エドワード・ルーカス
エドワード・ルーカス(Edward Lucas、1962年5月3日 - ) はイギリスの作家・ジャーナリストであり、特に安全保障の専門家である。
略歴
[編集]イギリス南西部のウィルトシャー生まれ。父親はオックスフォード大学の哲学研究者であるジョン・ルーカスである。オックスフォード大学ニューカレッジ・スクール(プレパラトリー・スクール )、ウィンチェスター・カレッジ、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教育を受ける。ルーカスはクラクフのヤギェウォ大学でポーランド語を学んだ時期があるほか、ドイツ語、ロシア語、チェコ語、リトアニア語を話すことができる。
キャリア
[編集]2021年の時点で、ルーカスはヨーロッパ政治研究所(Center for European Policy Analysis)のシニア・フェローである[1]。またタイムズやデイリー・メイルにも寄稿を行っているほか[2]、2019年9月から2020年3月までスタンドポイント誌の編集も行っていた[3][4]。中欧から東欧にかけてが専門範囲であり、1986年からこの地域における政治経済、安全保障についての執筆や報道、講演活動に携わっている。
ルーカスは1988年から2002年にかけて23年もの間、ザ・エコノミストに外国記者として関っており、また2017年までシニア・エディターも務めていた。1992年に彼が共同創業者として名を連ねたバルテッィック・インデペンデント社は、1996年にバルティック・オブザーバー社と合併し、バルティック・タイムズが誕生した。
私生活
[編集]ルーカスは最初の妻であるドイツ人のクラウディアとの間に2人の子供を、2人目の妻であるコラムニストのクリスティーナ・オドーネと、子供を1人設けている[5]。
ルーカスは、2014年12月1日、エストニアで最初の電子居住者(e-Resident)となった。
著作
[編集]- The New Cold War: Putin's Russia and the Threat to the West , Palgrave Macmillan (19 February 2008), ISBN 978-0-230-60612-8.
- Deception: The Untold Story of East-West Espionage Today, Walker & Company (19 June 2012), ISBN 978-0-8027-1157-1
- The Snowden Operation: Inside the West's Greatest Intelligence Disaster, Amazon Publishing (23 January 2014), ASIN: B00I0W61OY
- Cyberphobia: Identity, Trust, Security and the Internet, Bloomsbury (5 May 2015), ISBN 978-1-4088-5013-8
- Spycraft Rebooted: How Technology is Changing Espionage, Amazon Publishing (6 March 2018), ASIN: B078W6LXGG
関連項目
[編集]- Whataboutism - ルーカスがザ・エコノミスト記者時代に取り上げたことで定着したといわれるソビエト・ロシアの政治的レトリック[6]
脚注
[編集]- ^ “Experts”. CEPA. 6 April 2021閲覧。
- ^ “Edward Lucas | The Times Journalist | Muck Rack”. muckrack.com. 2019年10月2日閲覧。
- ^ Hope, Christopher (2019年9月14日). “Three intellectual magazines to launch as right and centre-left engage in battle of ideas”. The Telegraph. ISSN 0307-1235 2019年10月2日閲覧。
- ^ Fawkes, Guido (2020年4月3日). “Standpoint's latest editor out after six months”. Order Order 2020年4月12日閲覧。
- ^ Cristina Odone (31 October 2009). “The stepmothers' survival guide”. The Guardian. 23 February 2012閲覧。
- ^ Zimmer, Ben (9 June 2017). “The Roots of the 'What About?' Ploy”. The Wall Street Journal 6 April 202122 July 2017閲覧。