エディト・マティス
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エディト・マティス | |
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![]() エディト・マティス(1969年、アムステルダム) | |
基本情報 | |
生誕 | 1938年2月11日 |
出身地 |
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死没 | 2025年2月9日(86歳没) |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | オペラ歌手(ソプラノ) |
エディト・マティス(Edith Mathis, 1938年2月11日 - 2025年2月9日[1])は、スイスのソプラノ歌手。夫は指揮者のベルンハルト・クレー。
略歴
[編集]ルツェルンに生まれ、生地の音楽院で学ぶ。1956年、18歳の時に同地の歌劇場でモーツァルトの『魔笛』の童児としてデビュー。1957年、同歌劇場で『フィガロの結婚』のケルビーノを歌って大成功を収める。1959年、ケルン歌劇場で『ファルスタッフ』のナンネッタで成功し、この歌劇場のメンバーになったが、1960年からハンブルク歌劇場に移った。
国際的に有名になったのは1960年以後で、ザルツブルク音楽祭の他に世界各国で歌い、1963年にはベルリン・ドイツ・オペラとともに来日して、ケルビーノで絶賛を浴びた。この世代のドイツ圏のソプラノとしてはトップクラスの美貌、それもどちらかといえば愛嬌のあるルックスも大きな魅力で、初来日時の人気ぶりは今なお語り草になっている[2]。
その清澄な声による新鮮な歌い方で、モーツァルトのオペラや宗教曲を得意としており、カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンらの巨匠とも数多く共演している。
後年には『フィガロの結婚』の伯爵夫人、『ばらの騎士』の元帥夫人などの気品ある大人の女性役もレパートリーとしている。
1979年よりバイエルン宮廷歌手。1992年よりウィーン国立音楽大学教授も務めている。
脚注
[編集]- ^ “RENOWNED SOPRANO, RIP”. Slipped Disc (2025年2月10日). 2025年2月11日閲覧。
- ^ 評論家宇野功芳は著書『モーツァルト 奇跡の音楽を聴く』(ブックマン社)の中で「ただでさえかわいいのに、ケルビーノをやったら目茶苦茶かわいくて、観客が皆ファンになっちゃった。僕もマティスのファンになって(中略、ドイツ等の歌劇場での公演を)追っかけてた時期もあったんだよ」と語っている。