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エドヴァルド・エリクセン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


エドヴァルド・エリクセン

EE
生誕 Edvard Christian Johannes Eriksen
1876年3月10日
コペンハーゲン
死没 1959年1月12日
コペンハーゲン
墓地 Vestre Cemetery
国籍 デンマーク
教育 コペンハーゲン
出身校 デンマーク王立美術院
著名な実績 彫刻(大理石・ブロンズ)
代表作 Grief, Memory and Love(ロスキレ大聖堂)、Den lille havfrue(コペンハーゲン港)
配偶者 エリーネ・エリクセン
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エドヴァルド・エリクセン(Edvard Christian Johannes Eriksen、1876年3月10日 - 1959年1月12日)は、デンマーク彫刻家コペンハーゲンの「人魚姫の像」の作者として知られる。名前のカタカナ表記は川副智子および肱岡千泰の訳文に従う[1]が、エドヴァル・エリックセンの表記もある[2]

経歴

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コペンハーゲン出身。1895年から1899年デンマーク王立美術院に学ぶ。

1902年シャルロッテンボー宮殿デンマーク語版英語版に作品「The Sufferer」が展示される。彼にとって本格的なキャリアの開始であるが、シャルロッテンボー宮殿には以後何回も作品が展示されている[3]1904年、州立美術館が作品「Hope」を購入。1905年、作品「Doom」で賞を受ける[4]

1913年8月23日、人魚姫の像が現在の場所に恒久的に設置される。この像の体部分は妻のエリーネ・エリクセンがモデルを務めた[5]

1916年カッラーラ美術アカデミアイタリア語版英語版の名誉教授に推挙される[3]1910年 - 1918年クリスチャン9世と王妃ルイーゼ・フォン・ヘッセン=カッセル大理石の石棺のために3体の女性像(Grief, Memory and Love)を制作。ロスキレ大聖堂に奉納[6]


1914年ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館の外壁を飾る砂岩のレリーフを制作、設置[7]

1930年トーヴァルセン美術館文化財修復士[8]に就任[9](1953年まで[3])。1932年ダンネブロ勲章を授与される[10]

出典

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  1. ^ ヴォーン・スクリブナー 著、川副智子, 肱岡千泰 訳『[図説]人魚の文化史――神話・科学・マーメイド伝説』原書房、188頁。ISBN 978-4-562-05901-0 
  2. ^ 長島要一『デンマーク文化読本 日本との文化交流史から読み解く』丸善出版、2019年10月20日、74-75頁。ISBN 978-4-621-30559-1 
  3. ^ a b c Edvard Eriksen”. DPH Trading. 2019年11月13日閲覧。
  4. ^ The Little Mermaid”. mermaidsculpture.dk. 2022年7月22日閲覧。
  5. ^ The Little Mermaid statue in Copenhagen Harbor of the Hans Christian Andersen fairy tale figure The Little Mermaid - Copenhagen Pictures”. copenhagenpictures.dk. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月8日閲覧。
  6. ^ Anne-Louise Sommer (2009) (デンマーク語). Den danske arkitektur. Gyldendal A/S. p. 91 
  7. ^ (デンマーク語) Historiske meddelelser om København: Årbog 2000. Københavns Kommunalbestyrelse. (2000). p. 218 
  8. ^ 大竹秀実、二神葉子「欧米における文化財の修復士―イタリアにおける「文化財修復士」資格を中心に―」『保存科学』第43号、2004年3月31日、133-145頁。 
  9. ^ Hans Christian Andersen (1968) (英語). The Little Mermaid. Høst. p. 16 
  10. ^ (デンマーク語) Dansk nytaar. Lutheran Publishing House. (1958). p. 144 

関連項目

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