905792-61-0 

関連項目

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外部リンク

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