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エボジアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エボジアミン
Skeletal formula
Space-filling model
IUPAC命名法による物質名
データベースID
CAS番号
518-17-2 チェック
ATCコード none
PubChem CID: 151289
ChemSpider 133343 チェック
ChEMBL CHEMBL486598 ×
化学的データ
化学式C19H17N3O
分子量303.36 g/mol
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エボジアミン(Evodiamine)は、マウスの実験で脂肪の取り込み抑制効果が見られている、ゴシュユ属の植物から抽出される化学物質である。活性機構はカプサイシンと似ていると考えられている[1]。そのようなものとして、この物質はいくつかのサプリメントにも含まれているが、実験的には、ヒトにおける脂肪燃焼効果も副作用も確認されていない。

エボジアミンの主な機能は、熱発生効果と覚醒効果である[2]

またエボジアミンは、脳内のセロトニントランスポーターの数を増やしてセロトニンの取り込みを高める、チアネプチンに相当する作用も行っていると考えられている[3][3]

出典

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  1. ^ Kobayashi, Y.; Nakano, Y.; Kizaki, M.; Hoshikuma, K.; Yokoo, Y.; Kamiya, T. (2001). “Capsaicin-like anti-obese activities of evodiamine from fruits of Evodia rutaecarpa, a vanilloid receptor agonist”. Planta Medica 67 (7): 628-633. PMID 11582540. 
  2. ^ Wang, T.; Wang, Y.; Kontani, Y.; Kobayashi, Y.; Sato, Y.; Mori, N.; Yamashita, H. (2008). “Evodiamine improves diet-induced obesity in an uncoupling protein-1-independent manner: involvement of antiadipogenic mechanism and extracellularly regulated kinase / mitogen-activated protein kinase signaling”. Endocrinology 149 (1): 358-366. PMID 17884939. 
  3. ^ a b Hu, Y.; Ehli, E. A.; Hudziak, J. J.; Davies, G. E. (2011). “Berberine and evodiamine influence serotonin transporter (5-HTT) expression via the 5-HTT-linked polymorphic region”. The Pharmacogenomics Journal 12 (5): 372-378. doi:10.1038/tpj.2011.24. PMID 21647174.