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エゾオオバコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エゾオオバコ
山形県庄内地方 2013年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: オオバコ目 Plantaginales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: オオバコ属 Plantago
: エゾオオバコ
P. camtschatica
学名
Plantago camtschatica Cham. ex Link[1]
和名
エゾオオバコ(蝦夷大葉子)

エゾオオバコ(蝦夷大葉子、学名:Plantago camtschatica )は、オオバコ科オオバコ属多年草[2][3]

特徴

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植物体全体に白色の軟毛が密生する。太い根茎から7-11個のが束生し、地面に広がる。葉は葉柄とともに長さ5-11cm、幅2-4cmで、葉身は長楕円形または倒長卵形で、先はややとがり、基部はしだいに細まって、短い葉柄となる。縁には不明瞭な少数の歯牙状の鋸歯がみられる[2][3]

花期は5-8月。高さ15-30cmになる花茎を1-7本伸ばし、長さ3-10cmになる穂状花序に多数のを密につける。萼片は長さ2-2.5mmの卵状長楕円形で、先は円い。花冠は長さ3mmで先が4裂して反り返り、白色で膜質になる。雄蕊は4個あり、花冠の外に長く突き出て、葯は濃紫褐色。果実蒴果で萼片の1.5-2倍の長さになり、狭卵形で、1果の中に長さ1.5-2mmになる長楕円形の種子が4個ある[2][3]

分布と生育環境

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日本では、北海道、本州、九州の日本海側、オホーツク海沿岸に分布し、海岸砂地などに生育する[2][3]。世界では、朝鮮、オホーツク海沿岸、樺太、千島に分布する[2]。しばしば群生する[3]

北海道に産することからエゾオオバコ(蝦夷大葉子)という[3]

ギャラリー

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下位分類

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  • ケナシエゾオオバコ Plantago camtschatica Cham. ex Link f. glabra (Makino et Honda) Ohwi - 全体に毛がほとんど無いものをいう[2]

脚注

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  1. ^ エゾオオバコ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e f 『日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類』pp.141-142
  3. ^ a b c d e f 『新牧野日本植物圖鑑』p.706

参考文献

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