エダウチクサネム
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エダウチクサネム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エダウチクサネムの花
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aeschynomene americana L. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
shyleaf |
エダウチクサネム(枝打草合歓、学名:Aeschynomene americana[1])はマメ科クサネム属の木本状多年生草本。
特徴
[編集]茎などに剛毛を多数有する。枝を多数分枝して高さ1–2 mに達する。葉は短い葉柄があり互生、偶数羽状複葉[2]で長さ4–10 cm、オジギソウの羽片に似た形状。小葉は10–25対で、長楕円形で長さ1 cmほど、幅2 mmほど、先は鋭尖形。オジギソウと同様に触れると葉を閉じる[3]。花冠は直径10–15 mm、茶褐色を帯び淡橙色。萼も有毛。豆果は3–9節からなる平たい節果で上側にやや反り返り、下側は半円形に膨らむ。よく分枝することからエダウチクサネムと名付けられた。各部に剛毛が多く、花色及び節果の上下形状が在来種のクサネムとは異なる[4]。 なお、本種の別名とされることがあるアメリカクサネムの名は、日本に帰化していると誤認されたAeschynomene virginicaに付けられたものであり、エダウチクサネムであるA. americanaにも誤って用いられ混乱の元ともなったため、アメリカクサネムの名は廃棄すべきとされる[5]。
分布と生育環境
[編集]中南米原産で西インド諸島~米国に帰化。沖縄県内各地にも帰化し、路傍、荒地、空地に生育。[4][6][3]
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ (米倉 & 梶田 2003)
- ^ (中尾 2015, p. 79)
- ^ a b (林 & 名嘉 2022, p. 69)
- ^ a b (中島 1968)
- ^ (大橋 & 門田 2002)
- ^ (植村ほか 2010, p. 400)
参考文献
[編集]- 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “エダウチクサネム”. BG Plants 和名-学名インデックス (YList). 2024年2月18日閲覧。
- 植村, 修二 ほか『日本帰化植物写真図鑑:Plant invader 500種』 2巻、全国農村教育協会、東京都台東区、2010年。ISBN 9784881371855。
- 林, 将之、名嘉, 初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、那覇、2022年。ISBN 9784899824350。
- 中島, 邦雄「新帰化植物エダウチクサネムについて」『植物研究雑誌』第43巻第7号、1968年、216–217頁、ISSN 2436-6730。
- 中尾, 裕『八重山の豆蔵』南山舎、石垣市、2015年。
- 大橋, 広好、門田, 裕一「帰化植物アメリカクサネムの正体」『植物研究雑誌』第77巻第2号、2002年、113–115頁、ISSN 2436-6730。
外部リンク
[編集]- エダウチクサネム(枝打草合歓) 野の花賛花 ―自生の姿を追って―
- エダウチクサネム(枝打草合歓) うちなー通信
- エダウチクサネム 園芸手帳
- エダウチクサネム 中城公園ニュースレターくもぐす 2021年8月号